哲学の会 2月 Vol.4 からの続き
ウェイさんが手を上げて発言する。
「今は布団に入るだけで幸せと感じるけど、
昔を振り返って考えると、彼女が出来たときと高校入学したときに
達成感があり幸せだったと思う。
それから腹の立つやつが不幸になると幸せに感じる。」
まあそういう気持ちは多かれ少なかれ誰にでもあることだな。
nozomiさんが森鴎外の高瀬舟の話をすると、
西川さんがそれを保管するように拾い上げる。
「高瀬舟。罪人を運んでいく舟。
罪人が幸せそうにしているのでどうしてそんな風でいるのかと訊ねて会話していく。
自分は殺すつもりは無かったんだが、障害を持った弟が自殺をしようとして死に切れなかった。
もがき苦しんでいる姿をみて、助けるというか殺してしまう。
いままで弟を養わなければならないこともあって、食うにも困っている。
罪人になって流されていくのであるが、
流された先で生活するために使う必要なお金を渡されうれしく感じる。
初めて自分のためだけに使えるお金が手に入る。
今まで持ったことの無いお金。200文。
そのお金を使えるということで幸福感に満ちている。
足るを知る。
自分だけ幸せ。一人だけ幸せ。
これは意味かわいそうな人だと思う。」

水彩 各10分 半切
そこでウィッキーさんがグッモーニングと言って入ってきた。
今日は様子が変。声に張りが無い。
顔色も悪い。
「ミスター西川。今日はちょっと体調が悪い。
最近不眠症で寝てないの。
だから、今日は顔だけ出して帰ります。
今日はどういうテーマ?」
私の横に座ったので、幸・不幸と答える。
「幸・不幸ね。
幸せ。生れてきたからには幸せである。
私によって相手が不幸になるかも知れない。
今日はこれくらいにするわ。
あっ。本宮ちゃん。この前ありがとね。
カラオケ行ったの。楽しかった。」
と西川さんのほうに向いて話す。
そうウィッキーさんと1月に一緒にカラオケに行った。
毎週、日曜日の朝9時から10時までやっているふるさとの家という場所でやっているミサの後。
ときどき参加している。
無論、私はキリスト教徒ではない。
そこの神父本田さんに興味があってのことである。
哲学の会 2月 Vol.6 へ続く
ウェイさんが手を上げて発言する。
「今は布団に入るだけで幸せと感じるけど、
昔を振り返って考えると、彼女が出来たときと高校入学したときに
達成感があり幸せだったと思う。
それから腹の立つやつが不幸になると幸せに感じる。」
まあそういう気持ちは多かれ少なかれ誰にでもあることだな。
nozomiさんが森鴎外の高瀬舟の話をすると、
西川さんがそれを保管するように拾い上げる。
「高瀬舟。罪人を運んでいく舟。
罪人が幸せそうにしているのでどうしてそんな風でいるのかと訊ねて会話していく。
自分は殺すつもりは無かったんだが、障害を持った弟が自殺をしようとして死に切れなかった。
もがき苦しんでいる姿をみて、助けるというか殺してしまう。
いままで弟を養わなければならないこともあって、食うにも困っている。
罪人になって流されていくのであるが、
流された先で生活するために使う必要なお金を渡されうれしく感じる。
初めて自分のためだけに使えるお金が手に入る。
今まで持ったことの無いお金。200文。
そのお金を使えるということで幸福感に満ちている。
足るを知る。
自分だけ幸せ。一人だけ幸せ。
これは意味かわいそうな人だと思う。」

水彩 各10分 半切
そこでウィッキーさんがグッモーニングと言って入ってきた。
今日は様子が変。声に張りが無い。
顔色も悪い。
「ミスター西川。今日はちょっと体調が悪い。
最近不眠症で寝てないの。
だから、今日は顔だけ出して帰ります。
今日はどういうテーマ?」
私の横に座ったので、幸・不幸と答える。
「幸・不幸ね。
幸せ。生れてきたからには幸せである。
私によって相手が不幸になるかも知れない。
今日はこれくらいにするわ。
あっ。本宮ちゃん。この前ありがとね。
カラオケ行ったの。楽しかった。」
と西川さんのほうに向いて話す。
そうウィッキーさんと1月に一緒にカラオケに行った。
毎週、日曜日の朝9時から10時までやっているふるさとの家という場所でやっているミサの後。
ときどき参加している。
無論、私はキリスト教徒ではない。
そこの神父本田さんに興味があってのことである。
哲学の会 2月 Vol.6 へ続く