今日は、近隣のマンモス中学校でテスト発表でした。・・・
教室にはここの生徒が大半を占めています。全学年がいますのでそれぞれのテスト範囲が出て来ます。・・・
一番早かったのは一年生です。・・・
「先生~!」と女子3人が夕方学校の帰りに来てくれました。・・・
テスト範囲の用紙を貰いコピーして早速範囲内のプリント作成に掛かります。・・・
出来上がる間、彼女たちは学校の提出課題を終わらせます。・・・
初めての中学のテストに興奮している様子。・・・
「テストってどんな問題?」とか、「三教科しか一日ないけど、その後は授業?」とか、色んな疑問を解消しようと聞いてくれます。こういう時が一番うれしいですね~。なにしろ前向きで興味津々です。・・・
それがしばらくすると、・・・
「えっ~~~~!テスト嫌や~」ってなって行きます。当然。・・・
今はまだ少しの範囲ですが、期末テストや2学期になると膨大な範囲になります。やる事がとんでもなく多くなりますし、ましてや部活もしているとなると時間をつくる事が難しくなるのです。そりゃ~嫌にもなりますね。出来るだけ嫌にならないように、今から計画作成の重要性や段取りなんかを教えて行きます。そうすれば何が来ようが怖くないですね。いきなりの問題も難なくこなせるようになります。・・・
こどもたちがこうしていつまでも新鮮な気持ちで向かって行けるように、日々我々も努力したいものです。そして、その後は2年生、3年生と続いてテスト範囲のプリントをもって来てくれました。永遠にプリンターはフル稼働です!・・・
こういうのが大事なのです。今回のテストの結果で今年の教室運営が大きく左右されるのです。私は必死です。せっかく大きく期待して来てくれているこどもたちを裏切りたくないのです。去年も正直しっかり考えてあれこれやりましたが、でも残念な結果になる生徒がいました。そういう場合、即、塾を変更して行きます。当然ですよね。親御さま方としては、お金をかけているのだから無駄にはしたくないのです。・・・
おまけに去年は、私の段取りが悪くてスタッフさえも失いました。非常に残念でした。・・・
去年は、生徒は減るわ講師もやめるわで困り果てたのです。・・・
結局悪い連鎖でした。それを引き起こしたのは自分です。大いに反省し、この一年改善に次ぐ改善をしてようやく今に至ります。スタッフの意見を最大限に有効活用し、こどもたちの意見を最優先して来ました。いよいよ今年もその一年間の努力の裁定が下るのです。・・・
今の所スタッフは安定していますが、うかうかしていられません。彼らも人間である以上色んなことが起こります。・・・
かつての仕事で、私は一営業所の所長だった事が少しだけありました。当時はバブル期でしたので従業員を20人ほど雇っていました。5~6人ならばまだ、意識の統一や共有など容易いですが、20人ともなるとなかなか難しくなります。・・・
私の知らない事がどんどん起こって行くのです。私の存在がだんだん疎ましくなる従業員も出て来ました。その内朝あっても挨拶すらせず、一目散に日頃の仲間の所に入って行くようになります。彼らにとって私と言う存在が不必要になるのです。・・・
初めはあれこれ指示を出して行きますが、その内出来るようになると自分達で動かして行けます。そういう風に仕向けていましたが、だんだんと働く意義をはき違えて行きます。そうして、いつしか彼らの中に「顧客はだれなのか」という部分が崩れ出すのです。・・・
なぜか?・・・その方が楽だからです。絶えず「顧客最優先」で頑張り続ける事が辛くなるのです。ましてや雇われている状況では尚更です。その内自分の利己的な発想で、大事な「顧客」に対応し始めます。その時点で「顧客」という最大限向き合わなければいけない存在を軽視し始めます。そうなればもう全てが崩れて行きます。・・・
例えば、新装開店のコンビニ。・・・
新装の数か月は接客も丁寧で親切です。品ぞろえもしっかり考えています。絶えず「顧客」目線に立ち、最大限の努力を惜しみなく続けます。しかし・・・
しばらくするとまず「店長・オーナー」が崩れ出します。まずは接客に現れるのです。他の従業員はまだまだ一生懸命ですが、本元のオーナーの対応が適当になります。その内、その他の従業員がボロボロになります。そしてチェーン店の豊富なはずの品ぞろえもバラバラになり、新商品も並ばないし、キャンペーンでも気合が入って行きません。一応有名なチェーン店なので最後はネームバリューだけでお客が来るようになります。そういうコンビニはその内つぶれます。・・・
こういう事は、どんな商売や会社でも言える事です。そこのトップが率先しないと何もうまく行かなくなる。また、逆にトップが必死になっていても従業員が腐って行くとまた同じ事です。・・・
最近毎日通うコンビニさんはとても良いです。・・・
毎日通うからこそ、私が買うものを知り尽くしています。私が言う前に用意してレジで待ってくれているのです。以前にもそういうお店はありましたが、一部の店員さんだけでした。ここは違うのです。横の連絡がしっかりしていて、オーナー以下その時間帯の全従業員が情報を共有しているのです。あまり見かけない店員さんでも私が行くとすかさず用意してくれています。これには参ってしまいます。もう他へはいけませんね。・・・
こういうお店は、オーナー以下全員が「顧客」とは誰の事か、どう向き合うのかをしっかり共有出来ています。素晴らしいです。・・・
こういうようにして行きたいものですね。かつての失敗が分かっている以上、企業の中の体制がおかしくなりそうな時や腐り始める段階で、すぐに次の手を打たなければ取り返しがつかないという事が分かります。・・・
全員が同じ方向を向いていないようになれば、全て何も出来なくなります。・・・
ましてやうちの場合、全員が本業ではないのでどうしても本業が忙しくなればそちらを優先します、それは致し方ないです。そろそろ本業として頑張ってくれるスタッフを入れて行かないといけないようです。・・・
私も一人では少し限界を感じています。・・・
例え一人でもこどもたちのためにやり続けますが生徒数が多くなれば対応が手薄になります。それは私の本意ではない。そろそろ考えて行かないといけません。・・・
こどもたちが、今の新入生の新鮮な気持ちを永遠に持ち続けられないように、我々もそうなります。それではいけませんね。・・・
新たな方向性を模索して行かないと、こどもたちのためにならなくなります。・・・
今日もこどもたちに教えられてしまいました。・・・ありがとう!・・・
明日に、期待!・・・