藤井聡太さんは段位で言えば九段(タイトルを3期以上獲得しているため)、タイトルは竜王、王位、叡王、王将、棋聖と5個のタイトルを手にしています。
残りは名人、王座、棋王の3個です。藤井聡太竜王は番勝負では抜群の成績を残しています。
名人戦は順位戦A級でトップの成績が必要です。王座戦、棋王戦は挑戦者決定トーナメントを勝ち抜く必要があります。
ですが、王座戦の挑戦者決定トーナメントが鬼門のようで、今年は1回戦で敗退しています。棋王戦の挑戦者決定トーナメントは1回戦を勝ち、2回戦へ進んでいます。タイトル保持者としてシードされていても一発勝負のトーナメントを勝ち抜くのは容易ではありません。
順調に行けば棋王戦で渡辺明棋王に挑戦、奪取。名人戦で渡辺明名人に挑戦、奪取。そして最後に王座戦で永瀬拓矢王座に挑戦、奪取。と言う事になります。しかし、今年度の名人戦は終わっており、王座戦は挑戦する事ができなかったので来年になります。
今の時点で獲得可能な順序は棋王 → 名人 → 王座となります。
棋王戦は挑戦者決定トーナメントが行われています。名人戦の順位戦A級はリーグ戦で9局を各棋士が戦います。藤井聡太竜王は1勝1敗です。
私の予想は来期から3年以内に八冠を達成するのではないかと思っています。
今までは相手の手を受けて立つスタイルだったのが、序盤から攻めていくスタイルに変化しているように思われます。先日の王位戦第四局では第一日の封手が予想外だったのにも関わらず、長考ではありましたが冷静に受けて対応しています。また、神の一手と言われた「4一銀」もこの対局の終盤で指されています。余談ですが、Abema TVが採用しているAI将棋では22億手を読んで、やっと最善手として現れたそうです。棋力が一段とアップしているような印象です。
藤井聡太竜王はAI将棋を活用した将棋研究が有名ですが、永瀬拓矢王座と研究会を行い練習対局を重ねてもいます。また、AI将棋の使い方も最善手を知るのではなく、なぜそうなるのかを研究しているとも言われています。