建築設計について

建物を建設するときに何が大事かということを考えてみました。

マンション購入のチェック項目シリーズ 第2回騒音について

2013年02月15日 | 共同住宅をつくる

内覧会で表面的な傷や機能不備が見つかって直すことはもちろんですが、
もっと根本的な問題についてきちんと見ておく必要があります。

マンションを購入する方はその辺の建物の建設時の問題点を確実にチェックして購入しなければ後悔することになってしまいます。

シリーズ2回目は各種の騒音について考えてみます。
マンションの内覧会で購入者が音についてチェックできるようにしている販売業者は少ないと思います。
施工技術が向上して販売業者は音については問題ありませんと説明すると思いますが、通常鉄筋コンクリートの建物で隣家や上下階の家の音は気にならない程度かと思っている方がいらっしゃるかと思いますが、建物の建設方法によっては隣家のしゃべり声やTVの音なども聞こえてくることがおあります。
マンションの騒音の主なものは次のようなものがあります。

上階の足音等の振動音
隣家のTVや話し声等の共鳴音
排水管の排水音
空調機器屋外機の振動音

上階の振動音について
上階の入居者の家族構成によってもTがいますが、上階にどんな家族が入居してもよいように上階の振動音についてはチェックする必要があります。
販売会社の担当者に言えば上階の床の騒音レベルの試験データーがありはずですから、その資料を確認したうえで、上階の部屋で誰かに飛び跳ねていただいた時に
購入した部屋でどのように聞こえるか確認することが必要です。

隣家のTVや話し声の共鳴音
この音は壁の仕上げ施工状況で変わりますので、隣戸の境壁の施工方法について確認することで確認できます。
安価に建設した建物ではボードをコンクリート壁に若干の空隙を設けて施行しますが(GL工法という)、この施工法ですとコンクリートと仕上げボードの間に空隙ができ、コンクリート壁が20cmあっても壁の空隙が音の振動に共鳴して隣家のTVや話声が聞こえてしまいます。
内覧会では戸堺壁の施工方法を確認すると同時に隣戸でラジオ等を鳴らしてもらって、音が聞けないことを確認してください。

次回は排水管の排水音・空調機器の振動音についてお知らせします。


 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿