ら く が き ち ょ う

えほんや なずな店主いちみちゃん が
心にうかぶ よしなしごとを 描き散らす since 2005

【きょうの一冊】190619

2019年06月19日 | ほん
 昨夜は、つくばでもゆ~らりと大きく長い揺れが来て、遠いところで大きな地震があった感じがありました。
 東北の日本海側でマグニチュード6.7とか。
 被害に遭われた方々、避難された方々に、穏やかな日常が戻りますように、お見舞い申します。

 昨年の今頃は、大阪で大きな地震があり、続いて中四国~九州の豪雨災害。さらに北海道東胆振地震と天災が続きました。

 今日、児童館で読んだのは、その北海道胆振地方から発掘されたむかわ竜が主人公の絵本。
 『きょうりゅうのサン いま、ぼくはここにいる
 
 むかわ竜は、全身の80%が揃っている国内最大級の恐竜の化石、しかも新種の恐竜らしい。
 7200万年前の恐竜が、捕食者から逃れるために海のなかへ。
 おぼれてしまい、海の底の泥の中に埋まる。
 その骨は泥の中で時間をかけて石になる。
 ある時、海の底が持ち上がり、骨を内包した岩が陸に顔を出す。
 そして、さらに時間がたって、人間がそれを見つけて、掘り出す。
 7200万年の時間をかけて、人と恐竜が博物館で出会う。
 
 愛らしい絵柄で恐竜の暮らしぶりが描かれているけれども、これはまごうことなき科学絵本。
 
 ここのところ、わたしの存在に慣れてきたのか、子どもらしいフリーダムさを見せていた1年生たちが、たいへん真剣な表情でこの絵本を見てくれました。
 昔話の紙芝居を演じている時は、あれこれツッコミや合いの手が発せられていたのに、この絵本の時は、全然ツッコミがはいらなかったし。
 今期、一番の集中度ではなかったかしら?
 本当に、しんとした感じ。
 でも、見入って聞き入ってくれている手応えがあって、うれしい心持でした。
 
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 五色の雲を見たはなし | トップ | 今季初 蝉の声を耳にした »

コメントを投稿

ほん」カテゴリの最新記事