韓国スタディツアー その3

2013-09-03 | 日記
ツアー2日目、メインイベントの1つでもあった「水曜デモ」に参加しました。


「水曜デモ」とは、1992年1月8日水曜日、当時の宮澤喜一首相が韓国を訪問した際、
「慰安婦」問題の解決を求めてデモが開かれ、それが20年以上にわたって今も続いているのです。
私たちが参加したこの日、1087回目でした。
こんなに長期にわたって続けられているデモは他になく、世界最長記録デモとして登録されているそうです。
その粘り強さに、ハルモニやそれを支える人々の熱意がどれほどのものであるかがわかるのではないでしょうか。
同時に、これだけ長期にわたって声を上げ続けているにもかかわらず、日本政府が誠意ある対応をしてこなかったという
私たち日本人にとっては、恥ずかしい記録でもあります。

その一方で、希望も感じました。

写真を見ても分かるように、まず驚いたのが、若者の多さ!10代と思われる青年が圧倒的多数でした。
日本では「慰安婦」の問題を教科書から削除するなど、歴史の事実を若い世代に伝えない教育である一方
韓国ではちゃんと教えているんだな~と、感心しました。
しかし、あとから韓国人の方に聞いてみると、韓国も日本と同じように受験教育が推進される中で、
近現代史はほとんど教えられていないそうです。
なかに熱心な先生が教えたり、レポートを書かせるなどして、一部の若者が集まっているとのことでした。
韓国の青年にとっても、この問題を自分の問題としてとらえることは簡単ではないということがわかりました。


右に見えているレンガ造りの建物が日本大使館。


そしてなんと、今回、日本人参加者として舞台でスピーチをさせていただけるということで、
代表で京都の「あゆどん」が、韓国語と日本語でスピーチしました。

舞台で発言しているあゆどんと私たち。

このスピーチは、韓国に留学している方たちの協力を得て作り上げられたもので
参加者から、大きな拍手をいただいた傑作なので、全文紹介します。

あんにょんはせよ いルぼねそ わっすンにだ  みしまあゆみ らご はンにだ
안녕하세요? 일본에서 왔습니다. 마시마 아유라고 합니다.
(こんにちは。日本から来ました。ミシマ・アユミと言います)

いルぼん きょとぶ うぃふぇが うぃあんぶ さじぇ ぽさん ういぎょんそるル ちぇてけっすンにだ
일본 교토부 의회가 위안부 사죄 보상 의견서를 채택했습니다.
(日本の京都府議会が慰安婦への謝罪・保障の意見書を採択しました)

おぬるン ちぇてぐル うぃへ かち ふぁルとんはん めんぼどぅルど わ いっすンにだ
오늘은 채택을 위해 같이 활동한 멘버들도 와 있습니다.
(今日は採択のために活動したメンバーたちも来ています)

きょとし ういふぇえそど ちぇてっとぇどろっ っくじゅに のりょっかご いっすンにだ
교토시 의해에서도 채택되도록 꾸준히 노력하고 있습니다.
(京都市議会でも採択されるよう、引き続き頑張っています)

日本での意見書採択は43議会になりました。
橋下大阪市長発言に対して、あっという間に30議会が批判決議を採択しました。
また、女性議員の抗議行動や声明は集約できないくらい起こっています。
その結果、東京都議会選挙で「維新の会」は惨敗。参議院選挙でも惨敗しました。これは、運動の力です。
<ハングル訳> 일본 지방의회에서의 의견서채택은 43의회가 되었습니다.
하시모토 오사카시장의 발언 후, 얼마 안되는 사이에 30의회가 의견서를 채택했습니다.
또는 여성의원의 항의행동이나 성명은, 집약할 수 없을 정도로 나타나고 있습니다.
그 결과 동경도 의회선거와 참의원선거에서는 <일본유신회>는 졌습니다. 이는 운동의 힘입니다.

はルもにどぅル こんがんはげ おーれ おれ  させよ
할머니들, 건강하게 오래 오래 사세요.
(ハルモニたち、お元気で長生きなさってください)

はンけ はプしだ!
함께 합시다!
(いっしょにがんばりましょう!)

かンさはンにだ
감사합니다.
(ありがとうございます)


言葉は全くわかりませんでしたが、そこにいた韓国の人々と私たちが気持ちを共有できたような空気感を感じました。
これから、もっともっとお互いの国民がこの問題を理解し、解決に向けてともに歩めるような時代にしていきたいと思いました。
ハルモニたちが元気でいるうちに…


韓国メディアからの取材攻めにあっているあゆどん。

なんと、夜のニュースであゆどんが紹介されていたそうです!残念ながら私は見逃したけど(><)

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あなたの表現力に脱帽です (加藤正信)
2013-09-06 20:46:06
すばらしいですね!良く解るし、的確です。あゆドンスピーチの時連れ合いの腕?こぶし?が強烈ですね!はじめてきづきました。彼女の気合いを再確認した思いです。
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加藤さま (石村智子)
2013-09-07 19:26:56
このスピーチが実現したのも、加藤さんご夫妻のこれまでの長年にわたる運動、人脈があればこそでした。
本当に貴重な体験をさせていただきありがとうございました!
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