ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の話他、幕末〜明治維新の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮などの話も。

みのり書房「アニパロコミックス」卒から見た明治の表現規制

2019年12月09日 | 文学・歴史・美術および書評
コミケ新刊、入稿しました!
今回は明治の「表現の不自由」がテーマです。
幕末のジャーナリズムの始まりから、新聞紙条例と讒謗律
雑誌「団団珍聞」あたりまでのすったもんだなお笑いエピソード。

ずっと考えてたことがあります。

「なぜ漫画はそんなにダメなのか?」
「なぜ漫画やアニメが好きだと叩かれないといかんのか?」
「パロディ出身なんだが、ルーツはどこなんだ」

そしてTwitterで日々つぶやかれる
「新聞は終わった」
「ジャーナリズムは地に落ちた」

終わった、か。
では「始まり」はどれだけキラキラしていたんだろう?と。

え〜〜〜
結論から言いますと
「最初っからかなりヤバい」
「今の3倍はヤバい」です。

でも。
幕末〜明治には
「ベンチャービジネス」であった新聞
そして、政府に対抗できる力であった理由もそこにはあって
みんな試行錯誤ですが

明治人の「力」を感じます。

コピー機すら無い時代に「手」で発行しようと思ったけど
挫折!(だろうなw)な人ら

ジャーナルのなんたるかを日本人に教えたいと思った人ら

地方の農民の嘆きを訴えたかった人ら

でもあまりにも不当すぎる理由で逮捕されまくった人ら

漫画に批判と皮肉を込めた明治のパンクロッカー風の人

などなどです。
今回の本は「こういうのが読みたい」
と仰って下さいました、スペースお越しくださった方のご意見をヒントに
まとめてみました。

とにかく「元気になれる」ですよ。
(凹み具合ハンパなかった私を
地方から…ヘルニアにもめげず…台風で屋根全壊にもメゲず…
「またコミケに出てみよう」と決意させたほどにはさ!)

彼らのバイタリティは素晴らしく
何かやりたい人へ、時空を超えたアドバイスとエネルギーをくれます。
すごすぎて笑えます。

誰も下を向かない。だがこれは天に唾棄ではないですよ。
「不条理な圧力に対する武士の義と勇」だと思うの。



コミックマーケット2日目 日曜日 西4ホール D-40a
「田原坂46」でお待ちしております。

今回の本の裏話を知ってると
シリーズ「雲よ、伝へて!」も、より理解りやすいと思います。



令和に必要なのは「がんばれ」でなく「ドンマイ!」です。





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