私がまだ独身の時、名古屋で新入社員だった頃の忘れられない思い出が時々フッと甦ってくる事がある。
まるで一瞬でその時代にフィードバックして、その時の自分に戻ったかのように…
例えば、テレビでディーン・フジオカを観た時…
すれ違い様に懐かしいトワレの香りがした時…
そして何より80年代のディスコミュージックがラジオで流れて来た時に。
自由で、物事が全て自分の思い通りになると信じて疑わなかった学生時代を終えて社会人になった頃、物事が思い通りにはならない現実を知らされ、そのストレスを発散させる為に、私は夜な夜なディスコに通ってた時期があった。
たまにフラりと一人で行くこともあったけど、たいてい女友達と一緒だった。
簡単な食べ物で空腹を満たし、お気に入りのカクテルでほんのりいい気分になって、その日の職場の鬱憤をはらすべく女友達とお喋りを楽しみ、お気に入りの曲がかかると躍りに行って…
二十歳そこそこの女の子が二人とかでいると、1日に必ず何回か男の子達からお声がかかるもんだ。
でも、ナンパされに行ってた訳じゃなかった私達は、彼らのお誘いは殆ど断っていた。
その日もいつものごとく職場の女友達とカウンター席に座ってガールズトークを楽しんでいたら、突然目の前にカクテルが2つ運ばれて来た。
「頼んでないわよ」と断ると、ボーイさんが「あちらにいらっしゃる男性からのプレゼントです」と、カウンターの左側に座ってるカップルの方に顔を向けた。
そこには若い子が多いそのお店には珍しい、ドレスアップしたお洒落な大人の男女がニコニコとこちらを見ながら微笑んでいた。年の頃で言うと、私達より少し年上の26〜28才くらいだろうか。
美男美女の絵に描いたような素敵なカップルだった。
私達がビックリしていると、二人が帰り支度をし、席を立ってこちらに向かって歩いて来た。
そして、私達の近くに来た時に、「声をかけてくる男どもをことごとく断っていく君達を見てて退屈しなかったよ🎵
楽しませてくれてありがとう。カクテルはそのお礼だから。」と言って、軽くウィンクしてお連れの彼女をエスコートしながら去って行った。
そのスマートなドラマの一場面の様な男性の言動に、私達はポカンとしたまま暫く魔法にかけられた様に固まっていた。
その男性の面影がディーン・フジオカを観る度に重なって甦ってくるのだ。一緒にいた彼女も、そんな男性の言動に動揺もせずニコニコとしながら寄り添っていて、大人の女性〜って感じで本当に素敵だった(ノ´∀`*)
それ以来、彼らに会うことはなかったけど、あんなに素敵なカップルを観たことは二度となくて、私が出会った中でずっと変わらずベストカップルのままである。
昭和のバブル期の華やかな時代には沢山の人と出会い、青春を謳歌することが出来て、今となっては色んな思い出で一杯だけど、たった一夜のほんの僅かな時間に出会った彼らのことは、きっとこれからも忘れることが出来ないだろう。
あのお洒落で素敵な二人はあれからどうなっているのだろうか。
今も色褪せることなく、素敵な年の重ね方をしているんだろうな…
クールなあの時のまま変わらずに。まるで伽噺の様に…
まるで一瞬でその時代にフィードバックして、その時の自分に戻ったかのように…
例えば、テレビでディーン・フジオカを観た時…
すれ違い様に懐かしいトワレの香りがした時…
そして何より80年代のディスコミュージックがラジオで流れて来た時に。
自由で、物事が全て自分の思い通りになると信じて疑わなかった学生時代を終えて社会人になった頃、物事が思い通りにはならない現実を知らされ、そのストレスを発散させる為に、私は夜な夜なディスコに通ってた時期があった。
たまにフラりと一人で行くこともあったけど、たいてい女友達と一緒だった。
簡単な食べ物で空腹を満たし、お気に入りのカクテルでほんのりいい気分になって、その日の職場の鬱憤をはらすべく女友達とお喋りを楽しみ、お気に入りの曲がかかると躍りに行って…
二十歳そこそこの女の子が二人とかでいると、1日に必ず何回か男の子達からお声がかかるもんだ。
でも、ナンパされに行ってた訳じゃなかった私達は、彼らのお誘いは殆ど断っていた。
その日もいつものごとく職場の女友達とカウンター席に座ってガールズトークを楽しんでいたら、突然目の前にカクテルが2つ運ばれて来た。
「頼んでないわよ」と断ると、ボーイさんが「あちらにいらっしゃる男性からのプレゼントです」と、カウンターの左側に座ってるカップルの方に顔を向けた。
そこには若い子が多いそのお店には珍しい、ドレスアップしたお洒落な大人の男女がニコニコとこちらを見ながら微笑んでいた。年の頃で言うと、私達より少し年上の26〜28才くらいだろうか。
美男美女の絵に描いたような素敵なカップルだった。
私達がビックリしていると、二人が帰り支度をし、席を立ってこちらに向かって歩いて来た。
そして、私達の近くに来た時に、「声をかけてくる男どもをことごとく断っていく君達を見てて退屈しなかったよ🎵
楽しませてくれてありがとう。カクテルはそのお礼だから。」と言って、軽くウィンクしてお連れの彼女をエスコートしながら去って行った。
そのスマートなドラマの一場面の様な男性の言動に、私達はポカンとしたまま暫く魔法にかけられた様に固まっていた。
その男性の面影がディーン・フジオカを観る度に重なって甦ってくるのだ。一緒にいた彼女も、そんな男性の言動に動揺もせずニコニコとしながら寄り添っていて、大人の女性〜って感じで本当に素敵だった(ノ´∀`*)
それ以来、彼らに会うことはなかったけど、あんなに素敵なカップルを観たことは二度となくて、私が出会った中でずっと変わらずベストカップルのままである。
昭和のバブル期の華やかな時代には沢山の人と出会い、青春を謳歌することが出来て、今となっては色んな思い出で一杯だけど、たった一夜のほんの僅かな時間に出会った彼らのことは、きっとこれからも忘れることが出来ないだろう。
あのお洒落で素敵な二人はあれからどうなっているのだろうか。
今も色褪せることなく、素敵な年の重ね方をしているんだろうな…
クールなあの時のまま変わらずに。まるで伽噺の様に…