星の王子様 Vol.2 からの続き
こんなばかげた企画でもみんなよく集まってくれたものである。
開始の合図と共に朗読が始まる。
外からは園児たちの歌の声が、
釜ヶ崎のおっちゃんたちの怒鳴るような声が
あけた窓から聞こえてくる。
ここ西成市民館の横はわかくさ保育園がある。
西成市民館もわかくさ保育園も石井記念愛染園というキリスト教系の病院が経営している。
そのわかくさ保育園から元気な園児の歌声が聞こえてくる。
モデルのミホさんも緊張からか手探りの様子。
なかなか朗読の世界には入ってゆけないようである。
描くほうも描くほうでまだ形がとれていない間には
聞こえてくる朗読の言葉に集中力が持続できない。
戸惑いのなか、両者の調和が取れないまま時間は過ぎていく。
この企画は失敗か、そうちょっと感じてしまった。
ここまでくれば途中で中止にするわけにもいかず、
突っ切るしかない。
関係性がとれないまま最初の20分が終了する。
モデルのミホさんはダンサーである。
芝居というかパフォーマンスをしているのであろう。
モデルをしているダンサー仲間から紹介してもらい、
西成市民館まで来てもらった。
デッサンモデルの仕事ははじめてらしくかなり緊張しているみたいである。
私も他の人も彼女と会うのははじめてである。
お互いなれない相手になれないことをしている。

nozomiさんの作品
2回目をはじめる。
モデルの彼女も場に慣れたのか朗読に固さがとれる。
それと同時に我々も少しずつ絵の世界に入っていく。
彼女の朗読ぶりを見ているとあらかじめ何回か下読みしていることがわかる。
決してうまい朗読というわけではないが
みんなにお話を届けようとする意思が感じられる。
こういうばかげた企画にまじめに応えてくれるというだけで
この人はいい人だとわかる。
少し余裕が出てきたので他の人の進行を拝見して、
少しアドバイスをする。
みんな緊張感がとれ、顔に余裕が感じられる。
「本宮さん、楽しいですわ。
はじめて人物を描けて。」
とはギャンさんである。
彼のたっての願いであるひとつを叶うことができたので満足げである。
星の王子様 Vol.4 へ続く
こんなばかげた企画でもみんなよく集まってくれたものである。
開始の合図と共に朗読が始まる。
外からは園児たちの歌の声が、
釜ヶ崎のおっちゃんたちの怒鳴るような声が
あけた窓から聞こえてくる。
ここ西成市民館の横はわかくさ保育園がある。
西成市民館もわかくさ保育園も石井記念愛染園というキリスト教系の病院が経営している。
そのわかくさ保育園から元気な園児の歌声が聞こえてくる。
モデルのミホさんも緊張からか手探りの様子。
なかなか朗読の世界には入ってゆけないようである。
描くほうも描くほうでまだ形がとれていない間には
聞こえてくる朗読の言葉に集中力が持続できない。
戸惑いのなか、両者の調和が取れないまま時間は過ぎていく。
この企画は失敗か、そうちょっと感じてしまった。
ここまでくれば途中で中止にするわけにもいかず、
突っ切るしかない。
関係性がとれないまま最初の20分が終了する。
モデルのミホさんはダンサーである。
芝居というかパフォーマンスをしているのであろう。
モデルをしているダンサー仲間から紹介してもらい、
西成市民館まで来てもらった。
デッサンモデルの仕事ははじめてらしくかなり緊張しているみたいである。
私も他の人も彼女と会うのははじめてである。
お互いなれない相手になれないことをしている。

nozomiさんの作品
2回目をはじめる。
モデルの彼女も場に慣れたのか朗読に固さがとれる。
それと同時に我々も少しずつ絵の世界に入っていく。
彼女の朗読ぶりを見ているとあらかじめ何回か下読みしていることがわかる。
決してうまい朗読というわけではないが
みんなにお話を届けようとする意思が感じられる。
こういうばかげた企画にまじめに応えてくれるというだけで
この人はいい人だとわかる。
少し余裕が出てきたので他の人の進行を拝見して、
少しアドバイスをする。
みんな緊張感がとれ、顔に余裕が感じられる。
「本宮さん、楽しいですわ。
はじめて人物を描けて。」
とはギャンさんである。
彼のたっての願いであるひとつを叶うことができたので満足げである。
星の王子様 Vol.4 へ続く