映画「四月の雪」

コンサート会場で照明のチーフ・ディレクターの仕事をしているインスの元に、妻が交通事故にあったという知らせが入る。
韓流ブームの火付け役となったペ・ヨンジュンの主演映画で、『ラブストーリー』のソン・イェジンを相手役に、愛し合ってはいけない男女の姿を描いた切ない純愛物語。

原題の「外出」のまんまでもいい。
題名が、同じような時期に公開される邦画の「春の雪」に似てて紛らわしいよ。

劇場内は、おばちゃん率高っ！！！

傷ついたり、怒りを覚えて混乱する人間を、監督は温かい目で描いて、最後は希望？をほのめかすシーンで終わっています。

音楽も殆どないし、台詞も少ない、さらりとした印象。
大きなエピソードもなく物語は淡々と進行するのでジェットコースターのような内容が好みの方には向かないかも。
何も考えずに観れるような作品ではなく、まさしくホ・ジノ作品でしたね。
間や行間を読み取ると良さがわかる？のだろう。

ソン・イェジンが、酔って冗談まじりに…のシーンは魅力的でした。

いくら演技を抑えて普通の寡黙な男を演じても、いまやペ・ヨンジュンは何をやってもペ・ヨンジュン、それが災いしているような気がします。

まぁ主人公２人の内面の描きが少し中途半端だったように思います。
同情やストレスからくる現実逃避や、憎しみのはけ口やそのああたりが描かれておらず、清潔すぎました。

ソン・イェジンは、次の「私の頭の中の消しゴム」と、来年公開の「初恋死守決起大会」と製作時期は前だけど期待。