
杉並区にあるアンティークトレンチコートを扱う古着店さんからの依頼です。
杉並区、特に高円寺あたりは古着店が多く、数店のお店からトレンチコートのバックル修理を承っています。

できるだけオリジナル感を損なわないよう、似寄りの革で仕上げるのでご好評いただいているようです。

少々芯材が歪んでいます。多少なら修正可能ですが、大きく曲がったものは折れる可能性が高いです。

修理完了です。

ウエストバックル折れです。
ウエスト用の芯材はサイズによって用意出来たり出来なかったりがあります。
バーバリーだけでも、50ミリ、52ミリ、55ミリ、60ミリ(いずれも縦の内径=ベルト帯の幅)を確認しています。
袖バックルとのバランスを考えできるだけ近い色で仕上げます。ただし限界はあります。

このような感じで真ん中の芯棒が折れています。
亜鉛ダイキャストなので粘性がなく折れやすい素材です。
また亜鉛ダイキャストだと経年で手でバラバラにできてしまうほど強度が落ちるはずれ個体が存在します。
これは一般的には製造時のガス抜きが悪いと言われる症状で、新品時は判別できず数年たつと症状が現れる困った現象です。

弊社ではアルミ鋳造製の芯材を使っています。
オリジナルの芯材よりもコスト高ですが、軽いのでバックル部分の重みで必要以上に垂れさがらず、経年劣化もありません。

こちらは袖バックル折れです。
同じ芯材は手に入らないので、左右セットで交換になります。

これは正にはずれ個体ですね。こうなると反対側も怪しいので、セットの方が安心です。

革を剝く前に色合いを合わせます。

弊社では袖バックルはドイツ製のものを使用しています。
革が巻かれた上がり寸法で25ミリですので、国内製の25ミリのバックルを使うと革の厚みの分上がり寸法が狭くなってしまうので、
なかなか入手しずらいものですが、これがベストマッチだと思っています。

交換しました。
ウエストもセットで修理しています。
全く同じにはならないので、気になるのであれば3点セットで修理がお勧めです。
修理受付はメールかLINEでのみ受け付けます。
画像が無いと、今どのような状態なのかわかりませんので、お電話でのお問い合わせはご遠慮ください。
かならず作業対象の現品の画像を添えてご連絡ください。
また、色合い、バックルの形状、状態もその際に確認したいので、ご協力お願いします。
値段が気になる方は、弊社ホームページをご覧になってみてください。
こちらに価格を記載しています。
ブログだと年数経過して価格改定したり、消費税の税率が変わったりで更新しきれないので、ブログには価格を掲載しておりません。
納期はただいま、こちらへお荷物到着後1週間から10日程度です。
ベルトへの取り付け作業がある場合には、+1-2日いただく場合もあります。
コロナウイルスが心配な昨今、収束するまでの当面の間、持ち込みはお断りしています。
修理受付は現在宅配便のみになります。
よろしくお願いいたします。
LINEの場合、土日祝日でも時間があれば可能な限り返信してます。
しかし返信に時間が掛る場合もありますし、月曜まで返信できない場合もあります。
PCメールの場合は、土日のチェックはほぼ行いませんので、月曜になることが多いです。
よろしくお願いします。
伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku

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