釜芸 成果発表会 Vol.6 からの続き
詩の朗読が終わり、釜芸の出席率のいい人を表彰する。
敢闘賞。25回から30回出席した人。
名前を読み上げるころ、issaさんが大正琴を取り出して仰げば尊しを弾き始める。
なかなかいい演出である。
どうやらこれはissaさんの自主的な行動であるみたいだ。
ゆったり構えながら弾いているとissaさんの名前も読み上げられる。
えっ俺?てな具合でテレながら前に出て行く。

友が表彰されるようでこちらもうれしくなる。
敢闘賞の後は優秀賞。
30回以上の出席をした人。
55回講座があって一番出席した人は40回。
よく出席をされたものである。
一番出席されたsakaさんは表彰のときにはいない。
途中で帰ったみたいである。
彼は照れ屋で華やかな場所にはすっと隠れてしまう。
出席しても後のほうで座り、満席近くなると自分の席を人に譲り他のイスを取りに行ってさらに後ろに座る。
控えめで言葉を発しないが存在感のある人。
表彰式が終わった後、最後に釜芸の感想をみんなで述べた。
そこで尾久土さんが先日書いたように技術がなくても心に響く歌声があると知ったと語る。
競争競争で人より先に進むことを由としてきた人生を歩んできて、
自分に不利なところを隠して生きてきた。
そうやって自分の進むべき道を獲得してきたようである。
そうでなければ大学教授にはなれないのであろう。
しかし、詩の朗読などで釜ヶ崎の人と話すと隠していたことをポロッと話す。
同僚にも話さない持病があることとか。
素直になることでいろんなことを知ったというか教えられたというか
本人の心の中で何かが変わったようである。
前にも書いたがここにいる人たちと語り、その様子を見ていると
魂が揺さぶられる。
それだけ何か深いものを持っている。
それがあったとて銭が稼げるわけでもない。
技術が上がるわけでもない。
前に進めるとか未来が開けるというものでもない。
ただ深く深く沈むことが出来る。
深く深く沈むことは過去に生きることや特異点としての今を生きることでもない。
過去と未来を包み込んだ今を生きることだと思う。
一人の人間として丸裸になってお前はどうなのかと試されるようである。
最後にギャンさんが締めくくる。
「今日生きて、今日死ぬ。」
今日生きて、一日をありがたく過ごし、また明日の朝を迎えるとような生ぬるいものではない。
どう言っていいかわからないが、ただただすごいというより他ない。
詩の朗読が終わり、釜芸の出席率のいい人を表彰する。
敢闘賞。25回から30回出席した人。
名前を読み上げるころ、issaさんが大正琴を取り出して仰げば尊しを弾き始める。
なかなかいい演出である。
どうやらこれはissaさんの自主的な行動であるみたいだ。
ゆったり構えながら弾いているとissaさんの名前も読み上げられる。
えっ俺?てな具合でテレながら前に出て行く。

友が表彰されるようでこちらもうれしくなる。
敢闘賞の後は優秀賞。
30回以上の出席をした人。
55回講座があって一番出席した人は40回。
よく出席をされたものである。
一番出席されたsakaさんは表彰のときにはいない。
途中で帰ったみたいである。
彼は照れ屋で華やかな場所にはすっと隠れてしまう。
出席しても後のほうで座り、満席近くなると自分の席を人に譲り他のイスを取りに行ってさらに後ろに座る。
控えめで言葉を発しないが存在感のある人。
表彰式が終わった後、最後に釜芸の感想をみんなで述べた。
そこで尾久土さんが先日書いたように技術がなくても心に響く歌声があると知ったと語る。
競争競争で人より先に進むことを由としてきた人生を歩んできて、
自分に不利なところを隠して生きてきた。
そうやって自分の進むべき道を獲得してきたようである。
そうでなければ大学教授にはなれないのであろう。
しかし、詩の朗読などで釜ヶ崎の人と話すと隠していたことをポロッと話す。
同僚にも話さない持病があることとか。
素直になることでいろんなことを知ったというか教えられたというか
本人の心の中で何かが変わったようである。
前にも書いたがここにいる人たちと語り、その様子を見ていると
魂が揺さぶられる。
それだけ何か深いものを持っている。
それがあったとて銭が稼げるわけでもない。
技術が上がるわけでもない。
前に進めるとか未来が開けるというものでもない。
ただ深く深く沈むことが出来る。
深く深く沈むことは過去に生きることや特異点としての今を生きることでもない。
過去と未来を包み込んだ今を生きることだと思う。
一人の人間として丸裸になってお前はどうなのかと試されるようである。
最後にギャンさんが締めくくる。
「今日生きて、今日死ぬ。」
今日生きて、一日をありがたく過ごし、また明日の朝を迎えるとような生ぬるいものではない。
どう言っていいかわからないが、ただただすごいというより他ない。