奄美自然観察記

高のフィールドより

ケンムンが宿る アコウ

2007-12-13 18:47:22 | 植物




森の中でケンムン(奄美の妖怪)が宿ると言われていたアコウの
大木を見つけました。子どもの頃は怖くて近づけなかったアコウ
ですが、何かの木に巻きつき、アコウに絞め殺された木が枯れて
中が空洞になっていました。一番下の写真は、空洞になった中か
ら広角レンズで撮影したものです。アコウに宿るケンムンには、森
をこのように眺めていたのかもしれません。

【島口バージョン】(キシゆむた)
山む中なんてぃクィンムンぬうんちいゃとぅたんだいばんアホギば
にっきりょうたっと。わらべぇぬ頃やうとぅりゅっしゃぬ近ゆりきらん
たんアホギありょんば、ぬーかぬキィち巻きちきてぃ、ソホギち絞
めくっさったんキィぬ枯れてぃ、中ぬむぃぬふぎとぅたっか。一番し
ゃーぬ写真や、むぃぬふぎとぅたん中ら広角レンズしぃ写しゃんむ
んだりょっと。アホギなんてぃうんクィムンにや、山ぬ中ばかしゃん
だっかにしゅたんかも分かりょうらんや~。
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3 コメント

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すごくきれいな (しら)
2007-12-13 23:52:41
写真ですね。こんなきれいな場所(アコウの木)に宿るケンムンは妖怪というより妖精のような気がしますが(笑)。ケンムンの視点で見たら、今の人間社会はどんなふうに見えているのだろうかと、ふと、気になりました。
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ケンムンは生きている (あきもと)
2007-12-14 13:27:03
久しぶりの迫力映像です。なにやら鬼気迫るものがあります。ケンムンは今でも、そこにいるのではないでしょうか?自然の美しさの中には、こうした恐ろしさがともなうものがあり、そこに神聖さもあるのだと思います。聖地に踏み込むような、厳かな気持ちで近付く必要があるように思います。
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今でも畏敬の念 ()
2007-12-14 20:47:10
小さい頃から親に言われていたことは、心の底にずっと残っているものですね。今でも、このアコウやカワセミ(神鳥)などをみると、少し緊張してしまいます。確かに昔ほどケンムンの話は聞かなくなりましたが、今でも薄暗く深い森の奥にひっそりと息づいているように感じられます。ケンムンは森の奥で、「昔に比べ現代は随分と住みづらくなったなあ~」と、ため息を付いているのかも知れませんね。
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