通りすがりさんからのリクエストが御座いましたミリオネアＣＶ-Ｚへの現行Ｒ４系ベイトリールのＲＣＳスプール取り付けチューンに関しての図解付き説明コーナー。実はそんなに難しいことではないのでコメントだけで終わらせることも出来たのですが折角ですしもしかしたら他にも気になっている人がいるかも知れませんので思い切って１ネタにさせて貰いました。
元々はミリオネアとリョウガを両方所有していたことによるほんの戯れで、ミリオネアにリョウガのスプールをインストールしてみたことがことの発端。そしたら運良くミリオネアとリョウガのスプールサイズが同じだった為綺麗に収まり、そこで以前からあまり好きでは無かったマグフォースＶスプールを載せ換えようと幾つか手を加えてみたのが一年前の春。一番手っ取り早いのはミリオネア凛牙用のスプールを購入することなのですが、あれって結構いいお値段するので何か良い手はないかと考えていた際の出来事でした。
ただしブログを読んで下さっている方はご存知でしょうがわたしのミリオネアは現在たまたま捨て値で拾うことの出来たＺＰＩ製マグネシウムスプールに変更してしまいましたので残念ながらこの仕様では御座いません。そしてこの仕様ではあまりキャスティングしてないのでこれが完璧なチューンかどうかの保障が正直出来ません。ですので本稿を真似したことによるトラブル等に関しては一切の責任を取れませんのでご自身の責任において参考にして下さいませ。あと本ページの無断転載も駄目ですよ。
と前置きをしたところで説明スタート。
ミリオネア用スプールとＲＣＳスプールはスプールサイズは同じなのですが２点において相違が御座います。
１つはスプールシャフトピンの長さ。スプールシャフトのベアリング側にある棒の長さがミリオネアとＲＣＳ用では違うのです。
ご覧の通り見ただけで長さが違うのがお判かりかと思います。実際に長さを測ると
この通り、ＲＣＳ用スプールの方が１mmほど短いのです。ご存知の通りこのピンはベアリングの押さえであると同時にピニオンギアとの連結部でありスプール回転には重要なパーツ。なのでＲＣＳスプールのピンをミリオネア用のもに差し替えるのが１つ目の改造点。取り外しにはＫＴＦやヘッジホッグＳ等のベアリングリムーバが必要になりますので買うか借りるかして下さい。
ピンの交換に際してピンをメーカー発注してもよいですし(１００円)ミリオネアのスプールを使う予定が無いならそこから外して差し替えてもＯＫだと思います。ただ１つ注意点があるとするとミリオネア用のピンよりＲＣＳに刺さってるピンの方が太い側が(ピンは円錐形で片側が若干太くなっております)０．１ｍｍ太いんですよね。わたしのスプールでは問題なかったのですが場合によっては挿し具合が少々緩い場合があるかもしれません。
実はこのピン換えなくても使えないことはないです。換えなくても普通にハンドル巻けて糸が巻けます。けど換えない場合はピニオンの溝に対して若干寸法が足らない訳で、サカナとのファイト等で負荷が掛かった場合に溝を舐めてしまう可能性もありますからその辺は自己責任で。
２つめに違う点はスプールシャフトの長さ。
下の写真を見て貰えばお判りでしょうがこちらも１ｍｍほどＲＣＳスプールの方が短い仕様なのです。
このためこのままＲＣＳスプールをミリオネアに取り付けるとメカニカルブレーキノブをＭＡＸ締めてもブレーキの効きが甘い状態となってしまいます。ベイトフィネス系リールでの軽量リグのキャスティングに慣れてる人やサミングに自信のある方はそのままでも使えると思いますが、ミリオネアでは重めの巻きモノ系ルアーがメインになると思いますので弄った方が無難かと。もちろんメカニカルブレーキでブレーキの微調整をしたい人はそのままって訳にはいきません。
とはいえスプールシャフトを差し替えるのは素人には至難の業なので如何するのかというとピニオン側にあるシャフトの交換をするのです。
上の写真の通りこれまた２つのリールではシャフトの長さが違うのです。ミリオネアの方がスプールシャフトが長い分シャフトが短いのでこれをリョウガ用の長いシャフト(部品番号062 部品コード155：288 部品名シャフト/RYOGA 2020)に交換します。ただしそのまま交換すると今度はシャフトが長すぎてスプールがちゃんと収まりません。そこでリョウガ用のシャフトを若干カット。何ｍｍカットすればいいのかはあえて数字を載せません。単純にスプールシャフトの差分カットすればいいだけに思えますがリールによって微妙に個体差があると思うので少しずつ削って微調整して長さを合わせてください。
以上の２点を弄ればミリオネアＣＶ-ＺにＲＣＳスプールを装着することが可能です。ベアリングピンを差し替える以外はいたって簡単。コストの方もピンを流用すれば新たに必要なのはＲＣＳスプール単体と２００円のシャフトだけです。シャフト換えなくてもよければスプールの代金だけで済みます。ベアリングリムーバ持ってないとプラスその代金が掛かりますけどそれでもリール買い直したり凛牙用スプール買ったりＺＰＩのスプール探す手間を考えれば楽ですかね。あとマグフォースＶとマグフォースＺだとマグネットセッティングの仕様が若干違うのでもしかしたら慣れるまでブレーキバランスに少々違和感を感じるかもしれません。
とまぁこんな感じがミリオネアＣＶ-Ｚ１０３Ｌの「リアル４化」へなちょこチューニングの内容でした。参考になりましたでしょうか？
このピンを見るとバンタムシティカ(スコ1500の輸出版)のスプールのブッシュをベアリングに交換したのを思い出しますよ。
その頃って市販にピンを抜く工具なんて無かったので苦労しましたね～(笑)
しかし、このチューンは難しそうですね。
僕には出来ませんよ(涙)
ピン抜く以外はそんなにむずかしいことないですよ。ピンによってはペンチでも抜けますし。ただキズや怪我や手間を考えるとリムーバ買った方が確実ですけどね。
ＵＰありがとうございます！
ミリオネアオーナーにはたいへん有意義で
貴重な情報だと思います！！
本体の加工なく出来るのがうれしいですね。
これで糸バラケなく底物ができます。
この仕様では１００キャスト位しかしてないのでこれで全く問題ないかどうかの保障は出来ないのが申し訳ないのですが使った限りでは特にトラブル無かったのでまぁ大丈夫ではないかなと思いますのでよろしかったら試してみて下さい。
よろしくお願いいたします。
ただ「リアル４化」チューンは本当に簡単なのでチャレンジしてみて下さい。