神は愛 白髪は美の冠 白髪は輝く冠 

聖書の音信、日々のニュース関連を書いています。

腐敗の全くない政府 - 神の王国・・・聖書

2020年01月17日 | 日記

【腐敗の全くない政府 - 神の王国】

「一日が終われば役人も一般市民であり,我々はみなこの汚職社会で生まれ育ったのだ」。
ニカラグアの主任会計検査官は,政府の腐敗をなくすことは不可能であると思う理由を説明して,そう述べました。


あなたも同意されるのではありませんか。
人間社会が腐敗しているのであれば,その一部を成すどんな政府も必然的に腐敗します。
もしそうなら,腐敗のない政府をどこに見いだせるでしょうか。聖書には,人間社会を源としない政府について述べられています。
その政府とは神の王国,つまりイエスが神に祈り求めるよう教えた政府のことです。
「だからあなたたちはこのようにいのれ。『天におられる,私たちの父よ,あなたの名が聖なるものとされますように。
あなたの王国が来ますように。あなたの意志(おもい)が成りますように,天にあるように,地においても』」。

(マタイ 6:9,10)

神の王国は,天から統治する現実の政府です。人間の諸政府すべてを一掃して全地を治めます。
「わたしに求めよ。わたしは国々をあなたへのゆずりとして与え,地をその果て果てまで,あなたの所有として与える。
あなたは鉄の杖で彼らを打ち砕き,焼き物の器のように粉々にする」。

(詩編 2:8,9)
「そしてわたしは,野獣と地の王たちとその軍勢が,馬に乗っている方とその軍勢に対して戦いをするために集まっているのを見た。
そして,野獣は捕らえられ,それと共に,野獣の前でしるしを行ない,それによって,野獣の印を受けた者とその像に崇拝をささげる者とを惑わした偽預言者も捕らえられた。
彼らは両方とも生きたまま,硫黄で燃える火の湖に投げ込まれた。 しかし,そのほかの者たちは,馬に乗っている者の長い剣で殺された。
その剣は彼の口から出ているものであった。そして,すべての鳥は,彼らの肉を食べて満ち足りた」。

(黙示録・啓示19:19‐21)

ですから,その王国が人類にもたらす祝福の一つは,政府の腐敗というものがなくなることです。
それを確信できる根拠として,王国政府の6つの特色を挙げましょう。

1. 権威

問題: 人間の政府は国民から資金供給を受けており,そのほとんどは大抵の場合,租税や関税によるものです。
そのようにお金が流入するため,役人の中には,着服しようとする人も現われます。
また,政府への税金その他の支払いの減額を望む人からわいろを受け取って不正を働く役人もいます。
その結果,悪循環になる場合があります。政府が汚職による損失を埋め合わせるために増税すると,それがまた汚職を助長するのです。
そのような環境下で特に苦しむのは,往々にして,正直な人たちです。

解決策: 神の王国は,その権威を全能の神(ヤハウェ,エホバ)から与えられます。
「また,第七のみ使いがラッパを吹いた。すると,大きな声が天で起きてこう言った。「世の王国はわたしたちの主とそのキリストの王国となった。彼は限りなく永久に王として支配するであろう」。
(黙示録・啓示11:15)
運営費として支払うために税金を徴収する必要がありません。
その王国は,「力が強く」利他的で寛大な神の恵みにより,臣民すべてに必要なものを豊かに備えることができるのです。
(イザヤ 40:26)
「あなたはみ手を開いて,すべての生きているものの願いを満たしておられます」。
(詩編 145:16)

2. 支配者

問題: 前の記事で紹介したスーザン・ローズ‐アッカーマンは,腐敗をなくす努力は「上層部から始めなければならない」と述べています。
政府は,高官たちの汚職を容認しながら警察官や税関職員の汚職を根絶しようとすれば,信用を落とすだけです。
人間は,いかに道徳的な支配者であっても,不完全さを受け継いでいます。
聖書が述べているとおり,「常に善を行なって罪をおかすことのない義なる者は,地にひとりもいない」のです。
(伝道の書・コヘレトの言葉7:20)

解決策: 神が王国の支配者としてお選びになったイエス・キリストは,不完全な人間とは異なり,誘惑されて間違ったことを行なったりはしません。
世の支配者である悪魔を形だけでも1回崇拝すれば,歴史上最も巨額のわいろ ―「世のすべての王国とその栄光」― を与える,と約束されても,それを退けたのです。
『また,悪魔は彼をとりわけ高い山に連れて行き,世のすべての王国とその栄光とを見せて,こう言った。
「もしあなたがひれ伏してわたしに崇拝の行為をするならば,わたしはこれらのすべてをあなたに上げましょう」。
その時,イエスは彼に言われた,「サタンよ,離れ去れ!『あなたの神(ヤハウェ,エホバ)をあなたは崇拝しなければならず,この方だけに神聖な奉仕をささげなければならない』と書いてあるのです」。

(マタイ 4:8~4:10)
また,責め苦に遭わされて死に瀕していた時でさえ,忠誠を貫こうと固く決意していたので,痛みは和らぐとしても意識が鈍ることになりかねない薬物を拒みました。
「彼らは胆汁を混ぜたぶどう酒をイエスに与えて飲ませようとした。しかし,その味を見たのち,飲もうとはされなかった」。
(マタイ 27:34)
そのようにして,王国を治める十分の資格があることを実証したイエスは,生き返り,今や再び天で神のそばにいます。
「へりくだって,死に至るまで,それも十字架の死に至るまで従順でした。 このため,神はキリストを高く上げ,あらゆる名にまさる名をお与えになりました。
こうして,天上のもの,地上のもの,地下のものがすべて,イエスの御名にひざまずき,すべての舌が,「イエス・キリストは主である」と公に宣べて,父である神をたたえるのです」。

(フィリピ・ピリピ 2:8~2:11)

3. 安定性

問題: 多くの国では定期的に選挙が行なわれています。
それにより,理論上は,腐敗した役人を再選しないようにすることができます。しかし現実には,いわゆる先進国においてさえ,選挙とそのための運動は腐敗したものになりがちです。
お金持ちが選挙運動への寄付その他の活動によって,公職に就いている人や就こうとする人に不当な影響を及ぼす場合があるのです。

米国最高裁判所のジョン・ポール・スティーブンズ判事は,
そのような影響力が「政府の正当性や質だけでなく,政府に対する国民の信頼をも」脅かしている,と書いています。
ですから,最も腐敗しているのは政党だ,と考える人が世界中に大勢いるのも,不思議ではありません。

解決策: 神の王国は永久に機能する安定した政府なので,選挙運動も選挙違反もあり得ません。
「わたしが夜の幻の中でずっと見ていると,見よ,天の雲と共に人の子のような者が来るのであった。その者は日を経た方に近づき,彼らはこれをその方のすぐ前に連れて来た。
そして,その者には,支配権と尊厳と王国とが与えられた。もろもろの民,国たみ,もろもろの言語の者が皆これに仕えるためであった。
その支配権は,過ぎ行くことのない,定めなく続く支配権,その王国は滅びに至ることのないものである」。

(ダニエル 7:13,14)
また,神がその支配者を選んでおられるので,その政府が選挙によって立てられることも人の力で倒されることもありません。
そのように安定しているため,政府の講じる措置は常に臣民の長期的な最善の益を図ったものとなります。

4. 法律
問題: 最初のうちは,新しい法律を制定すれば事態は良くなると思えるかもしれません。
しかし,専門家たちは,法律の数を増やすと,多くの場合,贈収賄の機会を増やすだけであることに気づきました
しかも,贈収賄を減らすことを特に意図した法律は,大抵の場合,実施に多額の経費がかかり,成果はほとんど上がらないのです。

解決策: 神の王国の法律は,人間の政府の法律よりはるかに優れています。
王イエスが,して良いことと悪いことを細かに列挙するのではなく,しばしば黄金律と呼ばれる法規を教えたことなどは,その一例です。
「それゆえ,自分にして欲しいと思うことはみな,同じように人にもしなければなりません。事実,これが律法と預言者たちの意味するところです」。
(マタイ 7:12)
恐らくそれ以上に意味深いのは,王国の法律が人の行動だけでなく動機をも重視していることでしょう。
イエスが,「あなたは隣人を自分自身のように愛さねばならない」と述べたとおりです。
(マタイ 22:39)
言うまでもなく,そうした法令を実際に施行することは,神にしかできません。人の心を読むことができるのは神だけだからです。
『しかし神(ヤハウェ,エホバ)はサムエルに言われた,「その容姿や丈の高さを見てはならない。わたしは彼を退けたからである。
 神の見るところは人の見るところと異なるからだ。人は目に見えるものを見るが,神(ヤハウェ,エホバ)は心がどうかを見るからだ」』。

(サムエル第一 16:7)


5. 動機

問題: 贈収賄を誘発するのは,貪欲や利己心です。政府の役人も一般市民も,しばしばそのような良くない傾向を示します。
ソウルのデパートが崩壊した事例では,政府の役人が建設業者からのわいろを受け取っていました。
業者たちは,適正な建築資材や施工法を用いるよりもわいろを贈るほうが安上がりであることを知っていたのです。
*【韓国のソウルでは,1995年に,あるデパートが崩壊して502人が死亡した。調査の結果,市の役人たちがわいろを受け取って,
 建設業者が基準以下のコンクリートを使ったり安全規定に違反したりするのを許していたことが明らかになった】

ですから,贈収賄をなくすためには,人々に,貪欲や利己心といった根深い動機をどうすれば消し去れるかを教えなければなりません。
しかし,人間の政府には,そうした教育プログラムを実施する意志も能力もありません。

解決策: 神の王国は,人々に贈収賄の原因となる悪い動機をどうすれば消し去れるかを教えることにより,腐敗を根絶します。
そうした教育を受ける人は,「思いを活動させる力において新たにされ」ます。
(エフェソス・エペソ4:23)
貪欲や利己心を捨てて,満足を味わい,他の人に関心を払うようになるのです。
「自分の益を図って自分の事だけに目を留めず,人の益を図って他の人の事にも目を留めなさい」。
(フィリピ・ピリピ 2:4)


6. 臣民

問題: 人々の中には,最良の環境下で最高の道徳教育を受けても,不正直になり,堕落する人がいます。
人間の政府が腐敗をなくせないのはそのためである,と専門家たちは認めています。せいぜい望めるのは,腐敗の範囲や破壊的な作用を制限することだけです。

解決策: 国連腐敗防止条約には,各国政府は腐敗行為と闘うために「誠実性,廉直性,および責任感」を奨励すべきである,と述べられています。
これは崇高な目標ですが,神の王国は臣民にそれらの特質を身につけるよう,単に奨励するのではなく,義務づけています。
聖書によれば,「貪欲な者」や「偽り者」には王国を受け継ぐ資格がないのです。
「あなた方は,不義の者が神の王国を受け継がないことを知らないとでもいうのですか。惑わされてはなりません。
淫行の者,偶像を礼拝する者,姦淫をする者,不自然な目的のために囲われた男,男どうしで寝る者,盗む者,貪欲な者,大酒飲み,ののしる者,ゆすり取る者はいずれも神の王国を受け継がないのです。とはいえ,あなた方の中にはそのような人たちもいました。しかし,あなた方は洗われて清くなったのです。神聖な者とされたのです。わたしたちの主イエス・キリストの名において,またわたしたちの神の霊をもって,義と宣せられたのです」。

(コリント第一 6:9~6:11)

人々は,そうした高い道徳規準に従うべきことを学べます。初期のクリスチャンもそうしたのです。
例えば,シモンという弟子が使徒たちから霊的な恵みをお金で買おうとした時,使徒たちは,そのわいろをはねつけて,「あなたのこの悪を悔い改め……なさい」と告げました。
シモンは自分の間違った欲望の危険性を理解するとすぐ,使徒たちに,その欲望を消し去れるよう祈ってください,と頼みました。
『さて,使徒たちが手を置くことによって霊が与えられるのを見た時,シモンは彼らに金を差し出して,こう言った。「わたしにもその権威を与えて,だれでもわたしが手を置く人が聖霊を受けられるようにしてください」。しかしペテロは彼に言った,「あなたの銀はあなたと共に滅びてしまうように。あなたは神の無償の賜物を金銭によって手に入れようと考えたからです。
この事においてあなたにはあずかる分も受け分もありません。あなたの心は神から見てまっすぐではないからです。それゆえ,あなたのこの悪を悔い改め,
できることならあなたの心のたくらみが許されるようにと神に祈願しなさい。わたしは,あなたが有毒な胆汁,また不義のほだしであることが分かるのです」。
それに答えてシモンは言った,「あなた方の言ったことが何もわたしの身に起こらないよう,皆さん,わたしのために神(ヤハウェ,エホバ)に祈願をしてください」。

(使徒8:18~8:24)