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ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

G STAR RAW ベルト修理と穴開け

2017-10-05 09:20:17 | ベルト(他ブランド)

最近の修理では、ディーゼルを抜く勢いがあります。
それだけ売れているのですかね。
作りは大差ないですけどね。
壊れ方も同じですし。
今回も修理依頼としては非常に多い、ピンの付け根折れです。


もともとこういう状態で付いてました。
一番弱いところから折れてますね。


亜鉛のピンなので、曲げると簡単に折れますから、バックルの一部が細く作ってあって、そこから入れるのです。
この部分ですね。
ここから入れて、真中に持っていくと、そこは太いから抜けないのです。
これだとベルトに隠れますし、ベルト付いていればこの位置まで戻されることはないですからね。
ただ、ここが弱いので良く折れます。


元々のピンが太いので、太いピンを用意しました。
これだけ太いと長いのしかないです。
元々は亜鉛で作るから太さが必要なのであって、決してデザイン上太い訳ではありません。細いと簡単に折れちゃうんです。
交換用は真鍮製なので、この太さだとほんと硬いし太いし、ほぼ使うことも無いのです。
材質が良ければ、ここまで太さは必要とされないのです。


切って形状を作っていきます。


表面もダメージ加工して、バックルに合わせます。
バックルはニッケルガラ剥きというメッキです。
ニッケルメッキした後に、石と一緒にガラガラ廻してダメージ加工したものです。
なので、回す機械を通称ガラと呼ぶので、ガラで剥く=ガラ剥きと言います。


今回は2穴追加も同時にご依頼いただきました。
割と皆さま、千枚通しとかでやったりしますが、それだと汚いし、形状が悪いのでそこから革が裂けてきます。
また、穴が不完全だとバックル損傷にもつながるので、ご自分でやるなら最低限、ホームセンターで径のあうポンチは購入してください。


穴開けがきれいにできるかどうか、それは等間隔のピッチがすべてです。
これがずれると格好悪くなります。
普通は5連の穴開けポンチ使うので、等間隔に出来てますが、追加は手作業なので簡単ではないのです。
念のため、軽く痕だけ付けて、全体のバランスを目視で確認します。


作業は緊張します。
が、一気にいくしかないのです。
無事きれいに開きました。


実際にフィッティングを確認して完成です。
ちょっと剣先長いですよね。
普通のベルトは2.5cmピッチなのですが、このベルトは3cmピッチなので、6cm剣先が延びます。

修理受付は、メールかLINEで、画像送付の上、お申込みいただくようお願いしています。
修理依頼のお電話での問い合わせは、状態が確認できないので見積もり出来ません。
画像送付の無いまま実物を送って来られたもので修理できないものは、そのまま着払いで返品となります。
また、突然、持込でいらっしゃっられても、直せない、作れないものもありますので、必ず事前に画像を送ってからいらしてください。

おかげ様で毎月かなりの数の修理依頼をいただいております。
連日多忙のため、持込の場合は完全予約制とさせていただいております。
他のお客様の修理を途中で中断したくないのです。
ご理解、ご協力よろしくお願いします。



伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
LINE ID:itokinzoku








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