【将棋】山田定跡をひたすら称賛するブログ

居飛車急戦党が、日々の対局記録を綴ります。
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【局後反省】▲ツノ銀中飛車vs△3八飛戦法

2024-01-05 21:30:21 | 将棋

中飛車は、プロアマ問わず人気の戦法の一つであることに、論をまたないでしょう。特にゴキゲン中飛車の出現は、将棋の先生も「画期的だった」と仰られています。

私自身は居飛車党ですが、リアル・ネットに依らず、相手方が中飛車に振るのを良く見ます。

しかし最近、単なる偶然かもしれませんが、ネット対局では古い中飛車を指される方が多いのです。

 

将棋道場の中飛車党は、ほぼ全員が5筋位取り中飛車を採用します。例えば、下図のような局面になります。

機を見て△5六歩と突き出して飛角の効きを一気に通して(上図は4四銀型ではありますが)攻め合いに持ち込める積極性が、この戦法の魅力でしょう。

 

一方で、ネット対局で出会うのはなぜか、5筋の位を取らないツノ銀中飛車であって、これは山田先生の時代に流行した戦法です。これは前述とは違って攻め5%・守り95%の戦法ですが、山田先生曰く「全面的な守備力」[1]を誇る振飛車なので、攻略するに苦労します。

 

そういう訳で、今回はネット対局での▲ツノ銀中飛車(相手方)vs△3八飛戦法(自分)を振り返ります。

お恥ずかしながら、既に自分の方が間違えています。

まず、居飛車の金銀の配列が加藤流となっています。山田流は△5三銀左とするところです。

また、この戦法は序盤早々に△64歩を突いて▲7八金と受けさせるのが定跡ですが[2]、それが意識されていません。

おまけに、振飛車は▲4六歩を保留していますから、角交換されて▲4六角と打たれたらどうするんですか。

 

ほらほら困ってる。

 

紛れを求めて△6四歩。将来的な▲6三歩成は△同金で対応。HoneyWaffle WCSC28[3]には悪手判定されましたが、多分また同じ手を指すと思います。

 

いやいや、まずこの局面を覚えましょう。次の△4五歩の仕掛けを封じるために、振飛車は▲7八金と受ける。後日、定跡を並べ直します。反省。

 

【参考文献など】

[1]山田道美将棋著作集、大修館書店、第二巻、1980年

[2]所司和晴、「中飛車定跡コレクション404」、マイナビ、2018年

[3]渡辺光彦氏Webページ、https://note.com/honeywaffleshogi/n/nf5ea34e9b00b#29dc1524-1ef9-4e74-bcf3-1308018a5617、参照日2023年12月24日



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