紹介するのがちょっと気恥ずかしいんですが、静かで強い大人の(中年の)ラブストーリーに痛く感動してしまった10年以上前の映画を最近じっくりと見直してみたので書いてみます。
その映画はクリント・イーストウッド(主演&監督)とメリル・ストリープ(主演)の「マディソン郡の橋」です。
(映画解説より)
世界中で大ベストセラーとなった同名小説の映画化。アイオワ州マディソン群の片田舎。農場主の妻フランチェスカは、夫と二人の子供に囲まれ平凡な主婦として穏やかな毎日を送っていた。そんなある日、夫が子供二人を連れて4日間遠方へ出掛け、一人で家の留守をしていた彼女の所へある男が道を尋ねてくる。男の名はロバート・キンケイド。旅のカメラマンで、この近くの屋根のある橋ローズマン・ブリッジを撮影に来たが道に迷ったという。橋までの道案内に車に同乗したフランチェスカ。それは二人にとって、永遠に心に残る4日間の始まりであった……。
社会に適さず、生活の大部分を旅の中で過ごし、世界中のどんな場所や人にも内面の孤独が満たされなかったキンケイドが、同じ種類の孤独を抱えているフランチェスカに出会い、お互いを知れば知るほど相手が自分達にとってどんなに希有な存在かを深く理解した上で、その4日間を胸に秘めたまま、一生を終えてゆく。
本作は、ありきたりの恋愛映画とは一線を画し、女性側にのみならず、男性も共感出来る上質の大人の恋愛映画である。これは、製作・監督・主演を務めるクリント・イーストウッドの力によるところが大きい。二人が死んだ後になって初めて、成人した子供達が彼らの恋を知ってゆくという話の設定、よく練られた脚本、そして何と言っても、映画というものを熟知したイーストウッドの巧みな演出には、思わず唸ってしまうのと同時に、彼の監督としての手腕を再確認させられる。加えて、彼の中に常にある反抗児的な男の孤独感を残しつつ、繊細な心の持ち主であるキンケイド役を見事に演じきっている役者イーストウッドも大きな魅力の一つとなっている。(以上)
旦那と子供が4日間家を空けている間に、主人公の主婦は道に迷ったカメラマンと知り合いあっという間に心が通じ合い、愛し合うようになる・・・簡単に言ってしまえば田舎の農家の主婦の不倫!・・・というストーリーです。
ストーリーが不倫モノなので拒否反応をいきなり持つ人もきっといるでしょう。
一般的にこのテーマではそのほとんどが悲しい結末をむかえるようですからね。
でも僕は中年にさしかかった大人の気持ちの動きにかなり共感してしまいました。
映画は主人公フランチェスカ(メリル・ストリープ)が死んでその遺言やら形見やらを娘と息子が開けて、そこで初めて知った母親の愛の物語に驚くところから回想シーンへとむかいます。
クリント・イーストウッドとメリル・ストリープの熱演はもう見事というしかない高みに達しています。
メリルの演技にみられる短時間に急速に男に惹かれていく感情表現と道徳心にさいなまれる表情がさすがです。
アイオワの素朴で美しい風景を十分に織り交ぜて、2人の永遠の愛が進行します。
しかし家族が留守にしている4日間はすぐ終わり2人は<駆け落ち>を考えます。
でもそれは出来ないと不倫の愛に終止符を打とうとするのです。
4日間が過ぎ帰ってきた夫と車で買い物に出たフランチャスカは町の片隅で夕べ別れた彼を見つけます。もう、さよならを言っていたのですが、彼がちょうど町を出て行こうという瞬間を目撃してしまうのです。
彼女は車の中のドアハンドルに手をかけて彼を追おうと・・・・。
この映画でもっとも力が入ってしまう瞬間です。
もしこの映画を見た方がいたら、あなたはここでドアを開けますか?
母親の<女>の部分を知った子供は・・・息子はみだらだと非難し、娘は同性として共感をにじませ・・・そのあたりの大人になった子供たちの戸惑いが興味深かったです。
映画としての作りは実にシンプル。トリックも特撮もなく、撮影もストーリーの順に撮っていったそうです。だから役者さんの感情移入もとても自然に推移して、熱い愛の話なのに、ゆったりとした気分で終わりまで見られます。
見終えた後、こんなことがあればいいなぁって気分になります。
でも、現実にならないことを祈るしかないでしょうね。(笑)
ラストで目頭がじわ~ときてしまう大人のラブストーリーなんです。
いや~、メリル・ストリープ、ほんとに素晴らしい女優さんですね!
その映画はクリント・イーストウッド(主演&監督)とメリル・ストリープ(主演)の「マディソン郡の橋」です。
(映画解説より)
世界中で大ベストセラーとなった同名小説の映画化。アイオワ州マディソン群の片田舎。農場主の妻フランチェスカは、夫と二人の子供に囲まれ平凡な主婦として穏やかな毎日を送っていた。そんなある日、夫が子供二人を連れて4日間遠方へ出掛け、一人で家の留守をしていた彼女の所へある男が道を尋ねてくる。男の名はロバート・キンケイド。旅のカメラマンで、この近くの屋根のある橋ローズマン・ブリッジを撮影に来たが道に迷ったという。橋までの道案内に車に同乗したフランチェスカ。それは二人にとって、永遠に心に残る4日間の始まりであった……。
社会に適さず、生活の大部分を旅の中で過ごし、世界中のどんな場所や人にも内面の孤独が満たされなかったキンケイドが、同じ種類の孤独を抱えているフランチェスカに出会い、お互いを知れば知るほど相手が自分達にとってどんなに希有な存在かを深く理解した上で、その4日間を胸に秘めたまま、一生を終えてゆく。
本作は、ありきたりの恋愛映画とは一線を画し、女性側にのみならず、男性も共感出来る上質の大人の恋愛映画である。これは、製作・監督・主演を務めるクリント・イーストウッドの力によるところが大きい。二人が死んだ後になって初めて、成人した子供達が彼らの恋を知ってゆくという話の設定、よく練られた脚本、そして何と言っても、映画というものを熟知したイーストウッドの巧みな演出には、思わず唸ってしまうのと同時に、彼の監督としての手腕を再確認させられる。加えて、彼の中に常にある反抗児的な男の孤独感を残しつつ、繊細な心の持ち主であるキンケイド役を見事に演じきっている役者イーストウッドも大きな魅力の一つとなっている。(以上)
旦那と子供が4日間家を空けている間に、主人公の主婦は道に迷ったカメラマンと知り合いあっという間に心が通じ合い、愛し合うようになる・・・簡単に言ってしまえば田舎の農家の主婦の不倫!・・・というストーリーです。
ストーリーが不倫モノなので拒否反応をいきなり持つ人もきっといるでしょう。
一般的にこのテーマではそのほとんどが悲しい結末をむかえるようですからね。
でも僕は中年にさしかかった大人の気持ちの動きにかなり共感してしまいました。
映画は主人公フランチェスカ(メリル・ストリープ)が死んでその遺言やら形見やらを娘と息子が開けて、そこで初めて知った母親の愛の物語に驚くところから回想シーンへとむかいます。
クリント・イーストウッドとメリル・ストリープの熱演はもう見事というしかない高みに達しています。
メリルの演技にみられる短時間に急速に男に惹かれていく感情表現と道徳心にさいなまれる表情がさすがです。
アイオワの素朴で美しい風景を十分に織り交ぜて、2人の永遠の愛が進行します。
しかし家族が留守にしている4日間はすぐ終わり2人は<駆け落ち>を考えます。
でもそれは出来ないと不倫の愛に終止符を打とうとするのです。
4日間が過ぎ帰ってきた夫と車で買い物に出たフランチャスカは町の片隅で夕べ別れた彼を見つけます。もう、さよならを言っていたのですが、彼がちょうど町を出て行こうという瞬間を目撃してしまうのです。
彼女は車の中のドアハンドルに手をかけて彼を追おうと・・・・。
この映画でもっとも力が入ってしまう瞬間です。
もしこの映画を見た方がいたら、あなたはここでドアを開けますか?
母親の<女>の部分を知った子供は・・・息子はみだらだと非難し、娘は同性として共感をにじませ・・・そのあたりの大人になった子供たちの戸惑いが興味深かったです。
映画としての作りは実にシンプル。トリックも特撮もなく、撮影もストーリーの順に撮っていったそうです。だから役者さんの感情移入もとても自然に推移して、熱い愛の話なのに、ゆったりとした気分で終わりまで見られます。
見終えた後、こんなことがあればいいなぁって気分になります。
でも、現実にならないことを祈るしかないでしょうね。(笑)
ラストで目頭がじわ~ときてしまう大人のラブストーリーなんです。
いや~、メリル・ストリープ、ほんとに素晴らしい女優さんですね!
すいません。
いいの、いいの。
こういうストーリーはきわどいからね。
比べるのにはちょいと無理があるかもしれないけど、渡辺淳一の不倫ものよりカラっとしていて、いかにもアメリカってとこがいいのさー。
キミがダメだと聞いて、余計この映画が好きになりました。
「マディソン郡の橋」ずいぶん前に観たよ。
印象は原作,そして映画の評判ほど感動はなかったなぁ!
ただ,イーストウッドもいい親父になったなぁ!いい歳の取り方したなっ!
そして,只者じゃないなっ!ってぇのが印象に残ってるっす!
メリル・ストリープは確かに俳優としては一級だろうけど,メロドラマにはちょっとなぁ・・・・。
でも,「ミュージック・オブ・ハート」のストリープは良かった。
「プラダを着た悪魔」なんかもまだ見てないけど,ストリープらしいんじゃないかな!?
今日,めずらしく続けて観たいドラマに出会いました。
その主演女優,チョッと前からその暗さ・クールさで注目していたけど,(「しゃべれども,しゃべれども」で気になった)
このドラマでこいつも只者じゃないのを確信!!!
そして,このドラマをみて若き日のディカプリオの出てた映画を思い出しました。
あの時,今日と同じくディカプリオを只者じゃないと思った記憶が蘇った次第さ!
ドラマは「だいすき」映画は「ギルバート・グレイプ」でした!!
マっ,人それぞれ好みが有るけど,映画ってほんとに良いなぁ!
「エディソン郡のどぶ」ってのもありました。
「橋」と「どぶ」は発音が近いのでしょうか。
本題に関係ないですが・・。
賛否両論があるのは十分承知でこの映画を取り上げたんだよ。
封切り後13年が経つけど、僕はあの時の感想と今の感想とが違うんだ。
映画はそれを見る人の人生のタイミングによって印象が変わっていくんじゃないかな、と思ってるんだ。
この映画のストーリーは確かに性急な愛情とその発展が現実味に乏しいかもしれない。
でもこんなことがほんとうにあるんだろうか、こんな歳になって、というところが面白いのだー。
それだけ当時のアメリカでは良いも悪いも話題になった作品ということじゃないですかね。
ダサーィ、と本作を評した人もかなりいたようですね。
パロディの<「橋」と「どぶ」は発音が近いのでしょうか>に関して・・・発音が近いのではなくてドブと橋が距離的にセットの関係だからでしょ?・・・意味の無いリアクション、失礼!
私は・・・共感できますねー。(おとなのこひ)
映画は見ていませんが、きっと同じ共感を持つのでしょうね。
涙無しでは見れないでしょう!
大切な人と一緒に見てみたいですね。
共感者現る!
大人、それも中年、なおかつ子供もいる・・・こんな状況だって恋はできると思うのです。人を好きになれるハズです。
それが<不倫>? 不道徳?
人生における燃えるような想いがそんな簡単な言葉でかたずけられてしまうのはイヤです。
ただし、現実には、自分に授かった子供はなかなか手放せないでしょ。奥さんだって今まで自分を支えてくれたんだし・・・。
だから多くの人はその一線を越えられないのです。
つまりそれが平和ってもんですね。