いぬくそ看板の向こう側

いぬくそ看板の背景に存在する「人間ドラマ」を紹介するブログです。

松戸市 その1

2020-06-30 23:30:00 | 背景は松戸市

私事で恐縮だが、今週引越しをした。

引越しと言っても市内なので、何かが急激に変わることは無い。特に市の衛生政策は市内一円で差が出ることが無いから、いぬくそ看板は同じデザインのものばかりだ。でも、設置される場所で際立った個性を放つのもまたいぬくそ看板である。同じ看板でも背負うものは大きく異る。

ここ2年ほど、北小金駅前のいぬくそ看板を撮り続けていた。いわゆる定点カメラというやつだ。駐車場の金網に括り付けてあるので、駅前の風景がわかりやすい。お気に入りの場所に設置されたいぬくそ看板は、私のお気に入りの場所だ。
千葉興業銀行の南隣の空き地に見える場所が撮影スポット

「お気に入り」とは言ったものの、撮っている時は特別「好きだ」のような強い感情は無く、なんとなく撮影していた。だから撮影頻度はバラバラだし、アングルも微妙に違う。でも、数キロ離れた場所に引越しただけなんだけど、恋しくて仕方がない。


意外なほど沢山撮影していた。googleフォトで「北小金駅」と検索したら、2019年3月から5月までの2ヶ月間で20枚ほど撮影していたようだ。「どうでもいい」くらいに思っていたけど、結構好きだったんだな、この看板。

初めての街で、いつもの看板。やっぱり俺はいぬくそ看板。この街でも、定点観測できるような素敵な看板に出会いたい。

いぬくそグッズ その3

2020-06-21 19:00:00 | ブログ概要
グッズの紹介です。


■いぬくそ看板大全 第2版
以前紹介した「いぬくそ看板大全 第1版」の続編として作成した冊子です。第2版というだけあって、内容はほぼ同じです。冒頭にいぬくそ看板の説明と楽しみ方の解説を掲載しています。はじめて手にとった方でも楽しめる内容になっています。

看板紹介セクションでは、前回のグループから変えて地域別にしてあります。横浜、宇都宮、さいたま、八王子の特徴ある看板を紹介しています。都市ごとに際立った個性を見いだせる事と思います。

写真だけでは飽きてしまいますので、箸休めのエッセイも前回同様掲載しています。私の思い出の押し売りではありますが、私なりに一生懸命書いています。それなりに楽しめると思いますが、いかがでしょうか。

第1版と同じく、全30ページ、A5サイズです。お値段も800円と同じです。数に限りがありますので早いもの勝ちです。買うなら今ですよぉ~!

ウィンダーくん その2

2020-06-14 20:00:00 | 背景はドラッグストア
ウィンダーくん再び

度々お世話になります、ウィンダーです。

ウィンダーくんについて書き足りなかったので、もう1記事お付き合いいただきたい。

このウィンダーくん、既成のものや手書きのものなど多種多様なのだが、興が乗ってしまった私はTwitterのBOTを作成してしまった。以下のアカウントである。

まぁ内容はこんな感じで、美と健康を目指すドラッグストアにあるまじき不健康のオンパレードである。
 
 

パソコンをいじっていたら、まだbotに登録されていない画像が発掘されたので紹介したい。

胃が胃痛

もう薬とかどうでもいい

たまには真面目なイラストもある

薬局とは思えないギラギラ感

ドラッグストアの健康意識を疑うものばかりである。同業他社の他、ディスカウントストアやスーパーマケットとの競合に打ち勝つための施策であろう事が想像できるが、高田薬局(ウィンダーランドの経営主体)の悪ノリぶりには心躍るものがある。今後こういうドラッグストアは現れないんだろうなと思うと、少し寂しくなった。

(おわり)

アルファロメオ145 その4

2020-06-07 16:00:00 | 背景はクルマ
いぬくそ看板物語(6)

事故直前に撮ったいぬくそ看板

2014年春。地元静岡でのダブルワークもだいぶ板についた頃の話だ。2周間に一度しか休暇が無い事と、お金が無さ過ぎてファストフード店で夜勤をしていた事には慣れなかったが、それ以外はリズムが出来上がっていた。

その日は確か、前日深夜からの夜勤上がりにラジオ局で働き、そのまま午後にクルマでパソコンの出張サポートに行くようなスケジュールだったと思う。花粉の季節で薬を飲んでいたが、お金が無かったので手頃な第1世代薬に頼っていた。①寝不足、②多忙による疲れ、③薬による眠気。魔の三要素が私を襲った。

全立体交差で信号が無いタイプのバイパスを走っていた時、図らずもボーッとした瞬間があった。その瞬間、目の前にクルマが止まっていた。渋滞の末端に遭遇しただけだったのだが、完全にボーッとしていた私はブレーキを踏む余裕すらなく、そのまま停車中のクルマに追突してしまった。その瞬間、今まで積み重ねてきたものが全て消えた。


事故後しばらく経ってから撮ったいぬくそ看板

幸い物損事故だったし、任意の自動車保険には入っていたので、人生まで終わることは無かった。だがそれ以降、クルマに乗る仕事は極力避けるようになった。生活が苦しいせいで仕事を詰め込んでいたのに、そのせいで事故を起こしてしまったのだから。

もう静岡では生きていけない。そう思った私は、仕事のたくさんありそうな都市部への転職・移住を思い立った。静岡にも移住先にも愛着が何もなかったので、無感動のうちに事が進んだ。静岡での失敗で、今後失うことはあっても得るものはなにもないだろうと思っていたが、意外と得るものがあった。新たないぬくそ看板との付き合い方である。

(つづく)