昨日、党岡山県議団と一緒に「おかやま新卒応援ハローワーク」と「おかやま若者就職支援センター」の調査に行きました。
「おかやま新卒応援ハローワーク」は、需要が高まり、5日に移設・拡充したばかりです。
23年度の来所者数は昨年度の倍近くになっており、日に30~40人が相談に来るそうです。
ジョブサポーター(専門相談員)がマンツーマンで相談に乗ってくれ、一人ひとりの状況に合わせて丁寧な支援をしています。
ちょうど私たちが説明を受けていた隣の部屋では、面接の練習が行われていましたが、ノックの仕方やあいさつの仕方など、手取り足取りおこなっていました。
また、就活中の心理的悩みも大きく、資格を持った専門カウンセラーが週2日常駐し対応しています。
それ以外にも、高校・大学への出張相談や、企業説明会などもおこなっています。
担当者は「相談者の多くは、学校の職業紹介などの支援からこぼれたような人なので、コミュニケーション能力など、難しい方も多く時間がかかります」と。
新卒応援ハローワークは、一昨年9月に設置されましたが、それ以降就職件数も増えてきています。
学校の就職支援では、ここまで丁寧には対応してもらえないのですが、その人の性格や状況に合わせた指導により、一定の成果が上がってきているのだと思います。
(森脇・氏平両県議と、求人検索コーナーの説明を受けているところ)
隣にある「若者就職支援センター」でも状況を伺いました。
発達障害や、そのはざまにあるような人も多く、専門家や引きこもり対策とも連携しながら、徐々に就職活動に結び付けていくということもしておられます。
所長さんは「最近は、若者の動きが低調になっている。インターネットでの就活が増えているが、面接にこぎつけるまでが大変で、疲弊している」
「ここに相談に来るまでが大変。職員と、そのエネルギーを大切にしようと話し合っている」
「私たちは職業だけでなく生き方の相談に乗っている。教育的要素があるんです。だから数字(就職率)だけで見ないでほしい」と。
お話を聞いていて、一人ひとりの若者に向き合い、一緒に生き方を模索している様子が伝わります。
「もっとこういう相談場所があればいいんですけど」とも。
本当に、そういう居場所、相談相手がいれば若者は自分の能力に気づき、もっと力を発揮することができるはずです。
こういった施設がもっとあちこちにあれば。
そして、こんなに苦労して就活をしなくても就職できるように、雇用拡大やルール作りに国がもっと責任を負うべきです。