一庵 (ひとつあん)

飛べないライター『いたっきい』の愚行をさらしています。

※普段ハtwitterニ居リマス。

上野発の夜行列車 (寝台特急「あけぼの」)

2006-09-08 | 旅行・見学


今日から北へ行く。

目的は、三沢基地航空祭
・・・なのだが、航空祭に100回ほど行ったいたっきいにとって、なにがなんでも航空祭に行く!という強い思いは過去のもの。今はむしろ航空祭をダシにして観光して温泉につかってうまいものを食うのがメイン。
今回も、そのコンセプトで青森に行く。
航空祭は日曜だが、その前後の日程も目一杯楽しんでしまおうというわけだ。

仕事が終わっていない無理やり終えたいたっきいはあわてて帰宅。準備し、上野に向かう。

今回は、寝台特急あけぼので行く。
前回10年ほど前は兵庫からクルマで2回ほど行ったっけ。。。さすがに今やれといわれてもムリだけど。

2123上野駅着。
「あけぼの」は13番線に停車している。その13番線が遠いんだこれがまた。

 
 上野駅13番線に停車中の寝台特急「あけぼの」

ちなみにいたっきいの乗る車両は5号車。B個室シングル。
つまりB寝台料金で、一人用個室に乗ることができる。
東京都区内→青森の乗車券は9450円(往復割引適用)、特急券3150円、寝台券6300円。
上野発2145、青森着0956、12時間11分の旅。
新幹線なら翌朝出発してもあけぼのより早く、しかも安く青森に着ける

13番線で、今回同行する某鉄道会社運転士の友人と合流、荷物を自分の部屋に放り込み、ドアをロック(暗証番号式)していったん車両外に出る。
発車時刻は2145。あと15分ほどしかない。
まだ夕食をとっていないいたっきいは、あわてて弁当を買いにいく。しかも、あろうことかいったん改札を出て駅の外へ。キヨスクの弁当では満足しないのだ。
「和幸」のロースカツ弁当を購入し、ついでにコンビニによってお茶、お菓子などを買い込む。時間もないのに余裕だなオイ。
再入場し、13番線に戻ってきたのは2143。出発2分前。

2145。
なぜかお見送りと称してやってきていた別の友人に恥ずかしい見送りをされ、上野駅より出征。

 
 とっても恥ずかしいお見送り

鉄分の濃い(注:鉄道マニアのこと)彼のこと、本当は自分も行きたかったに違いない。

 
 「和幸」のロースカツ弁当640円

弁当を食べ、一息ついたあとはぼーっと外を眺める。
夜行の旅はいいなあ。

 
 B寝台ソロ、上段の部屋

東京を越え、埼玉を越え、群馬を越え。。。
谷川岳をくぐって新潟県に入ったあたりまで、3時間ほど外を眺めていた。
歯磨きし、浴衣に着替えて布団に入る。B個室の上段は、窓の上部が屋根のラインに沿って丸くなっているため、ベッドに寝転ぶと空がよく見える。満月がまぶしい。
新発田を通過する前に意識を失った。

 

 

 

明朝。
なんとなく周りが明るくなってきたので起床。
ここはどこだ?

 
 ・・・キサカタですかそうですか

・・・って、どこやねんそれ。┌(`Д´)ノ)゜∀゜ )
あ、秋田県ですかそうですか。
いたっきいがイメージする秋田は、ナマハゲであきたこまちでハタハタできりたんぽで比内鶏比内地鶏でとんぶりでいぶりがっこで稲庭うどんでババヘラ。<ほとんど食い物やん。
(注:比内鶏は天然記念物です。食ったらウマイだろうけどとてもマズイことになります)

この駅でザックを担いだ人が数名降りていった。鳥海山に登るのかな?

 
 車窓には穏やかな日本海の風景が流れる

・・・ソロっていいなあ。
まーったく誰にも気兼ねすることなく好きなようにしていられる。のんびり景色を眺めたり、本を読んだり。
客車列車は、速度は遅いが台車にモーターがないのでとても静か。
本を読んでいるとまたウトウト。。。

ぐう・・・
自己主張の激しいマイ胃袋が大きな音を立てて抗議する。
・・・ソロっていいなあ。気兼ねなくて。

0647秋田駅着。
ホームに降りてあきたこまち弁当とお茶を購入。
立ち売りを見るのも久しぶり。

 
 弁当を買うおっちゃん。後ろがB寝台個室車輌

弁当を買い求めた人は15人ほど。
ただここでひとつ悔いがある。
この立ち売り弁当のラインナップに鰰弁当なるものがあったことだ。
実はこのとき「鰰」の漢字が読めず、注文できなかった。。。ついサルにもいたっきいにも読める「あきたこまち弁当」を頼んでしまったのだ(つД`)オヨヨヨ

あとで調べてみると、どうやら「鰰」は“はたはた”と読むらしい。 
あのハタハタか!=( ̄□ ̄;)⇒ガーン
・・・悔しさ倍増。読みがなふってくれよいずれリベンジすると心に誓った。

風景を眺めながら、こぼした醤油と格闘弁当を食べる。

 
 あきたこまち弁当

うまい。あきたこまちは、冷たくても柔らかく、みずみずしくて甘い。
車窓には、のどかな田園風景・・・以外に言いようのない景色が広がっている。
東能代を過ぎると、どっしりと腰を下ろした白神の山々が見えていた。

 
 広大な水田と白神山地

秋田を過ぎ・・・そろそろあきた。。。
景色はずーっと山と田んぼ。
個室なので会話する相手もいない。
青森に着くまでしばし読書。今回の旅のお供は、鳴海章氏の「バディ・ソウル」。
バディとは、89式小銃のこと。狙撃銃に改造した89式小銃を手に、テロ組織に立ち向かう北海道警察特殊装備班(対テロ特殊部隊)の隊員の人間模様を描いた快作。
刻々と深刻化する状況、目に見えない脅威と戦う男たち。
手に汗握る展開は、読んでいる者を次第に話にのめりこませ、興奮さs・・・・・・・・zzz

 

 

 

zzz・・・・( ゜д゜)ハッ! ここはどこだ?

りんご畑。。。。青森県に入ったようだ。

 
 たぶん弘前の近く

弘前を過ぎると、地元の人が“お山”と呼ぶ岩木山がみえてきた。

 

天気がよければ、山頂からは津軽平野が一望できるに違いない。
岩木は一度は登ってみたい山。

さて。バディ・ソウルの続きを読もう。
サハリン上空で旅客機内に急病人発生。どうやら深刻な状況らしい。偶然乗り合わせた医師の見解によると、極めて致死率の高い伝染病とのこと。その分野の権威が医師を務める函館の大学病院に患者を搬送すべく、函館空港への緊急着陸が要請される。
空自のスクランブラーが上がり、エスコートしようとする。しかし、旅客機は管制の指示に従わない。領空に入り、陸地が見える距離に達したとき、ついにF-15に撃墜命令が発令された。
F-15のパイロットは目標の後方1.5マイルにつく。
兵装セレクターをバルカン砲に入る。
HUDのピッパーが目標と重なる。
操縦桿の後部を親指でおさえ、トリガーにかけた人差し指にじわりと力を込mまもなく青森到着のアナウンス。今日はここまで。なかなかストーリーが進展しないぞ。

0955青森着。
上野駅出発から12時間10分の鉄道の旅がおわった。

 
 5号車(B寝台ソロ)の二階席はとても見晴らしがいい

寝台は楽しいなあ。
今度帰省するときはサンライズに乗るか!

ところで、青森駅のホームで不思議な物体を見つけた。

 
 リンゴ???

バスケットボールより一回り大きいリンゴ。
触ってみたが、何に使うものかわからない。
よく見るとすべてのホームについている。。。。

友人(電車の運転士)も分からんと言っている。
・・・さすが青森、奥が深い。

 
 あけぼの

すっかり忘れていたが、今回の旅の目的は三沢基地航空祭。
青森駅に貼られたポスターで思い出した。

 
 明日の三沢基地航空祭のポスター

蒼空を飛ぶF-4EJ改とF-2Aの写真が使われている・・・って、これ合成やん。
微妙にコリジョン(衝突)コースな2機。
明日は晴れるといいな。

つづく。

 



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