誇り高き日本の歴史

学校での歴史教育は大東亜戦争の敗戦で歪められ、真実は30%程度に過ぎないため真の国史を明らかにします。

欧米のグローバリズムに敗れた日本

2017-01-08 21:44:34 | 近代


大戦の敗因を探る、1

はじめに…欧米のグローバリズムに敗れた日本

江戸時代の日本の人口はわずか3000万人に満たないものでした。飢饉が起きたときには一揆も起きましたが、それなりの循環型システムの中で、日本は鎖国政策をとって自立してきました。

が、黒船の襲来により欧米列強から開国を迫られます。また、彼らに逆らった支那が列強の草狩り場とされている現状を、長州の高杉晋作が目の当たりにします。一方、薩英戦争で叩きのめされた薩摩も、近代的な欧米列強の強さを思い知らされます。

それで、薩長が中心になって明治維新を起こし、旧態依然たる徳川幕府を倒して強力な近代国家を作り上げます。文明開化とともに人口も増え続け、また北からはロシアの脅威に晒されたため日清戦争、日露戦争を勝ち抜いた日本は、米国、ドイツとならぶ「三大強国」と呼ばれるまでになります。

その後、人口はさらに増え続け、昭和初期には1億人近くになりました。が、1億人の国民を近代的な文化の下で食べさせるためには、日本列島の4つの島で生産される食料、石油などの資源だけでは足りません。このため日本は海外との貿易を活発にし、海外進出を始めます。

また、北からは、改めてロシア革命で成立した社会主義国・ソビエト連邦がモンゴル人民共和国の建国を後押したことで分るようにその脅威を増大させ、亜細亜への進出が遅れた米国は支那大陸進出への野心を強めるなどしたため、日本は国防上の理由もあって満州国の建国を図ります。

が、次第に日本と利害がぶつかり合う欧米からの圧迫が日に日に強まり、「ABCD包囲網」などの経済封鎖を受けて国民は餓死寸前に追い込まれます。その結果、大東亜戦争に打って出るしかなくなりますが、対米戦争で叩きのめされ日本は一旦滅亡します。

ところが、この結果、戦前50カ国に過ぎなかった独立国が200カ国に増え、欧米の植民地を中心にしたブロック経済圏は崩壊、新しい自由貿易の時代が始まり、東南アジア諸国はもちろん日本も奇跡的な経済成長を実現します。

一方、7つの海を支配した英国に残されたのは2つの島だけになり、フィリピンを起点に中国大陸への野心を持ち続けて来た米国も駆逐され、フランスはインドシナ半島から、オランダはインドネシアから追い出されます。

ところで、ドイツの戦略家クラウンゼヴィッツは、「戦争は戦争だけをとりあげて論じてみても意味がない。過去から現在に至る政治的な歴史の流れの中で論じてこそ意味を持つ」と語っています。

一方、近代ドイツの哲学者・ヘーゲルの「観念論的弁証法」によると、歴史とは、「矛盾」をきっかけにして生まれる「相生、相克(止揚)」が、人間の意識を「感覚知」から「絶対知」に昇華させるプロセスであると規定します。

この観点からすると、世界の歴史は「グローバリズム(国際派)」と「ナショナリズム(国粋派)」の対生滅とみなすことができ、また時間的に見れば、過去と未来も「相似象」なしています。そして、「グローバリズム」の起源は、ユダヤ人の被害妄想信仰、すなわち「ディアスポラ(民族離散)シンドローム」です。

ただし、歴史的にはユダヤ人は積極的に世界に進出し、各国市場に入り込み、あるいは国家を乗っ取り、 「ロスチャイルド」や「サスーン」財閥などになります。さらに現代に至ってはメディアにも入り込み、芸術、文化にまで影響力を及ぼしています。

また、各国中央銀行やBIS等の国際金融機関を牛耳る"国際金融資本"として、米国の「ニュー・ディール政策」で社会主義を実験し、二度の世界大戦では連合国と枢軸国の双方に融資し、さらにはソビエト連邦や中国共産党をも支援してきました。

彼等にとっては「資本の論理」が全てで、主義、思想、国家、民族といったものはどうでもいいもの、時には邪魔なものに過ぎません。そういう意味で、「コミュニズム(共産主義)」もユダヤ的グローバリズムの一形態なのです。実際、マルクスは、ロスチャイルドの依頼で「資本論」を書きました。

ところで、今世界は、プーチンや安倍晋三、イスラム世界の指導者たちなどの「ナショナリスト」と、世界を一元的に管理しようとする欧米の「グローバリスト」が対立しています。また一見対立しているように見える米中の背後にも国際金融資本が存在し、金融を通じて中国を管理しています。

「二度の世界大戦がなぜ起こされたのか」、「国共内戦でなぜ米国は国民党の勝利を望まなかったのか」、「朝鮮戦争でなぜ米国は決定的勝利を得ようとはしなかったのか」、「ベトナム戦争ではなぜ米国は勝てなかった(勝たなかった)のか」、そして「日本はなぜ戦争に追い込まれ、なぜ負けたのか」。

これらについて、明治維新以降の史実を追いつつ背景をなす人間関係を中心に分析し、大東亜戦争が欧米によって仕掛けられた罠だったこと、また軍部(とくに海軍)、政界、元老などに日本の分断、敗北を望んだ内通者がいたことを明らかにし、「矛盾」と「止揚」の対生滅が織り成す歴史の本質に迫っていきます。




最新の画像もっと見る