伊方原発の廃炉のために

2006年から「伊方原発のプルサーマル問題」として続けてきましたが、伊方原発の廃炉のために、に15年に改名しました。

近藤誠記者がなくなられました

2015-12-21 12:19:14 | 雑記

追記:12月20日に追悼集会を開催しました。

 

拙ツイキャス録画をどうぞ。
近藤誠さん追悼集会1
http://twitcasting.tv/togura04/movie/225686743
近藤誠さん追悼集会2
http://twitcasting.tv/togura04/movie/225695397
12/20伊方ゲート前
http://twitcasting.tv/togura04/movie/225675326

 


初出:10月15日

八西連絡協議会のメンバーであり、長年、南海日日新聞(現在休刊中)の記者をしてこられた近藤誠さんが昨日亡くなられました。

 闘病生活の傍ら、節目節目のおりには出てこられていました。最後は先日10月11日の伊方集会でお顔と声を聞かせていただきました。

 安らかにお休みください。

しばらくブログのバックカラーを黒にさせていただきます。

追記:末尾に、12月20日のお別れ会の案内を掲載。

 奥田恭子さんがテープ起こししていただいた、11日の伊方集会での発言を以下転載させていただきます。

 


2015年10月11日 伊方集会

 

近藤誠さんの発言 

 

 本日は皆さん各地から駆けつけていただきまして本当にありがとうございます。ありがとうございますと言いましても、皆さんと私は同じ立場でございますが。

 

 本日、四国電力の皆さんに、先ほどからずっと参加者の多くの皆さんから伊方原発の危険性と地域の安全を何とか守りたい、そのような思いがずっと連綿と語られたと思います。それはまさに私たち地域の住民の同じ願いそのものであります。

 

 四国電力の皆さんは、いまは残念ながら、なんとしてでも利益を確保しようと、あらゆるものを無視して邁進しておられますけれども、しかしやはり皆さんの中には、原発の推進に大きな疑問を持った方も私はたくさんおられると、そのように信じております。そのような皆さんとともに、今後、やはり原発なしに暮らしていける、そのような地域、社会づくりをともにぜひ進めていただくことを、地域の住民として述べたいと思います。

 

 それからもう一言、いま30キロ圏内に四国電力の皆さんが、いわゆる新規制基準に合格したと称する説明書を配っておられる、あるいは郵送しておられます。それを一応私どもも読ませていただきましたけれども、そこには残念ながら、まったく福島事故の再発を防ぐそのような手立てはまったくありません。

 

 具体的に申し上げれば、耐震設計、地震についても大きなごまかし、トリックを行なうことによって、地震、活断層の耐震設計を小さく見せる。このようなことをまったく変えていない。1号炉、2号炉の安全審査の大きな誤りを認めることなく、そのままにして、さらに3号炉をあなた方は建設した。しかし、現実にそのパンフレットの中にこう書いてあります。基準地震動はあらゆる要素を見て、最大の地震動である。そうちゃんと注釈までついている。しかしその最大の地震動というものをあなた方は、1号炉では200ガル、そしてその後、3号炉で473ガル、さらに570ガル、そして650ガルと、次々とそのような数字が変わっていきました。それはいかにあなた方が設定していた最大の基準地震動といわれるものが、いかに科学的に根拠のないでたらめなものであった、恣意的なものであるかということを具体的に実証しています。誰が見ても、それは明らかなことです。それにも関わらずあなた方は、それをあたかもですね、科学的なものであるかのように未だに装っている。

 

 残念ながら、あなた方だけが悪いわけじゃない。それに対する専門委員会、原子力規制委員会、すべてがそれを認めている。こういう皆さん一体となった国民騙し、住民騙しのトリックによって、あなた方は強引に手続きを進めようとしている。

 

 さらに具体的にいえば、いちばん最後に誰もがいちばんいま問題としている住民の避難。いざ事故が起きた場合、あなた方はメルトダウンをすると平然と言って、それに対する対策をつくるんだと、つくっていると言っていますが、肝心要のいざそれが起きた場合に住民はどうする。住民はどこに逃げたらいい、どうすればいい。避難の「避」の字も、今回のあなた方の3号炉の説明書のなかには、まったくない。

 

 つまり、避難については、すべてあなた方は責任を持たない。県も責任を持たない。四国電力は責任を持たない。そして政府は、安倍首相が「国が責任を取る」と言っているが、あの安倍首相の言った言葉は、たんにこれまでの原子力防災計画のなかで、すでに定められた文書の中の言葉を言い換えているだけにすぎません。

 

 実際に、先程来から指摘されてきたように、いざ事故になったときに、あなた方はどのように責任を持つことができるのか。安倍やあなた方社員が、いったいどうやって、この膨大な人々が逃げ惑うその状態、そしてその結果について、あなた方はどのような責任を実際自分で取るというのか。それはまったく取れない。誰も取ることはできない。にもかかわらず、それがあたかも取れるかのように、あなた方はいま装い、それを強引に進めようとしている。

 

私たちはですね、ぜったいこのようなあなた方のトリックやごまかし、その中でこれからの生活を営んでいくことは、とてもできません。私たちはなんとしても再稼働を阻止して、そして原発のない社会づくりを私たちは進めていく。また電力会社の皆さんとともに進めていく。それしか、今後私たちは、自分たちの子どもを守り、自分たちの子孫を守っていく方法はないと私たちは確信しています。四国電力の皆さんも含めて、私たちは原発をなくす社会づくりをしたいと思います。

 

  そして安倍政権、これをなんとしても打ち倒す。まったく新たな政権によって、あなた方がこれまでつくってきた、いわゆる安保法、戦争にむかうあらゆる体制をひっくり返していく。私たちはそのことを、それぞれみんなが手を結んで、手を繋いでそれを進めていく。そのことを私たちは皆さんに、はっきりと断言し、宣言したいと思います。以上です。

 


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2 コメント

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近藤さんの言葉 (堀 秀樹)
2015-10-19 06:32:47
近藤さんの最後のメッセージを聞かせて頂き有難うございました。10/11に参加できなかったので、気になっていました。大きな愛のこもったメッセージに心うたれます。肉体は無くなりましたが、私たちは多くの愛を近藤さんから受け取りました。私たちは、正しい倫理と道徳が働く社会をつくり上げなければなりません。近藤さんの言葉を心の灯火として。
そこには、戦争もなく、ましてや原発などあるはずもない。私たちが目指しているのは、心平安なる場と空間、これ以上のものはない。心ある者が立ち上がり、手を繋ぎ、心を繋いでいきましょう。
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Unknown (伊方No Plu田丸)
2015-10-20 10:32:33
堀さん、あたたかいメッセージをありがとうございました。 紹介してませんでしたが、近藤さんは当日午後の交流会に向けて、自分の所蔵の本を何箱も運ばせて、参加者に持って帰るよう伝えていました。小倉も一箱戴いて帰りましたよ。
阿部さんが撮ったFacebookの動画へリンクを貼っておきます。
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