主(神)はこう言われる。「異国の民の道に倣うな。天に現れるしるしを恐れるな」。それらを恐れるのは異国の民のすることだ。
もろもろの民が恐れるものは空しいもの、森から切り出された木片、木工がのみを振るって造ったもの。
金銀で飾られ、留め金をもって固定され、身動きもしない。
きゅうり畑のかかしのようで、口も利けず、歩けないので、運ばれて行く。そのようなものを恐れるな。彼らは災いをくだすことも、幸いをもたらすこともできない。
主(神)よ、あなたに並ぶものはありません。あなたは大いなる方、御名には大いなる力があります。
諸国民の王なる主(神)よ、あなたを恐れないものはありません。それはあなたにふさわしいことです。諸国民、諸王国の賢者の間でも、あなたに並ぶものはありません。
彼らは等しく無知で愚かです。木片にすぎない空しいものを戒めとしています。
それはタルシシュからもたらされた銀箔、ウファズの金、青や紫を衣として、木工や金細工人が造ったもの、いずれも、巧みな職人の造ったものです。
主は真理の神、命の神、永遠を支配する王。その怒りに大地は震え、その憤りに諸国の民は耐ええない。
このように彼らに言え。「天と地を造らなかった神々は、地の上、天の下から滅び去る」、と。
御力をもって大地を造り、知恵をもって世界を固く据え、英知をもって天を広げられた方。
主(神)が御声を発せられると、天の大水はどよめく。地の果てから雨雲を湧き上がらせ、稲妻を放って雨を降らせ、風を倉から送り出される。
人は皆、愚かで知識に達しえない。金細工人は皆、偶像のゆえに辱められる。鋳て造った像は欺瞞にすぎず、霊を持っていない。
彼らは空しく、また嘲られるもの、裁きの時が来れば滅びてしまう。
聖書(エレミヤ書10:2~10:15)
神(ヤハウェ、エホバ)はこのように言われた。「決して諸国民の道を学んではならない。
天のしるしによって恐怖の念を抱いてはならない。諸国民がそれによって恐怖の念を抱くからといって。
もろもろの民の習わしは単なる呼気にすぎないからである。
もろもろの民の習わしは単なる呼気にすぎないからである。
それは人が切り倒した森林の一本の木、かぎなたによって職人の手が作ったものにすぎない。
人は銀や金でそれを美しくする。彼らはくぎやつちでそれらを打ちつけ、どれもふらつくことのないようにする。
それらはきゅうり畑のかかしのようであり、話すことができない。それらは必ず運ばれる。一歩も歩けないからである。それらのゆえに恐れるな。
それらは災いとなるどんなことをもなしえず、しかも、良いことを行なうことはそれらと共にはないからである」。
神(ヤハウェ、エホバ)よ、あなたのような方は決していません。あなたは大いなる方、あなたのみ名は力強さにおいて大いなるものです。
諸国民の王よ、だれがあなたを恐れないでしょうか。それはあなたにふさわしいことだからです。
諸国の民のすべての賢者たちの中にも、そのすべての王権の中にも、あなたのような方は決していないからです。
そして、彼らは道理をわきまえておらず、同時に愚鈍です。木は空しさの単なる勧告なのです。
板のように打ち延ばした銀はタルシシュからもたらされるもの、金はウファズからのもの、職人と金属細工人の手とによって作られたものです。
彼らの衣は青糸と赤紫に染めた羊毛。それらはすべて熟練した人たちの作ったものです。
しかし、神(ヤハウェ、エホバ)は真実に神である。生ける神、定めのない時に至るまで王である。
その憤りのゆえに地は激動し、いかなる国民もその糾弾の下で耐え抜くことはできない。
あなた方は彼らにこのように言うであろう。
「天をも地をも造らなかった神々は、地からもこの天の下からも滅びうせる者となる」。
神はその力によって地を造った方、その知恵によって産出的な地を堅く立てた方、その理解によって天を張り伸ばした方である。
神はその声によって天に水の騒ぎを与え、地の果てから蒸気を上らせる。神は雨のために水門溝をも造られた。そしてご自分の倉から風を出される。
すべての人は知ることがないほど道理に反する振る舞いをした。
すべての金属細工人は彫刻像のために必ず恥をかくであろう。その鋳像は偽りであり、そのうちに霊はないからである。
それらはむなしいもの、愚弄の業である。それらは注意を向けられる時、滅びうせるのである。
聖書(エレミヤ書10:2~10:15)