奄美自然観察記

高のフィールドより

ブータンの旅―4 パロからチェレラ峠へ

2017-07-20 23:23:52 | 植物






ブータンで初めて宿泊したパロのホテルから、高山植物がおおくみられるチュレラ峠(標高3.700m)へいきことになりました。まずは、チュレラ峠へいたる道路周辺などで見られた風景や野鳥、植物などをご紹介しましょう。
野鳥ですが、早朝パロのホテル周辺(写真1枚目)をちょっとだけ歩いてみたのですが、高い松の上に止まっていたのは、首全体が真っ白のシロエリツグミ(写真2枚目)、しばらく道を降りて行くと、石垣の隙間に巣があってヒナがいると思われるニューナイスズメがメス、オス交互に餌を運んでいました(写真3,4枚目)。それから杭の上にタカサゴモズが止まっていたのですが、すぐに逃げられてしまいました(写真5枚目)。






次はマイクロバスに乗り合わせて、チェレラ峠へ向かった途中でみた野鳥です。まずは尾羽の先が両側に開いた細長く黒っぽい鳥・オウチュウ(写真1枚目)がいて、すぐ近くに赤茶色と黒い頭の一見サンコウチョウっぽいズグロウタイチメドリ(写真2枚目)もいました。さらに進んでいった道の傍にシロスジガビチョウが数羽いたのですが、すぐに逃げられてしまい、近くにいて木に止まったカケス(Eurasian Jay 亜種ミヤマカケスに近い)の体の一部しか撮影できませんでした(写真3枚目)。と、すぐ近くにキツツキがやってきました。首からおなか全体が赤茶色のチャバラアカゲラでした(写真4枚目)。こちらのほうはしばらく木の幹を行き来して、ちょっと遠かったのですがゆっくりと観ることが出来ました。






 さて、パロの町を出発してしばらく行った高いところから眼下に広がる美しい棚田が拡がる光景に出会いました(写真1枚目)。この辺りは水田を営んでいる人々も多いことが分かります。バスから降りてしばらく眺めた後に、道端周辺を観ると、赤い実を付けた低木は「ノバラ」(写真2枚目)だとのことですが、正確な名前は判りません。ツユクサの仲間だと思われるきれいで不思議な花(写真3枚目)が咲いていました。かと思うと奄美でも普通にお目にかかれるハハコグサ(写真4枚目)があったりすると、なんとなく懐かしくてうれしくなります。バスに戻ろうとすると、眼下の棚田の傍の道路を走るトラックには、たくさんの人々が乗り合わせていました(写真5枚目)。これは隣の国・インドから道路工事関係の仕事にやってきている人たちらしい。ブータンはインドとの経済的関係が深く、ブータンの地形を生かした水力発電などによる電気をインドへ売って外貨を稼いでいるらしいのですが、自国のホテルなどでは何故か停電になることも多く、ホテル内で電源の近くにろうそくがおいてあったりします。

次は、チェレラ峠に着くまでの道端で見かけた植物ですが、花や実の付いていた植物だけでも5~60種以上にも上るので、印象強かった植物の一部だけの紹介になります。しかもちゃんをと和名の付いている植物も少なく(私の調べ方が足りないせいもありますが)、学名や科や属だけの名前にとどめざるを得なかったものが多いので、ご了承ください(今後はっきりした和名が判明すれば、また追記します)。それでは、だいたい観た順にご紹介します。


ヤマハハコの仲間 日本では本州の長野県以北・北海道などにもヤマハハコがありますが、少し感じが違います

アセビの仲間 奄美にも固有のアマミアセビがあります。一見してこの実はアセビですね。

バラ科キジムシロ属 P.griffithii 

オランダイチゴ属 Fragariaの仲間 けっこうおいしかったです。

ラン科テガタチドリ属 

スミレ科 キバナノコマノツメ 日本の高山でもみられます。

チェレラ峠近くからパロのまちがはるか遠くに見えます。標高3500mほど

シオガマギク属 Pedicularis megslsntha

ケシ科 メコノプシス バニクラータ

ムラサキ科オオルリソウ属 

5年前の今日 

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