励まし合うことは今も大切
天の父(神)がご親切にも定期的に集まり合うように勧めておられる1つの理由は,わたしたちが相互に励まし合えるようにするためです。
「また,互いのことをよく考えて愛とりっぱな業とを鼓舞し合い,ある人々が習慣にしているように,集まり合うことをやめたりせず,むしろ互いに励まし合い,その日が近づくのを見てますますそうしようではありませんか」。
(ヘブライ 10:24,25)
イエスの初期の追随者たちは,集会で学び,励ましを受けました。わたしたちも同じです。
「こうしてすべての人が学び,またすべての人が励まされるのです」。
(コリント第一 14:31)
どうすれば効果的に励ませるか
励ます機会を逃さない。褒めるべき点に気づいたなら,ためらわずに褒めましょう。
パウロとバルナバはピシデアのアンティオキアにいた時,会堂の主宰役員たちからこう言われました。
「皆さん,兄弟たち,民に対して何か励ましの言葉があれば,話してください」。パウロはその勧めに応じて優れた話を行ないました。
『次いでパウロの一行はパフォスから船に乗って,パンフリアのペルガに着いたが,ヨハネは2人から離れてエルサレムに帰った。しかし2人は,ペルガから進んでピシデアのアンティオキアに来た。
そして,安息日に会堂に入って席に着いた。律法と預言者の言葉が朗読された後,会堂の役員たちからこう頼まれた。「兄弟たち,皆に何か励ましの言葉があれば,話してください」。
そこでパウロは立ち上がり,手で合図をして,こう言った。「皆さん,イスラエルの方も神を畏れるほかの方も,聞いてください」』。
(使徒 13:13~16)
「2人が出ていく際,人々は,こうしたことを次の安息日にもぜひ話してほしいと頼んだ。会堂の集会が解散した後,多くのユダヤ人や神を崇拝する改宗者がパウロとバルナバに付いてきた。
2人はその人たちに話して,神の惜しみない親切を受け続けられるようでありなさいと勧めた。次の安息日,町のほとんどの人がエホバ*の言葉を聞きに集まった」。
(使徒 13:42~44)
わたしたちも,励ましの言葉を述べる機会があるなら,その機会をぜひ活用しましょう。わたしたちが他の人をいつも励ますなら,他の人もわたしたちを励ましてくれるでしょう。
「いつも与えなさい。そうすれば,人々は与えてくれます。あなたたちの衣服に惜しみなく注ぎ込み,押し入れ,揺すって入れ,あふれるほどにしてくれます。人に量って与えるのと同じはかりで,人からも量って与えてもらえます」。
(ルカ 6:38)
誠実に,また具体的に褒める。具体的な励ましや褒め言葉は効果的です。イエスもテアテラの会衆に音信を伝えた際,会衆の人々が努力している点を具体的に褒めました。
「テアテラにある教会の天使にこう書き送れ。『目は燃え盛る炎のようで,足はしんちゅうのように輝いている神の子が,次のように言われる。「わたしは,あなたの行い,愛,信仰,奉仕,忍耐を知っている。更に,あなたの近ごろの行いが,最初のころの行いにまさっていることも知っている』」。
(黙示録・啓示 2:18,19)
親であれば,子どもがどんな点で霊的に進歩しているかを述べ,それを褒めることができます。
難しい状況の中で子どもを育てているシングルマザーがいるなら,どんな努力が素晴らしいと思っているかを伝えましょう。
そのような褒め言葉や励ましには大きな力があります。