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三浦九段竜王戦出場停止について

2016-10-13 09:46:04 | 将棋とか
将棋界激震、と言っていいだろう。


今回の件で一番わからないのは、
なぜ将棋界最高棋戦である竜王戦の直前に、連盟サイドが三浦を聴取したのか?
ということだ。

こんなデリケートな問題、問いただされるだけで感情的にこじれるに決まってる。
だから普通は、仮にまわりから疑念の声が上がっても、
竜王戦が終わってから聴取するものだろう。

ただし、あくまで仮定の話だが、
聴取のオファーが現竜王の渡辺から連盟になされたものであれば話は違ってくる。
二人は今月初めにA級順位戦を戦っており、ここでは三浦が勝っている。
そこで渡辺が連盟に対して、
「離席も多いしソフトを使用しているのではないか?
連盟として調査してほしい。そうでなければ竜王戦は指せない」
と言ったとしたら。
全て私個人の想像だが、そのくらいしか直前聴取の理由が思い浮かばない。

(仮に渡辺からそんな発言が一切ないにもかかわらず、この時期に聴取を行なったのだとしたら、
大悪手以外のなにものでもない。聴取に関わった連盟理事をまず処分すべきだろう)

結局のところ真相は本人達にしかわからないが、
この問題が起こってしまった一番の原因だけははっきりしている。
ソフトがプロに勝てるようになって久しいというのに、
いつでも不正を行える環境、いつでも疑念を抱ける環境を放置し続けてきた日本将棋連盟だ。

こんな事態を招く前に、組織としてやれることは山ほどあったはずだ。
最近になってようやく導入されたスマホ持ち込み禁止だけでなく、
外部連絡の禁止徹底、監視システムの構築、二日制棋戦の廃止、ルール違反の厳罰化、などなど。
当然のことだ。
その当然のことが出来なかったのは、性善説体質云々ということだけでなく、
日本将棋連盟は「ソフトがプロに勝つ」ということを、
根本の部分で絶対に認めたくなかったからだろう。


ことがここまでこじれてしまった以上、もう穏便には収まらない。
またもこれかい将棋界、という感じだが、最終的には刺し違えのような形にしかならないだろう。
見守るしかない。