感じるままに・・大人の独り言

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「大徳寺・真珠庵」〜現代作家が描く襖絵の特別公開中の一休和尚縁のお寺に行って来た(*^ー^)ノ♪

2018-11-23 11:50:00 | オススメの神社仏閣
既に11月も後半💦
早く10月のネタを仕上げないとネタが貯まって行く一方だ、、f(^^;
と言う事で、10月26日金曜日、特別公開中だった大徳寺・本坊で狩野探幽の天井龍や長谷川等伯筆の「羅漢図」を堪能した後、今回最大のお目当てだった大徳寺・塔頭である「真珠庵」を拝観する事に(*^ー^)ノ♪

大徳寺の総門の前には、今回特別公開の目玉である「真珠庵」の看板も↓


本坊を出ると、こんな感じで石畳が↓


こちらはその途中にある鐘楼↓


こちらは同じく特別公開されている「総見院」↓


総見院まで歩いて来て、方向を間違えた事に気づいた私(((^^;)
改めて真珠庵の位置を確認。
真珠庵は本坊の裏側に位置する為、受付を出てこの道をぐるりと回る形で入り口に入って行かないと行けなかったf(^^;


途中には、「大仙院」も↓




大仙院を通り過ぎ、漸く真珠庵が見えて来た↓


真珠庵(しんじゅあん)は京都府京都市北区紫野にある、臨済宗大本山大徳寺の塔頭である。
永享年間(1429-1441)に、大徳寺を復興した一休宗純を開祖として創建された。
型破りの禅僧として著名な一休宗純ゆかりの寺院なのである。


特別公開時を除き、通常は非公開。
今回、2018年9月から約400年ぶりに新調された現代作家が描いた襖絵を特別公開していると言う事で、ワクワクしながらやって来たと言うわけなのだ🎵
真珠庵の入り口がこちら↓


入り口横には立て看板も↓


山門を潜ってすぐの様子↓


ここはこれまでに最強のセキュリティチェックが入り、境内の中は勿論撮影禁止だけではなく、建物の中に入ってすぐの受付所にてスマホやカメラだけじゃなく、鞄や持ち物は全て預けて行かないといけなかった(^_^;)))

御朱印は持ち出し可能だったので、御朱印所に預けて、一部屋一部屋現代作家達の手掛けた襖絵を観て回る事に👍
一同に紹介したパンフレットがこちら↓


まず最初に現れたのがこちらの室中 16面の襖絵で、赤塚不二夫の弟子となり、赤塚からは何度も「お前は下手だから漫画をやめなさい」と言われるも、持ち前の忍耐力と反骨心で遅咲きのデビューを飾った漫画家の北見けんいち氏の「楽園」↓


代表作である長寿マンガ「釣りバカ日誌」が、1979年に連載を開始してから38年。77歳になった今も精力的に活動を行っていて、鹿児島県与論島に魅せられた北見氏が島民と過ごした情景が描かれている。

漫画の登場人物や実在の人物、今は亡き人など北見氏の人生を彩った沢山の人々が描かれており、中には大徳寺のご住職もいらっしゃるとガイドの方が仰っていた。

次に観たのが、先程の「楽園」とはガラッと印象が変わった檀那の間 8面に描かれた山賀 博之氏の「かろうじて生きている」でこちら↓


新潟県出身で、能登生まれの長谷川等伯氏にシンパシーを感じ、日本海を描いたとの事。

長谷川等伯が線で石や松を描いたのに対し、点を重ね表現したらしい。向かって左にはウミネコ、右に戦闘機、中心には己の心を写す窓の円が描かれている。半年間、真珠庵に寄宿し描かれた大作であるとの事だけあり、モノトーンなのに物凄い迫力を感じ、圧倒される作品である。

山賀氏は、株式会社ガイナックス代表取締役 / 映画監督でもある山賀氏の代表作として「王立宇宙軍オネアミスの翼」(原案・脚本・監督)などがある。
学生時代に設立し、自ら代表を務めるガイナックスは、大ヒットアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」の制作会社である。


次が、日本画家 で僧侶でもある濱地 創宗氏の制作 で衣鉢の間 4面に描かれた「寒山拾得」でこちら↓


この絵は、唐の時代、天台山の国清寺にいたとされる寒山と拾得と言う、世俗を超越した生活に多くの禅僧の憧れだった禅僧を描いたもの。

濱地氏は、京都精華大学芸術学部卒業後の二年半を真珠菴にて暮らす。平成24年に出家得度、専門道場での生活を経て現在京都市在住。大学時代より継続している絵画造形の一方で、児童福祉施設での職務において子供のこころについて学んでいる。

こちらは、イラストレーターの伊野 孝行氏が大書院 5面に描いた「オトナの一休さん」↓


NHK Eテレのアニメ「オトナの一休さん」の絵を担当。児童書の挿絵や時代物に定評があり、優れた紙芝居に送られる第53回高橋五山賞や第44回講談社出版文化賞「さしえ賞」を受賞。著書に『ゴッホ』『こっけい以外に人間の美しさはない』『画家の肖像』がある。

今作は、アニメのテーマソングを気持ち良く歌う一休さんが描かれているとの事。

私が一番感銘を受けたのが、イラストレーター / アートディレクターである上国料 勇氏が礼の間 8面に描いた「Purus Terrae 浄土」でこちら↓


観音世菩薩、風神、雷神、不動明王、ダキニ天、吉祥天、龍王、弁財天が舞っている。
描かれた神仏はモデルを使い、リアリティーを表現。
色彩は何度も色を塗り重ね、納得いく色彩を追及し、幻の仏教都市と雲海のもとに広がる大地が完成したとの事。

この絵は、観る人を惹き付けて話さない様な迫力と魅力に溢れ、暫し時を忘れて絵の中にある物語に入り込んでしまう様な、是非実際に観て頂きたいとしか言えない素晴らしい絵だと思う(^^)d

上国料氏は、洋画家を経て1999年、株式会社スクウェア(現スクウェア・エニックス)に入社。ファイナルファンタジーXII、XIII、XV等、シリーズの数々のゲームタイトルにおいてコンセプトアーティスト、アートディレクターを歴任。2017年春に同社を退社後、株式会社フルスクラッチを設立。現在フリーランスにて活躍中。

あと、美術家の山口 和也氏の「空花」も描かれている↓


とにかく、美術館に行った時の感動を貰える真珠庵の襖絵。
12月16日まで公開されているので、是非足を運んで実際に観て頂きたい👍

他には、重要文化財の方丈には桃山時代の代表的絵師、長谷川等伯と、奇想の画家として知られる曽我蛇足による障壁画(全て重要文化財)や、茶室「庭玉軒」や「七五三の庭」などが見どころ。


御朱印も竹の筆?で書かれているらしく、独特の書が印象的である↓


御朱印所には、襖絵を描いた作家達の御朱印帳や絵葉書等も販売されているよ🎵

「大徳寺・真珠庵」については、こちらを参考にしてネ
襖絵については、こちらのYou Tubeでも観れるよ

拝観期間2018年9月1日~12月16日公開内容・現代作家6名が描く方丈襖絵
・書院「通僊院」(重要文化財)※未就学児拝観不可
・茶室「庭玉軒」※未就学児拝観不可
・伝村田珠光作「七五三の庭」
拝観休止日•10月19日~21日
拝観時間9:30~16:00(受付終了)拝観料大人1200円、中高生600円、小学生以下無料(保護者同伴) ※未就学児は書院 通僊院と茶室 庭玉軒の見学不可。

住所:京都府京都市北区紫野大徳寺町52
電話:075-492-4991
最寄り駅:北大路駅[2]から徒歩約15分