A Dot in showy PINK

座右の銘は
ほんの些細な幸せも、積もれば豊かな人生になる。
そんな自己満足万歳日記

自虐型読書?

2010年10月31日 08時43分37秒 | 独り言
ここ最近の愛読書たち
主に桐野夏生氏一辺倒ですが…

毎度毎度の感想ですが、桐野氏の作品は読んでいて心洗われるとか、心が温かくなるとか
そういうポジティブな傾向は一切無く 笑
むしろ真逆…(^_^;)
『I'm sorry,mama.』なんて本当にどうしようも無い根っからの悪人が主人公、ストーリー自体も最後までどうしようも無いのに2回も読んでしまった 笑
それが桐野マジックなのでしょうけど。
内容はどんなに醜くてもテンポは軽快、読みながら話の先も気になる、だからのめり込んで読んでしまう。
普通、女性がそんなシチュエーション思い浮かぶか??と、読みながら呆れつつも感心してしまうのです。
後味は決して良くない、けども電車の中や風呂中、読まずにはいられない…
活字中毒というよりは桐野氏中毒かも。
文章を読みたい訳では無く、ストーリーの展開を早く知りたい感覚。

途中、頭休めに読む『きのう何食べた?(よしながふみ先生著)』が実に平和だ、これこそ心が和む 笑
世間は『大奥』で盛り上がってるかもしれないけど、私は40代ゲイカップルの料理本の方に夢中です(´▽`)
…とか言いつつしっかり『大奥』も読んでますけど。
『大奥』もかなり面白いですが、よしなが先生の作品としては、個人的には現代モノの方が好きです。
劇的な展開で進められていくストーリーより、登場人物の何でもない日常が淡々と描かれているストーリーの方が、よしなが先生の持ち味である、人に対する洞察力が凄く活かされている気がします。

買ったはいいけどまだ手を付けていない本もちらほら(^_^;)
次は桐野氏の短編集でも読むか。