ら く が き ち ょ う

えほんや なずな店主いちみちゃん が
心にうかぶ よしなしごとを 描き散らす since 2005

今季初 蝉の声を耳にした

2019年06月27日 | つれづれ
 自転車で吾妻幼稚園幼稚園付近を通過中に、蝉の声を聞いた。
 今期初。
 
 去年は6月22日に、北大通付近で「あっ蝉の声!」と思ったことを思い出す。
 
 つい最近まで、蝉の成虫の寿命は一週間程度と言われていた。
 これ、どうやら都市伝説的な根拠のない定説だったそう。
 高校生が疑問に思って実際に調査したら、一か月ぐらい生きるのが平均だったとか。
 案外、そうやって思い込まされている、思い込んでいる事柄が多いのかも。
 イメージで、知ったかぶりで物言うの、やめようと思った。

 で、蝉の初音を聞いた日に、ちょっと見せびらかし。

 
 ショーン・タンの新作。
 絵本というよりは、イラストノベル。(小学校高学年以上向けと感じる)

 

 こちら日本語に翻訳された『セミ

 ヒト社会で、褒められもせず、感謝もされず、大事にされることなく17年間仕事をしてきたセミが、ヒト社会に別れを告げて旅立つ。
 巻末には松尾芭蕉の「閑かさや 岩に染み入る 蝉の声」の句。
 表見返しのモノトーンで無機質な風景と対照的な、裏見返しの極彩色な景色。
 ここにすべてが込められている感じ。

 こちら原書『CICADA』

 

 日本語版よりひとまわり小さい版型なれど、表紙カバーの文字とセミの姿にが浮き上がってつやつやに見える加工がされている。
 このちょっとしたデザインの違いを見比べて、この違いはなんだろう?と考えをめぐらすのは楽しい。

 別に正解をしりたいわけではない。
 いろいろ妄想するのがおもしろいだけ。

 ほんまにもう、マニアってやつは!
 

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