このブログの名前「人間って、死ぬもんなんだよね…」のベースは、下で述べている 本のなかで書かれている「先生、人間って死ぬものだぞ」なんです。
斉藤道雄(著)「『治りませんように』べてるの家のいま」 (みすず書房)
この本は、斉藤さんが「べてるの家」について書いた 二冊目、一冊目は『悩む力』です。
私が、この本を知ったのは、一ヶ月ほど前……YouTubeに、「べてるの家」をテーマにした【武田鉄也 今朝の三枚おろし】というラジオ番組を t500cobraさんが 二週間分(約1時間)を纏めて投稿されていたのを 聞いたときでした……。(感動!) 何度も聞き直して……「先生、人間って死ぬものだぞ…」のフレーズが、頭のなかを リピートしたのです。
ある日、胸に手を添えて『人間て…死ぬもんだぞ』と、声に出して、マントラのように 三回唱えたんですね~、そしたら、ふしぎなことに そのフレーズが、『スーッ』と、胸の中心(ハート)の奥に 消えてゆき…何か『爽やかな風』が、自分の内側を きれいに掃き清めてくれた感じがして、心底さわやかで、嬉しくなったのでした。
本が届き…読んでまた感動!「深く考えさせられ」て、現在 二回目を じ~っくりと読んでいます。
さて、人それぞれ 感じ方が違うので、本の内容については、書きませんが……p.86に記されている「先生、人間って死ぬものだぞ」 というフレーズの前後のいきさつから、私が気づいたことを 述べたい。
それは、あの【七年周期】(このgooブログで、前に『厄年には、前厄一年後厄一年ーーーーーー』という「七年周期」のことを記事にした…) に 当てはまることなのだ。
「治りませんように」 p.82~【青年の死】
【(略) 統合失調症で浦河赤十字病院に入院していた竹内さんが、病室で寝ていたところを知り合いの患者に襲われて死亡するという
いたましい、としかいいようのない出来事が発生してしまった。
容疑者は、おなじく統合失調症で長期入院中の 四十二歳の男性患者でした。(略)】
「容疑者の男性患者が、四十二歳。死に到った竹内さんが、二十八歳……七年周期なんですね」
そして、この事故が起きたのが、「べてるの家」が 発足して 二十歳(七年周期の前後三年間)のときのこと。
p.86~87
【(略) 彼はこういったのである。
「先生、人間って死ぬものだぞ」
そういった本人は精神科に長期入院している患者であり、この世界のことを知りつくしている。
(略) 実際の状況をふり返れば、このひとことは竹内さんが死んだ直後、病棟の古参患者が(精神神経科部長の)川村先生を気づかい、元気づけようとしていったことだったようだ。死亡事故があってから病院や精神科にはさまざまな批判が向けられ、川村先生はその矢面に立たされていた。批判というより非難の数々は、ーーー(略)ーーー べてるの家への妬みともいえるようなものまでまじっていた。そうした非難に耐えながら、管理より患者との信頼関係をと説き、また二十年にわたり浦河で築いてきたものを失ってはならないと訴え続ける川村先生の背中を、患者たちはじっと見ていたのである。そうした日々のなかで、たまたま病棟にあらわれた先生に、この患者のひとことは向けられたのだった。
人間って死ぬものだぞ。
聞き方によってはずいぶん不器用な表現である。いった本人はなぐさめのつもりでも、文字にするとそうはとれないことばづかいになっている。しかしそこには長年の精神病の、そしてその病気による入院の経験が語らしめる、万感の思いがこめられていたのではなかったろうか。】
でした。(合掌)
「人間って、死ぬもんなんだよね……」
『明日、自分が 死ぬってわかったら…自分にも 他人にも優しくできるよね……』
たにぐち まさお
斉藤道雄(著)「『治りませんように』べてるの家のいま」 (みすず書房)
この本は、斉藤さんが「べてるの家」について書いた 二冊目、一冊目は『悩む力』です。
私が、この本を知ったのは、一ヶ月ほど前……YouTubeに、「べてるの家」をテーマにした【武田鉄也 今朝の三枚おろし】というラジオ番組を t500cobraさんが 二週間分(約1時間)を纏めて投稿されていたのを 聞いたときでした……。(感動!) 何度も聞き直して……「先生、人間って死ぬものだぞ…」のフレーズが、頭のなかを リピートしたのです。
ある日、胸に手を添えて『人間て…死ぬもんだぞ』と、声に出して、マントラのように 三回唱えたんですね~、そしたら、ふしぎなことに そのフレーズが、『スーッ』と、胸の中心(ハート)の奥に 消えてゆき…何か『爽やかな風』が、自分の内側を きれいに掃き清めてくれた感じがして、心底さわやかで、嬉しくなったのでした。
本が届き…読んでまた感動!「深く考えさせられ」て、現在 二回目を じ~っくりと読んでいます。
さて、人それぞれ 感じ方が違うので、本の内容については、書きませんが……p.86に記されている「先生、人間って死ぬものだぞ」 というフレーズの前後のいきさつから、私が気づいたことを 述べたい。
それは、あの【七年周期】(このgooブログで、前に『厄年には、前厄一年後厄一年ーーーーーー』という「七年周期」のことを記事にした…) に 当てはまることなのだ。
「治りませんように」 p.82~【青年の死】
【(略) 統合失調症で浦河赤十字病院に入院していた竹内さんが、病室で寝ていたところを知り合いの患者に襲われて死亡するという
いたましい、としかいいようのない出来事が発生してしまった。
容疑者は、おなじく統合失調症で長期入院中の 四十二歳の男性患者でした。(略)】
「容疑者の男性患者が、四十二歳。死に到った竹内さんが、二十八歳……七年周期なんですね」
そして、この事故が起きたのが、「べてるの家」が 発足して 二十歳(七年周期の前後三年間)のときのこと。
p.86~87
【(略) 彼はこういったのである。
「先生、人間って死ぬものだぞ」
そういった本人は精神科に長期入院している患者であり、この世界のことを知りつくしている。
(略) 実際の状況をふり返れば、このひとことは竹内さんが死んだ直後、病棟の古参患者が(精神神経科部長の)川村先生を気づかい、元気づけようとしていったことだったようだ。死亡事故があってから病院や精神科にはさまざまな批判が向けられ、川村先生はその矢面に立たされていた。批判というより非難の数々は、ーーー(略)ーーー べてるの家への妬みともいえるようなものまでまじっていた。そうした非難に耐えながら、管理より患者との信頼関係をと説き、また二十年にわたり浦河で築いてきたものを失ってはならないと訴え続ける川村先生の背中を、患者たちはじっと見ていたのである。そうした日々のなかで、たまたま病棟にあらわれた先生に、この患者のひとことは向けられたのだった。
人間って死ぬものだぞ。
聞き方によってはずいぶん不器用な表現である。いった本人はなぐさめのつもりでも、文字にするとそうはとれないことばづかいになっている。しかしそこには長年の精神病の、そしてその病気による入院の経験が語らしめる、万感の思いがこめられていたのではなかったろうか。】
でした。(合掌)
「人間って、死ぬもんなんだよね……」
『明日、自分が 死ぬってわかったら…自分にも 他人にも優しくできるよね……』
たにぐち まさお
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