A Dot in showy PINK

座右の銘は
ほんの些細な幸せも、積もれば豊かな人生になる。
そんな自己満足万歳日記

ゲゲゲの展覧会、鑑賞後。

2010年11月26日 15時03分28秒 | エンターテインメント
次の休みに足を運ぶつもりでしたが
せっかちながら、本日夜勤明けに行ってきました。
八王子には今回初めて訪れましたが
職場(=新宿)からだと若干遠いかな、で済む程度ですが
帰宅するまではなかなか長かった(._.)

開催初日の朝でしたが、既に鑑賞中の方がちらほら目立ってました。
『水木しげるの世界 ゲゲゲの展覧会』と銘打った今回の展覧会は、主に妖怪画メイン。
民間の伝承や独自の研究をもとに描き起こされた妖怪達の姿には、水木氏の熱い探究心が詰まってます。
背景の隅々にまで妖怪愛を感じます。
この方は本当に妖怪を愛しているし、妖怪の存在や伝承が希薄になった現代を本当に憂いているのだな、と、原画を眺めていると痛切に思います。

水木氏に限らず、昔の漫画家さんは線描が物凄く綺麗。
漫画の原画も幾つか展示されていましたが、線の美しさにその都度圧倒されます。
ちなみに鬼太郎誕生シーンも展示されてました。
鬼太郎って墓から産まれたのか…
目玉親父って一番最初はちゃんと全身あったんですね 笑
あと、水木氏の描く美女は非常に私好み、愛らしいです(*^^*)

で、水木氏自身の戦記漫画の原画も少し展示されてました。
戦時下に親切を受けた南国の住民達と、戦後26年、鬼太郎が既に世に浸透した後、再び現地に赴いて再会した。というくだりは涙が出そうになります。

作品中の、兵隊達の大合唱のシーン
「なんでこんな目に遭わなきゃならん
なんで俺達がこんな事せにゃならん」
…今の北朝鮮に伝わりますかね。

ともかく、こちらの心まで温まる妖怪愛を堪能出来ました。
安藤広重の『東海道五十三次』のパロディ、『妖怪道五十三次』が非常に可愛かった!!
だって、全国各地の風景画にさりげなく鬼太郎達が紛れ込んでるんですよ。
中には全くさりげなくない、お前がメインだろ、って妖怪も紛れ込んでるんですよ。一見静かな風景画に。
これは可愛い。京都を歩く猫娘なんて、振袖姿がとても可愛い。
ので、この『妖怪道五十三次』のイラストだけを集めた図録を購入しました。
休みの日にゆっくり見よう♪