こんなことを考えていた。まあいくつかあるけど、その中の一つ。
高校生の時からずっと音楽に片寄っていたので、考え方やら好きなものやら色々なものが音楽史に関係あるものに染まっていたのが嫌になっていた。で、写真とか美術史とかそういったものにハマっていったんだけど,とにかく図書館にある関連性のある本を読みあさり,青山ブックセンターやその他アート関連の店に行っては立ち読み&買いあさっていた。主に写真集とか美術関連の本。写真展や美術館に行きまくり、色々なものにふれても見た。そしてアートとはとか、写真とはとか小難しいことを考え悩みまくっていた。それは音楽をやっていたから感じるものと,それとは全く別物の考え方もあったので、僕の新しい肥やしとなった。ちゃんと毎日や,考えていること、これから作っていくものに対してフィードバックされていると思う。
そんな中の影響度BIGだったのが「
ヴォルフガング・ティルマンス」という人。ターナー賞という大きな賞を受賞した人物で、写真家。写真集やインタビュー集などを読んだんだけど,僕には革新的だった。知ってはいたけど知らなかったとでもいうんだろうか。写真としては一見普通のスナップ。でもほんとはそうじゃない。何度も考えに考えられた写真。ビジュアルイメージだけの写真じゃなく、紙に定着してある写真。1枚だけじゃなく部屋全てで見せるインスタレーションという手法。
興味ない人には何を言っているかわからないかもしれないけど,要するに世界の見方、捉え方が僕には革新的だった。今まで信じていた価値観が一変するモノの見方。こういった体験はゾクゾクする。自分も自分の表現でこういった感覚を見た人聞いた人に体験させたい。
彼はゲイゆえに一般的な価値観を受け入れられない人物だった。そこがこういったものを生んだんだろうけど、すごい。モノの見方でこんなに世界が変わるとは。価値観を変えさせられた人物です。機会があれば皆さんもぜひ。
これから作っていく音楽やその他のものに確実に影響ある人物の話でした。たまにこういったもの紹介できたらと思ってます。でもいつも気まぐれなので。そんな感じで。
写真はそんな話からほぼ関係ない去年登った山の写真。価値観変わるってとこだけは共通してるかな。