無かったことになってしまったこと

技術：横山です。


今月頭にてんとう虫コミックス版ドラえもんの第0巻が発売されました。小学館の学習雑誌各種に初めて掲載された話を集めた単行本であり、小学4年生版と小学5年生版以外はてんとう虫コミックス初収録になる話だったのですが、実は第1巻の最初に掲載されている最もオーソドックスな第1話「未来の国からはるばると」が小学四年生１９７０年１月号と２月号の２話分を１話にまとめて再構成した話で、雑誌に掲載された原版は多分これが初めてなのですが、この中にとても興味深い記述がありまして、どれはどこかと言うとドラえもんとセワシがのび太の未来を写真で説明するシーンで、現在では（大学卒業後に）「就職できなかったので自分で会社をはじめる」となっているのが、雑誌掲載版だと「父の会社を継ぐ」と書いてあり、実はそれなりの家庭環境だったのは驚きです。


尤もその後の話を読んでものび太のパパが社長だということは殆ど出てこないので単行本収録時に改変されたのはよかったと思います。（就職できなかったので自分で会社をはじめるってのものび太らしい発想だとも思うし）