旅先で古い木造建築を訪れると
ふと懐かしい思いに浸る事があって
思い出すのはおばあちゃん家だったりする
におい、というのは視覚や聴覚に引けを取らないくらい
深く人間の記憶と結びついていると思う
住み慣れた家のにおいとか
駅前のパン屋さんのにおいとか
場所とにおいの関連性ってとても強い
ランドスケープやサウンドスケープって言葉があるけど
スメルスケープもあっていいんじゃないの、と思うくらい
こんな事を書くのは
今日電車の中で隣の席だった人がミントガムを噛んでいて
その香りを嗅いだ瞬間
鮮明に実家の洗面所が思い浮かんだからだ
何故実家だったのか分からないけど
昔家で使っていた歯磨き粉と香料が同じなのかもしれない
… …
視覚や聴覚はいくらだって嘘がつけるのです
その場に実在しないのに、実在してるふりができる
テレビもパソコンも携帯電話も、みんなそう
話している相手はそこにはいない
本物はどこか別のところにある
でも一番極端なのは
どこかに本物があると思わせておいて
実はどこにもそんなものは存在しない、そういうやり口
その究極の形は、言葉だと思う
でも一方で温度とか、肌ざわりとか、においとか
そういうものは実物が無ければ感じえない訳で
偽ることなんて、できない訳で
経験とか記憶とかの話をすると
つい見ること聞くことに重点が置かれがち
でもちょっとにおいを嗅いだだけで懐かしい記憶が蘇るのって
人間の記憶の中で「偽れない感覚」の占めるウェイトが
意外と大きい証拠なんじゃないだろうか
… …
たとえば好きな人と一緒にいても
その人の話している内容はそんなに重要じゃなくて
2日経っても3日経ってもずっと強く印象に残るのは
握った手の感触とか
髪の香りとか
抱きしめたときのぬくもりとか
決して偽ることのできないそういう感覚なのだろうな
ふと懐かしい思いに浸る事があって
思い出すのはおばあちゃん家だったりする
におい、というのは視覚や聴覚に引けを取らないくらい
深く人間の記憶と結びついていると思う
住み慣れた家のにおいとか
駅前のパン屋さんのにおいとか
場所とにおいの関連性ってとても強い
ランドスケープやサウンドスケープって言葉があるけど
スメルスケープもあっていいんじゃないの、と思うくらい
こんな事を書くのは
今日電車の中で隣の席だった人がミントガムを噛んでいて
その香りを嗅いだ瞬間
鮮明に実家の洗面所が思い浮かんだからだ
何故実家だったのか分からないけど
昔家で使っていた歯磨き粉と香料が同じなのかもしれない
視覚や聴覚はいくらだって嘘がつけるのです
その場に実在しないのに、実在してるふりができる
テレビもパソコンも携帯電話も、みんなそう
話している相手はそこにはいない
本物はどこか別のところにある
でも一番極端なのは
どこかに本物があると思わせておいて
実はどこにもそんなものは存在しない、そういうやり口
その究極の形は、言葉だと思う
でも一方で温度とか、肌ざわりとか、においとか
そういうものは実物が無ければ感じえない訳で
偽ることなんて、できない訳で
経験とか記憶とかの話をすると
つい見ること聞くことに重点が置かれがち
でもちょっとにおいを嗅いだだけで懐かしい記憶が蘇るのって
人間の記憶の中で「偽れない感覚」の占めるウェイトが
意外と大きい証拠なんじゃないだろうか
たとえば好きな人と一緒にいても
その人の話している内容はそんなに重要じゃなくて
2日経っても3日経ってもずっと強く印象に残るのは
握った手の感触とか
髪の香りとか
抱きしめたときのぬくもりとか
決して偽ることのできないそういう感覚なのだろうな