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映画『東京家族』について

個人的メモ(95)

2023年01月30日 | 映画『東京家族』
“ところで、沖の島はどこにあるのか。沖の島とは、海の真中にある島をいい、日本中に沖の島の名をもつ島は多い。隠岐の島もまた、沖の島の一種であろう。古代日本史において、沖の島と呼ばれる島で、他の沖の島よりずばぬけて重要な意味をもっている島がある。いうまでもなく、玄界灘の真中にあり、日本から朝鮮への通路にある、神の島とされている沖の島である。”

『神々の流竄』 梅原猛






“綿津見の神と住吉の神とは、いずれも宗像の神と同じく三神でセットであるが、それらはイザナギのミソギから生れた。しかし、宗像の神は、ミソギではなく、ウケイによって生れたのである。”

『同上』





“時代精神、「Zeitgeist (ツァイトガイスト)」というものが一つの時代を支配するとヘーゲルは言っている。「Zeitgeist」とは、その時代に与えられた歴史の要請といってよいだろう。”

『葬られた王朝 古代出雲の謎を解く』梅原猛







“とにかく、(古事記の)序文を読んでみよう。この序文は、太安万侶が天皇に献った形をとっている。その日付は和銅五年一月二十八日、天皇は元明女帝、奈良に都が定まってまだ二年とたたない。左大臣は石上(いそのかみの)麻呂、右大臣は藤原不比等であるが、麻呂はすでに七十三歳、往年の勢いがないことは当然である。”

『神々の流竄』 梅原猛


























































































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個人的メモ(94)

2023年01月26日 | 映画『東京家族』
渋谷パルコ 「日常レストラン」と「あらゐけいいち展」


 案の定、「日常レストラン」は予約で満席で入れなかった。地下の「あらゐけいいち展」では、『日常』や『雨宮さん』等の創作ノートの原本を、手に取って見ることができて驚いた。
























 「日常レストラン」では、「焼き鯖」を注文しようと思っていたので残念である(笑)。


























世田谷美術館 「祈り・藤原新也」展

 偶然に知ったこの写真展へ行く。写真は映画以上に、大きな画面で観るほうが迫ってくるものがある。『東京漂流』,『メメント・モリ』,『印度放浪』,『アメリカ』,『南島街道沖縄』,『黄泉の犬』,『なにも願わない手を合わせる』,『コスモスの影にはいつも誰かが隠れている』と読みついできた本の、その後の仕事も観ることができた。周庭さんのポートレイトもあった。あの「雨傘革命運動」も取材されていたのだ!


“周庭(アグネス・チョウ)さんは年に一度、年末から正月にかけて日本にやってきた。
その都度私のアトリエを訪ねてきてくれ、食事なども共にした。
だが何度も会っているうちに、彼女はイデオロギーによって動いているのではなく、単純に普通の人として間違ったことを間違っているということを言っているだけなのだということが分かった。
その彼女の背後に巨大な強権国家があり、今にも襲いかかろうと体勢を整えていることも彼女は知っているはずだ。だがその不安はおくびにも出さなかった。
そこに日本の女の子とは異なる大陸方面の芯の強さを感じた。
いま彼女は24時間体制で当局の監視下に置かれている。
普通の女性である彼女が一刻も早く自由の身になることを願う。”




 これは彼女が2021年に釈放されてから、私にとって初めての「ニュース」であった。私もあれからずっと、忘れたことはない。
















「沖ノ島」

“驚くべきことに
その人跡未踏の森は
優れた庭師が作庭したかのごとく
美と秩序に満ちていた”










 展覧会の最終葉は、月夜であろうか、くぐもった緑青色の海岸の写真であった。





 世田谷美術館 2023年1月29日まで






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個人的メモ(93)

2023年01月23日 | 映画『東京家族』
“紅葉(もみぢ)する
木より聞こゆる
鳥のこゑ
黒姫の森を
友と歩めば”


憲仁親王妃久子殿下


















































































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個人的メモ(92)

2023年01月19日 | 映画『東京家族』
【なんか】 ナニカの音便  『広辞苑第七版』


【なにか】 ②㋓ (理由や程度の不明を表す) どうしてか。なぜか。

     ②㋒ (反語の意を表す) どうして…か。 『同上』


風乎太尓    風をだに
戀流波乏之   恋ふるは羨し
風小谷     風をだに 
将来登時待者  来むとし待たば
何香将嘆   なにか嘆かむ




































今月の外出予定(笑)


① 世田谷美術館企画展 「祈り・藤原新也」

② 渋谷パルコ 「日常レストラン」 (予約多数で、入れない可能性多し)

 その場合は、

③ 江東区中川船番所資料館 か、 東京都現代美術館





 









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個人的メモ(91)

2023年01月16日 | 映画『東京家族』





























“「この「なんか好き」の「なんか」って、何?」

「いい質問だ。雨宮。」”

『雨宮さん』あらゐけいいち






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