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氷流日記

氷(筆者)と流さんの奇妙な徒然記

楽描の会 140615 Vol.8

2014-06-30 05:47:05 | 氷流日記
楽描の会 140615 Vol.7 からの続き









うんこさんとアマゾンさんの演出で撮影は進む。
私も演技指導を受けてエキストラで出演する。
ちょっと主人公に絡む役。
外での撮影がひと段落着いて、また絵の再開。
みんなで一通り区切りをつける。
水掛不動さんに隣接するところに善哉屋がある。
みんなで食べようと大勢で乗り込む。
そのときには宮本さんの奥さんとお譲ちゃんも合流する。
「娘が善哉好きなんです。」とは宮本さんの言葉である。
大勢で入るときにうんこさんが交渉する。
中で撮影してもいいですか?
案ずるより産むが易し。
あっさりとOKしてくれる。
撮影隊はますます登り調子になっていく。
店内での厳しい演出が続く。
運ばれた善哉も冷めそうである。
私は撮影を横目で食べ始める。
ふと見ると宮本さんのお譲ちゃんは宇治金時を食べている。
「あれ?善哉じゃなかったんですか?」
「昨日まで善哉善哉と言っていたんですけどね。
今は善哉いらないって。」
娘のお天気にはどの家ももてあましているようである。
無論、私も同じである。








最後の撮影も終わり、参加したメンバーからは連帯感と充実感が伝わってきた。
もうこんな経験はないんじゃないかと高揚していたら、
ギャンさんは通天閣で撮影もしたいし、天保山も行きたいとのこと。
普通の人ならば水掛不動さんで撮影を終えた時点で満足感でやり終えた気持ちになるものであるが、
撮影が終わると次の撮影を話し出す。
生きるっていう行為のポテンシャルがすばらしい。





本宮氷画 ボールペン 水彩紙




楽描の会 140615 Vol.7

2014-06-28 05:34:04 | 氷流日記
楽描の会 140615 Vol.6 からの続き




「いや、そこじゃないんです。こっちに立って下さい。
水はこっちの方向に掛けてください。」
と厳しい演技指導。
チャラチャラと撮影をするかと思っていたら本格的。
4人が真面目に本気でやっている。
そうなると絵を描いている場合じゃなくなる人が出てくる。
スマホとカメラを持ち出し、撮影会の開始である。
私とイズさんはケラケラ笑っている。
下手糞とかそういう意味での笑いじゃなくて、
微笑ましいというか何か楽しくなって自然と笑いがでる。
「こういう機会はなかなかないですもんね。
いやあ、すごいです。
観光客の往来の中、絵を描くだけでも目立った行為なのに、
撮影までするなんて。
おもろすぎますね。
絵と撮影、何の集団かわかりませんね。」
と私がイズさんに話しかける。
「そやそや、こんなおもろいもん、見ることないで。」
げらげら笑いながら写真を撮るイズさん。
その中、哲学の会の運営をしている宮本さんは黙々と描いている。
他は目に入らないみたいである。
さすが大阪大学の先生である。




”宮本さんの作品。穏やかな調子で世界をグリッド化している。”





”撮影隊を撮影するイズさん”



少し離れた路地に撮影場所を移す。
撮影開始前にうんこさんとアマゾンさんがロケハンしていた。
ここではこうやりましょう。路地から入ってきたところを遠くから抜きましょう。
そういう打ち合わせをしていたみたいである。




楽描の会 140615 Vol.8 へ続く



楽描の会 140615 Vol.6

2014-06-27 07:01:59 | 氷流日記
楽描の会 140615 Vol.5 からの続き




みんなめいめいで描く。
水掛不動さんや路地を描いたり、お不動さんをはずしたところを描いたり。
「前からお不動さん描いてみたかったのでうれしいです。」とはお菊さん。
一人ではなかなか描く勇気がなかったのでその機会が初めて訪れる。
なかなかの集中力でもって黙々と描いていく。
小1時間経つとうんこさんが自転車で登場する。
「今日はペン画です。ボールペンで描いています。
液ダレを防ぐためにティッシュでこまめにふき取ります。
それと今日は夫婦善哉の撮影をやりたいと思います。
監督と演出お願いします。」
そう言って浴衣姿のギャンさんと岩橋さんを紹介する。
えっするんですかと驚いた様子。
荷物を置いて、まずはうんこさんもペン画を描きはじめる。
うんこさんが描き始めてから30分くらい経つと撮影の準備を始める。





”ミナさんのペン画。ホルベインのインクにマンガ用のペンで描写。
やわらかい線と色合いで温かい雰囲気がある”








岩橋さんとギャンさんをお不動さんの前まで呼んで演技指導を始めるうんこさん。
そして、カメラを持ってきたアマゾンさんがカメラマン担当である。
うんこさん、アマゾンさんの進行のもと役者の2人は演技を始める。
まずはお不動さんに水を掛けるシーンから。
普通にお参りしている人たちからは何事かと不思議そうに見られている。



楽描の会 140615 Vol.7 へ続く




楽描の会 140615 Vol.5

2014-06-26 05:47:29 | 氷流日記
楽描の会 140615 Vol.4 からの続き



みんな口々に岩橋さんの姿に驚きと歓迎の言葉を伝える。
高揚した集団が地下鉄御堂筋に乗り込み、難波駅に向う。
改札を出る前にギャンさんが着替えを始める。
着替えるといっても半ズボンをあらかじめ履いていたのでその上から浴衣を羽織るだけである。
浴衣を羽織って、帯を締め、雪駄に履き替える。
浴衣の2人を中心に法善寺に歩き始める。
まるで旅一座が顔見世で街を練り歩くようである。
実際、法善寺横町で芝居をするのであるが。
法善寺では2人が待っていた。
白日展を途中で退出して、ビデオを撮りに帰ったアマゾンさん。
安部文殊院に一緒に行ったメルちゃん。ミナさんも途中参加している。
ビデオの監督兼演出家のうんこさんはまだ来ていない。
うんこさん以外の参加者が集まったところでとりあえず絵を描き始めることにする。
「今日の絵はペン画です。
使う画材はボールペンです。
鉛筆を使って下書きをして、その上から描写してもいいですし、
いきなりボールペンで描写してもいいです。
いきなりボールペンで描写するときは初めは薄く薄く描いてください。
線を間違っても気にしないですすめましょう。
いきなり強い線で描かない限り邪魔にするような線にはならないです。
今回のペン画の前にあらかじめボールペンで描いてみました。
今日の朝、1時間くらいで描いた山王の旅館の絵。
明楽というところです。
もう一枚は釜ヶ崎にある難波屋という立ち飲み屋です。









ボールペンで描くコツはティッシュです。
2,3本描いてはティッシュで液をふき取る。
そうしないと意図しないところに液が垂れて強い線になってしまいます。
繊細さがなくなります。
それを注意しながら思い切って描きましょう。」
岩橋さんも浴衣姿で絵を描き始める。
ミナさんは持参したホルベインのインクで描くようである。




楽描の会 140615 Vol.6 へ続く







楽描の会 140615 Vol.4

2014-06-25 04:37:34 | 氷流日記
楽描の会 140615 Vol.3 からの続き




解説が終わると、腹が減った。
こってりラーメンを考えていたせいか。
時間も11時半とちょうどいい頃合い。
一旦、会場出口で集合し、食事組と美術画廊組に分かれる。
私はギャンさんやYUさんと一緒に食事に出かける。
JR天王寺駅近くの立ち食いうどんにしましょうかと声をかけると
一同賛成する。









思い思いのうどんを注文し、ペロッと平らげる。
みんな食事は早い。
現場仕事の人間が多いからである。
「時間がありますな。画廊に行きましょうか。」とギャンさんの意見で
またハルカスに戻る。
それがちょうどいい。
食事のあとに汗をかいて体温が上がっているところを館内のクーラーで
クールダウンしてくれる。
気持ちいい。
画廊での時間がちょうどいい塩梅にしてくれた。
ギャンさんは一生懸命観ている。
観ているギャンさんにイズさんが突っ込みを入れる。
「自分、絵を観ないで値段ばかり見てるやないか。」
「値段が気になるのでそればかり見ています。」とニタッと笑う。
やっぱり、銭の話は気になる。
こっちの絵はこの値段。あっちの絵はこの値段。
数字はわかりやすいが、情報も操作されやすい。
その数字を基準にいい絵と悪い絵に分けてしまう。
クーラーのきいた画廊の中で体をクールダウンさせ、
再度、陸橋の上に集合する。
「岩橋さんは来るんかな。」と心配のギャンさん。
岩橋さんは釜芸で表現の授業を受け持った先生。
その岩橋さんが午後からの楽描の会に参加する。
参加だけでなく夫婦善哉のギャンさんの相手役になっていただく。
その岩橋さんがJR天王寺駅からやってきた。
約束どおりの浴衣姿。
聞けば和歌山からその姿で来たらしい。
彼女もギャンさんのために気合が入っている。



描の会 140615 Vol.5 へ続く