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渡辺明はなぜ嫌われるのか

2017-04-10 12:14:00 | 将棋とか
ソフト使用冤罪騒動で揺れた将棋界は、最近になってようやく静けさを取り戻しつつある、ような気がする。

一連の騒動の真偽や今後の見通しについては外野がとやかく言っても始まらないが、今回しみじみ感じたのは、

「渡辺明って本当に将棋ファンから嫌われてんなー」

ということだった。
そして改めて、羽生善治がいかに愛されているか、ということも。

羽生と羽生世代が与えたのは、純粋性と精神性だった。
幻想かもしれないが、ファンはそれに酔い続けた。
その羽生を、渡辺は合理主義と現実主義で倒した。
「そんなものに一体なんの意味があるんですか?」と言わんばかりに。
こういうタイプがすごい美形だったりしたらドSキャラとして人気も沸騰したんだろうが、まあ、ああいう感じだから、幻想を壊すタチの悪いヒールにしかなれない。
なんつーか、気の毒な話ではある。
しかし星の巡り合わせってあるからなあ。


星の巡り合わせと言えば、こんな時期に中学生棋士として鮮烈デビューした藤井聡太は当然棋界の希望の星とならざるを得ない。実にいい巡り合わせだ。
また、棋界の激動を前に愛されつつ引退した加藤一二三も、騒動の中で無能よばわりされて会長を辞任した谷川浩司も中学生棋士だった。
ここに羽生と渡辺を加えたら中学生棋士が全員揃う。
似たような人達であっても、人生いろいろよね。

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