ダメだ、押して歩こう。

チャリ・キャンプ・将棋・ハープ、あらゆる愚行とため息

しまなみ海道駄走り〜因島・生口島・大三島〜

2016-10-19 00:01:11 | キャンプとかチャリ
というわけで、向島を早々にやっつけて因島に上陸。
ここでは一発、観光的なことをやろう!と考えていた。
しまなみ海道の島々はどこも見所満載なようだが、
全部まわる時間など勿論ない。
そこで初日にひとつ、二日目にひとつ、重点的にどっかしら観光しよう、と思ったわけ。

で、ブルーラインを外れて向かったのがここ。

「村上水軍の娘」で現在そこはかとなく熱い水軍だが、もともと藤原純友の乱とか興味あったので、ここは是非訪ねたかった。

もろもろの展示物(写真撮影禁止)を見てまわる。
なんというか、地面耕してればなんとか食える地域の連中とは、発想が根本的に違う。
特に因島の周囲にぐるりと建設された城・砦からの瀬戸内海監視システムが凄い。
こんなん他所者がちょっと船こいで戦争しに来たって勝てるわけないよね。

水軍作戦会議中。


うむむー、と感心しつつ、次は秀策囲碁記念館に向かう。
囲碁はルールも知らないけれど、まあ将棋の親戚なんだから、とりあえずは行っておくのが義理。
しかし道に迷う。

迷ってよかった。
この風景。

瀬戸内海だなあ、という感じが嬉しく、しばしぼんやり。

ご通行中の婆様&息子さんに道を尋ね、今度は到着。



いいね、こういう世界。
落ち着きます。

記念館を後にして、次の生口島にかかる生口橋を目指す。

橋に行き着くには坂を登らなくてはならない。
しかし嬉しいのは、ヒルクライムに疲れたら休んでね、と休憩所が用意されているところ。
至れり尽くせりだ。

景色を眺めつつ麦茶を飲んで汗をぬぐう。

そこから少し走ると生口橋。

橋を渡る。


お・・・おおお!
なんだこの浮遊感、絶景の見晴らし!
思わず口から「瀬戸の花嫁」が飛び出す。
いや、歌っちゃうんだって、これが。

生口橋は全長1kmもない。
♩父さん母さん大事にしてねー、あたりで橋が終わり。
すると、今度は気持ちいい下り坂だ!

なるほど!
つまり、しまなみ海道というのは、以下の繰り返しなのだ。

1.海岸線ぞいをのんびりサイクリング
2.登り坂でヒーヒー苦しむ
3.橋に出たら瀬戸の花嫁タイム
4.橋が終わると快感の下り坂
5.1に戻る

なんというか、「CR瀬戸の花嫁」を打ってる感じに近いが、役物作動時以外もおおむね楽しいばかりなんだから、こりゃはまるよね。

バカなことを考えながら走っていたら腹が減ってきた。
ガイドブックをパラ見して、「しま一」さんという食堂へ。

間違いなさそうなメニュー。

あなご丼をオーダーだ!

う、うんめー!!
煮あなごじゃなく、焼あなご。
これがタレうまいわ香ばしいわ油ジューだわで大騒ぎ。
もう一品頼みたくなるのをなんとか我慢してご退出。
ここ多分、全品うまいな。

さて、午後にもなったし、次の島を目指さにゃならん。
ならんのだが、寄り道。

ここのコロッケなんぞを食ってみる。

なんか有名みたいね。
普通にうまい商店街のコロッケ。
買い食いは楽しいなあ。

走るうち、曇りだった空が、少し晴れてくる。

もおサイコー、とヨガりまくりつつ、今夜のお宿がある大三島を目指す。

もう手順は分かった。
まず登り坂だ。
そして橋!

瀬戸の花嫁タイム!


下り坂ひゃっほーい!
で、無事に大三島へ到着。

ここが本日のお宿。

これで「カリブ」と読ませるあたり、なかなかのキラキラぶりだが・・・。

室内には浮ついたところなど微塵もない。

んでもって、ここは飯がうまいっ!!

おこぜがうまい!!
写ってないが、このほかに煮魚とサザエ壷焼きと釜飯と鍋が出た。
凄まじいばかりのサービス精神で、胃袋ははち切れそうだ。
若い自転車乗りでも、ここなら絶対満足できると思う。
お値段も手頃です。

ぐえーっぷ!とうなりつつ、部屋に戻って横になれば、
満腹と酒の酔いと疲れで即撃沈。
閉じた瞼の裏側には、今日走って来た景色が流れる。
大満足・大熟睡・大鼾でまた明日。