ダメだ、押して歩こう。

チャリ・キャンプ・将棋・ハープ、あらゆる愚行とため息

久々将棋道場

2017-07-26 07:01:32 | 将棋とか
某道場へ。
この夏、奨励会を受験予定だという少年二人と対戦。
あっさりと2勝。あら。

ここに来て自分の才能が開花した、ということは絶対にないから、これは二人がこのレベルということか。
あるいは、某道場の客層が変わったことで、少年らにリアル指しのオラオラ感が身についていないのか。

いずれにしても、だとすると厳しいのではないか。
いま奨励会で有段になっている少年らに対しては、受験直前の時期はかすり傷ひとつつけられなかったのだ。


残酷で贅沢な見世物

2017-05-14 23:58:29 | 将棋とか

デビュー以来連勝を続けている中学生棋士・藤井聡太四段がNHK杯で千田翔太六段と当たった。
これは必見よね。
だって、藤井がデビューするまで、千田こそが若手の中で最も先鋭的な存在だったのだから。

結果は藤井勝ち。
千田優勢と見えたが、選択肢の多い局面に誘導され、結局斬られた。
感想戦の千田の屈辱にまみれた表情が、ひどい言い方だが、たまらない。

一人の天才の出現は、それまでの俊英たちの価値を一瞬で無化する。
羽生が55年組を屠ったように。
どうする千田。豊島は、渡辺はどうなる。
やっぱり、たまらん。


天才少年と老ハンター

2017-04-25 09:36:08 | 将棋とか
●Abema TVプレゼンツ、藤井聡太、炎の七番勝負。
ここまでの5勝1敗という星、その内容にも驚いたが、最後の羽生戦は本当にとんでもなかった。
あの羽生が、なすすべなく中学生に敗れたのだ。
加藤一二三以外の中学生棋士を全員デビューから見ているが、完成度と衝撃度の点ではっきりと藤井は抜けている。
素晴らしい。
あと30年くらい生きて、こいつの全盛期ぜんぶ見たい。



●NHK杯、桐山vs飯島戦。
あんれまあ、桐山センセお久しぶりです!と言いたくなるくらい久々の登場。
しかし、齢70で予選三連勝して本戦登場すること自体凄いよね。
結果は残念だったけれども、息を弾ませ手を震わせながら、ノータイムの連続で敵陣に攻め込む様は、年老いたハンターのように美しかった。
いいものを見せていただいた。


ソフト免罪事件に揺れた将棋界だけども、悪夢を振り払うには、素晴らしいもの美しいものを積み重ねるしかない。

渡辺明はなぜ嫌われるのか

2017-04-10 12:14:00 | 将棋とか
ソフト使用冤罪騒動で揺れた将棋界は、最近になってようやく静けさを取り戻しつつある、ような気がする。

一連の騒動の真偽や今後の見通しについては外野がとやかく言っても始まらないが、今回しみじみ感じたのは、

「渡辺明って本当に将棋ファンから嫌われてんなー」

ということだった。
そして改めて、羽生善治がいかに愛されているか、ということも。

羽生と羽生世代が与えたのは、純粋性と精神性だった。
幻想かもしれないが、ファンはそれに酔い続けた。
その羽生を、渡辺は合理主義と現実主義で倒した。
「そんなものに一体なんの意味があるんですか?」と言わんばかりに。
こういうタイプがすごい美形だったりしたらドSキャラとして人気も沸騰したんだろうが、まあ、ああいう感じだから、幻想を壊すタチの悪いヒールにしかなれない。
なんつーか、気の毒な話ではある。
しかし星の巡り合わせってあるからなあ。


星の巡り合わせと言えば、こんな時期に中学生棋士として鮮烈デビューした藤井聡太は当然棋界の希望の星とならざるを得ない。実にいい巡り合わせだ。
また、棋界の激動を前に愛されつつ引退した加藤一二三も、騒動の中で無能よばわりされて会長を辞任した谷川浩司も中学生棋士だった。
ここに羽生と渡辺を加えたら中学生棋士が全員揃う。
似たような人達であっても、人生いろいろよね。

角頭歩の実戦

2016-11-28 12:35:03 | 将棋とか
リアル指しで角頭歩にトライ。
序盤早々の乱戦にはならず角交換振り飛車のよくある形に。

銀冠に組ませるとつまらないが、この瞬間後手はバランバランなので、行くなら今しかない。

▲8五歩△同歩▲7五歩△同銀
▲8五飛△8四銀▲8八飛△8七歩
▲同飛△7八角▲8八飛△5六角成
▲6三角△3ニ金▲9六角成△8五歩
で下図。

馬を作りあって先手歩損。
しかし8四の銀の位置が悪いのではないか、ならば・・・

▲6七銀△5五馬▲5七金△3五歩
▲4六金△4四馬▲5八飛
で下図。

このあとこちらは馬を7八に引き、後手は遊びそうな銀を力技で中央に使い大激戦。
揉みあいに揉みあい最後はトン死筋を看破して、なんとか制勝。
そら簡単なわけないのよね。