犬小屋の中へ

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さよなら夏の日&ナム・ジュン・パイク

2006-09-12 01:35:22 | アート
パソコンの前ばかりにいるのは良くないってことで、昨日は外苑前のワタリウム美術館で開催されている「さよならナム・ジュン・パイク展」へ行ってきました。

ナムさんは最近亡くなられた韓国籍の現代美術家で、テレビの映像を使ったインスタレーションが有名です。今でこそビデオや映像を使ったインスタレーションは数知れずありますが、このナムさんはその正真正銘の先駆者。古くはフルクサスのメンバーや、無音の演奏で有名なジョン・ケージさんとも親交が深かったそうです。
展示のテレビの中に映し出される映像は、80年代初頭のMTVを見ている様な映像が目白押し。新鮮な気持ちになりました。空洞のテレビ機材の中に、ポツンとろうそくを配置した「キャンドルTV」の地味ながら静かな美しさにもまた感動。

自然を模した木々の中にたくさんのテレビを配置した作品があったのですが、これをどこか地方の森の中でやったら綺麗だろうなー。森に住むシマリスやエゾジカが、ぼーっと眺めてたりとか。電源をどこから取るのかっていう話もありますが。


80年代には各国同時中継で、世界を繋ぐアート番組を放送したりしたそうです。日本ではテレ朝で放送されたとか。今でいうインターネット中継みたいなものでしょうか。今現役だったら、かなり面白い事をしてくれたのでは...と思うと残念です。
おそらく大きな回顧展というのは今後開催される事はそうないと思うので...よかったらぜひ! あとワタリウム美術館は、同じ展示内容なら一度チケットを買うと何度でも入れるんですよ。地下の本屋もいいですね。

その帰り、右脇に妙に小じゃれた美容室や料理屋が並ぶ通りがあり、まっすぐふらっと歩いて行くと、以前見かけた風景が。外苑前って表参道のすぐ近くだったんですね。知らんかった。
あと新作ですが、今週中にはなんとか特設コーナーをアップしようと思っています。


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