前回の釜芸 131013
12月1日、快晴。
気持ちのいい朝である。
当日にどういう話をするかと思案して、あまり数日睡眠をとっていない。
前日はというとその疲れから、比較的早くから寝ることが出来た。
11時頃か。
始めにやることは決めていた。
水彩。
それも赤、青、黄の3色。
ホルベインのマゼンダ、ホリゾンブルー、パーマネントイエロー。
いずれも透明色。
赤も青も純粋の赤と青ではなく、
紅色のマゼンダと緑と青の中間のシアンである。
3色はバランスのよい配色だと思う。
理論的にはすべての色を作ることが出来る。
鮮やかどうかは別にして。
お互いの顔を描きあうので
顔の比率とか前回の話の続きで話すことが出来る。
あとは伝えようとすることをどう伝えるかである。
伝えることとは絵は楽しいものであり、修行のように描くものではない。
それと技術よりももっと大事なもの、心をどう表現し、焦点をあてるか。
技術的なことは刺激があり、ストイックになれる。
人体の構造を一つひとつわかるようになってくると、
一つずつ世界や人間を知ってくるように感じてくる。
それは大きな間違いで、絵描きのおごりとも言える。
世界を知るには、人間を知るには
歩いて、調べて、対話をすることで血となり肉となる。
見て描いて、世間話をしたところで面の皮をなめただけに過ぎないと思う。
惚れたはれたのなかの男女が住んでみたところ、
がっかりとして冷めてしまったという話はよくあることである。
絵を通して人を知って、そして絵を描いても浅くしか見ることが出来ない。
ようは絵以外の部分でどれだけ深く迫れるか、
そして深く掘り下げることが出来たならば、
それをどう表現するかである。
仕事をして仕事だけの付き合いならば、
その人を深く知ることは出来ないだろう。
仕事以外の趣味や興味、家族、そして出来れば生い立ちを知らなければ
一筋縄でしか人を見ることが出来ない。
そこらへんの話を長々と話し始めると絵を描く時間が少なくなるし、
校長先生の話のようにつまらない時間が流れてしまう。
なら絵の技術的な話をすればよいかといえば、
再三書いているように一筋縄で見る面白みのない思考になってしまう。
クリアできそうな案を考えたのが前日の9時半。
急いで家に帰ってパソコンをたたく。
アンケートみたいなものを作成する。
そのアンケートと絵の道具一式(約20人分)、水彩紙を用意し、
1日の朝9時半にカマン!メディアセンターに到着する。
すぐ横のココルームに行って、
司会役でまとめていただく裕子さんに挨拶をする。
今日はよろしくお願いしますとにこやかな笑顔で迎えてくれた。
元気をもらい、10時開店の準備をする。

参加者の作品
釜芸とおかしな男 131201 Vol.2 へ続く
12月1日、快晴。
気持ちのいい朝である。
当日にどういう話をするかと思案して、あまり数日睡眠をとっていない。
前日はというとその疲れから、比較的早くから寝ることが出来た。
11時頃か。
始めにやることは決めていた。
水彩。
それも赤、青、黄の3色。
ホルベインのマゼンダ、ホリゾンブルー、パーマネントイエロー。
いずれも透明色。
赤も青も純粋の赤と青ではなく、
紅色のマゼンダと緑と青の中間のシアンである。
3色はバランスのよい配色だと思う。
理論的にはすべての色を作ることが出来る。
鮮やかどうかは別にして。
お互いの顔を描きあうので
顔の比率とか前回の話の続きで話すことが出来る。
あとは伝えようとすることをどう伝えるかである。
伝えることとは絵は楽しいものであり、修行のように描くものではない。
それと技術よりももっと大事なもの、心をどう表現し、焦点をあてるか。
技術的なことは刺激があり、ストイックになれる。
人体の構造を一つひとつわかるようになってくると、
一つずつ世界や人間を知ってくるように感じてくる。
それは大きな間違いで、絵描きのおごりとも言える。
世界を知るには、人間を知るには
歩いて、調べて、対話をすることで血となり肉となる。
見て描いて、世間話をしたところで面の皮をなめただけに過ぎないと思う。
惚れたはれたのなかの男女が住んでみたところ、
がっかりとして冷めてしまったという話はよくあることである。
絵を通して人を知って、そして絵を描いても浅くしか見ることが出来ない。
ようは絵以外の部分でどれだけ深く迫れるか、
そして深く掘り下げることが出来たならば、
それをどう表現するかである。
仕事をして仕事だけの付き合いならば、
その人を深く知ることは出来ないだろう。
仕事以外の趣味や興味、家族、そして出来れば生い立ちを知らなければ
一筋縄でしか人を見ることが出来ない。
そこらへんの話を長々と話し始めると絵を描く時間が少なくなるし、
校長先生の話のようにつまらない時間が流れてしまう。
なら絵の技術的な話をすればよいかといえば、
再三書いているように一筋縄で見る面白みのない思考になってしまう。
クリアできそうな案を考えたのが前日の9時半。
急いで家に帰ってパソコンをたたく。
アンケートみたいなものを作成する。
そのアンケートと絵の道具一式(約20人分)、水彩紙を用意し、
1日の朝9時半にカマン!メディアセンターに到着する。
すぐ横のココルームに行って、
司会役でまとめていただく裕子さんに挨拶をする。
今日はよろしくお願いしますとにこやかな笑顔で迎えてくれた。
元気をもらい、10時開店の準備をする。

参加者の作品
釜芸とおかしな男 131201 Vol.2 へ続く