雑誌は殆ど読んでいない私であるが、新聞に「(国文学者の)中西氏、令和考案を事実上認める」という記事が載っていた。ちょっと気になったので、それ(『文藝春秋 2019年6月特別号』)を読んでみると、微妙な言い回しで元号考案を認めていない。これはご自身が書かれたのではなく、インタビューを元にした記事であろうけれど、ユーモアと余裕があふれる、楽しくて感じの良い文章であった。新しい情報としては、『続日本紀』から「和景」という元号案もあったことが示されていたので、早速その該当部分を「ペン習字」しながら読んでみた。
『新日本古典文学大系 続日本紀 三』(岩波書店) 原文
『同上』
『同上』
「和景」の他にも、この箇所から元号の採れそうな語句を拾ってみた。
これは天皇陛下が民の苦しみを救うことを一心に願う文章であり、このなかからひとつ選ぶとしても、やはり「和景」であろう。
確かにこれも良い元号であるが、「令和」は更にそこからひとつ突き抜けたような清新さがある。
これが詩と散文の違いであり、不思議な経緯で生まれたこの「令和」は、改めて最善の元号であったと感じる。
『新日本古典文学大系 続日本紀 三』(岩波書店) 原文
『同上』
『同上』
「和景」の他にも、この箇所から元号の採れそうな語句を拾ってみた。
これは天皇陛下が民の苦しみを救うことを一心に願う文章であり、このなかからひとつ選ぶとしても、やはり「和景」であろう。
確かにこれも良い元号であるが、「令和」は更にそこからひとつ突き抜けたような清新さがある。
これが詩と散文の違いであり、不思議な経緯で生まれたこの「令和」は、改めて最善の元号であったと感じる。