チベット紀行21~猿と魔女~ 2007年08月17日 | ★チベット紀行 ラサの最高気温をマークしたこの日、 ようやくお昼ごはんです! とても豪華。あぶらも控えめ。 食後は、チベット大学の教授から講義を受けます。 テーマは「民族伝統文化の継承と発展」 ガイドさんの通訳があってこそ成り立ちます。 けれども、教授とガイドとの見解の相違等もあり(><; 中々話が進みません・・・ 印象に残ったのは「チベット人の起源」についてのお話。 ●昔、むかし、その昔・・・ 観音菩薩の弟子である猿が、チベットで修行をしていると、 魔女に出会って、結婚を要求されました。 魔女は「私と結婚しないと鬼の子孫が生まれる」と言い、 猿は魔女と結婚します。 生まれたのは6匹の猿。 その猿から500人もの猿が生まれ、 食料が足らなくなってしまいます。 観音菩薩は猿に麦の種を与え、食料不足を解決。 やがて、猿たちは尻尾がとれ、 チベット人の祖先になったといいます。 ☆猿は「仏教徒」のことを、 魔女は「異教徒」のことを象徴しているそうです。
チベット紀行22~ジョカン寺~ 2007年08月17日 | ★チベット紀行 さあ、お昼からはジョカン寺へ・・・ ジョカン寺はラサの中心にあり、7世紀に建てられました。 仏教徒なら一度は訪れたいと願う聖なる寺だそうで、 ポタラ宮と同様、チベット人の魂の象徴であると感じました。 ~ジョカン寺の歴史~ 7世紀、吐蕃(チベット)を統一したソンツェン・ガンポ。 彼がラサに遷都した際、唐からは「文成公主」という姫を、 ネパールからは「ティツン」という王女を迎えて政略結婚をしました。 仏教を厚く信仰していた二人の后はジョカン寺を建立。 彼女たちの嫁入り道具である仏像等がここには祭られています。
チベット紀行23~漢民族とチベット族~ 2007年08月17日 | ★チベット紀行 ジョカン寺から見えるポタラ宮。 日本ではなく、この中国で チベットの歴史について考える・・・ そんな貴重な機会を頂いた今回の旅。 解放軍に追われ、命を落とした人々のことを思うと、 本当に胸が痛みます。 活気がある市街は、漢民族が多数を占め、 徐々にチベット文化が消え去りつつあります。 中国の少数民族政策が、 着々と形になっているのを実感します。
チベット紀行24~チベット鍋~ 2007年08月17日 | ★チベット紀行 ジョカン寺を離れ、夕食の会場へ。 夕方ですが、本当に明るい。 学生の僧侶が、買い物をしています。 片足を失った人が、 五体倒地でジョカン寺に向かっています。 これも、ラサでは珍しくない光景です。 ↑チベットの伝統的な火鍋料理。 日本のよせ鍋のような味で、かなり美味しかったです。 パサパサっとした感じのご飯を入れて、雑炊を作りました。 チベット旅行で一番たくさん食べたかもしれません・・・ 歌と踊りでもてなしてくれます。 明日は、標高5190メートルを目指すということもあり、 心なしか緊張感の漂う夜でした・・・
チベット紀行25~バスは9時間~ 2007年08月17日 | ★チベット紀行 一夜明けて、今日は聖なる湖「ナムツォ」を目指します。 前日には、相当厳しいインフォメーションがありました。 「標高が高いため、30分~1時間の見学が限界であるが、 医者も同行しないということ。 また湖を見るために往復9時間もバスに乗らなければならず、 当然バスには、酸素補給の設備はついていないということ。」 およそ3分の1程度の参加者は、 ラサに残ることになりました。 この時点で相当、体調の悪い方が増えています。 途中で成都に戻られた方もいらっしゃいました。 おかげさまで、元気な私はバスへ。 麦畑が美しく風に吹かれています。 道路を家畜が通ることも。 途中で、ガソリン補給とトイレ休憩。 ここの景色がまた絶景なのです!! ご期待下さい! ☆ただ、トイレの使用料金が10元というのは高い~~!
チベット紀行26~聖地?~ 2007年08月17日 | ★チベット紀行 ナムツォに向かう途中で見た景色。 この開放感。雲の美しさ。空の美しさ。 やはりここは、神々の住まう地なのでは・・・ ・・・と思っていましたが、 商魂たくましい少数民族の人たちが、 バスの中まで入ってきそうな勢いで、 様々なことを要求してきます。 写真を撮ったら10元。 トイレを使ったら10元。 「とにかくこの周辺の民族は、サーベルを持っていて 気が荒いから気をつけて!」とはガイドさんの言葉。 聖地でありながら、生活の地。 それが現実です。
チベット紀行27~聖なる湖 2007年08月17日 | ★チベット紀行 途中、立ち寄ったレストランで入手したのは、 高山病に効くといわれている「紅景天」。 午後ティーの味がして、意外に飲みやすかったです。 見えてきました。聖なる湖「ナムツォ」。 海抜4000メートル以上のところにあり、 ラサから北に、バスで約4時間半かけて到着しまた。 この青!宇宙を感じます。。。 無数のタルチョがはためいています。 ヤクと一緒に写真を撮ったら10元。 それにしても、ヤクの目ってつぶらだなぁ・・・ 雲が低い。 迫ってくる感じがします。 面積が約2000K㎡ ニェンチェンタンラ山脈にあります。 とにかく、すべてが地球規模。 おっきぃ!! 鉄道の列車から眺めたとき、 本当に神様がいると思ったナムツォ。 実際は・・・ いろいろありました・・・(^^; 明日も絶景、お届けします★
チベット紀行28~商の湖 2007年08月17日 | ★チベット紀行 聖なる湖 ナムツォ。 同時に、チベットの観光スポットでもあります。 塩水をえんえんと飲んでいる馬。 一緒に写真を撮ると10元です。 喉渇くだろうなあぁ・・・ どこまでも透明な水。 美しいです。 バスまで約500メートル。 疲れた方は馬に乗って!と、すすめられます。 氷山が雲に隠れていきます。 360度見渡すパノラマの風景。 「あ、このあたりは雨だな」 「あ、このあたりは雷だな」 と、はっきりと分かります。 抱っこしていた子羊をお母さんに取り上げられて、 泣いている子供。 可愛い子羊と写真を撮ると、また10元。 子供が仕事をしないので、たまりかねた母親が、 羊を取り上げ、バスに乗り込んできたのです・・・ いろんな意味で「聖なる湖」を堪能し、 ついに5190メートルの峠を目指します!
チベット紀行29~5190mの峠 2007年08月17日 | ★チベット紀行 標高が5000mを超えました。 ついに来た!5190mの峠! 記念に一枚。 確かに酸素は薄いのですが、 4000mも5000mも感覚としてはあまり変わりません。 とにかく雲が近い・・・ 清流を眺めながら、バスは下ってゆきます。 このまま4時間くらいでラサに帰れるはずだったのですが・・・ またもや事故・・・ どうなったかは次回。 はぁぁ・・・(^^;
チベット紀行30~バザール 2007年08月17日 | ★チベット紀行 事故はあったものの、なんとか夕食にたどり着けそうな感じ・・・ バルコルとよばれる市街を歩き、レストランを目指します。 これはチベットの美容院です。 バルコルは、ジョカン寺を中心として広がっており、 1300年以上の歴史を持っています。 ヤクの肉。 死後3日間は、魂が残っているため、 食べてはいけないそうです。 バルコルはバザールでもアリ、巡礼の路でもあります。 皆、同じ方向を向いて歩いているといいます。 なぜなら、聖なるものは右手に見るのが良いからだそうです。 実際は皆さん、いろんな方向に歩いていましたが…(^^; だんだん、雲行きが怪しくなってきました。 チベットは夜に降る雨が多いそうです。 ナムツォで雷を下に聞いたことを思い出しました。 まさかその後、雨でハプニングが起ころうとは・・・ 続く。