gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASN4T640GN4PUHBI00S
一部引用
妻で同僚の救急医エンリケータさん(60)によると、救急車に積まれていた防護服は各自1着だけ。感染防止のためのマスクも1枚しかない。
医師や救急隊員は、感染が疑われる呼吸不全の患者でも、ほぼ無防備で病院へ運んでいたという。
医師や救急隊員は、感染が疑われる呼吸不全の患者でも、ほぼ無防備で病院へ運んでいたという。
■外された人工呼吸器
2日後、サンチェスさんは診療所を訪れたが自宅隔離を命じられ、検査を求めても「そのうちに」と告げられただけだった。
1週間ほど経った3月20日、肺炎を起こしてようやく入院が認められた。
1週間ほど経った3月20日、肺炎を起こしてようやく入院が認められた。
数日後、症状が悪化したサンチェスさんは妻に「私は死ぬ。息ができないんだ」と言い残して集中治療室に入った。2週間の闘病中、心臓が2度止まった。
■防護服足りずゴミ袋
エンリケータさんによると、地元の病院ではいまも防護服が足りず、雨ガッパやゴミ袋で代用している。
政府がこの間、医療現場に送ってきたのは、使用期限の切れたマスクや精度の低い検査キットだったという。
政府がこの間、医療現場に送ってきたのは、使用期限の切れたマスクや精度の低い検査キットだったという。
上司に医療従事者の検査を訴えても「スタッフの半分は陽性が判明して働けなくなるだろう」と退けられた。
エンリケータさんは夫の死は防げたはずだと憤る。
「せめて政府が(3月14日に決まった)外出禁止を1週間早めていれば、ほかの何千という人々も死なずにすんだはずだ」