今回も 長くなったので 続きになりました^^; 前編はここ
とりあえず出来たての最強ペニシリンを持って初音のところへ駆けつける仁
隣の部屋で待機している野風がおもむろに
「≪めがね≫~喜んでいたそうでありんすよ。
こんな心遣いをして下さる客は初めてであったと。」
「私も初めてでありました。『小さな盃もよき物でありんすよ』」
「あのように心を軽うしてくれた女子は・・・・」
そんな労わりあいの空気の中で
「世が開けるぜよ・・・」 ぽつっと 言う竜馬も労わりの心
夜が明けた吉原
初音が気がつき 皆がほっとしたのでした。。
「もぉ~会えるがかい?」
「すこしなら大丈夫です どうぞ中へ 恭太郎さん」仁
「やめておきます。初音が困る顔は見たくありませぬゆえ。」
初音 咲 佐分利 次の間の龍馬 野風 仁みな・・・・・
「あの声は?」
「橘恭太郎、私の兄でございますが。」 枕元のめがねを見ながら
「あの・・・わちきは正体ない時に 何か申しておりんしてか?」
「田之助さんの名を・・・・ずっとお呼びで・・・」
「申し訳ござりせん。わちきは 人でなしでありんす。
あんなにお優しい方を傷つけ。女郎のくせに嘘さえ突き通すことも出来ず」
「己の気持ちに嘘はつけませぬ。
せん無いものかと存じますよ~・・・・」
やさしい咲の言葉に 皆が癒されるのでございました。。。(ほろり涙)
7日後 今日も 護衛の恭太郎 吉原の玉屋の前で^^; ひとりぽつんと・・・
そこへ人相悪い 中条の医者が
「あれから今日で丁度7日!約束のものを受け取りにまいった!」
「約束のもの?????」
「またお惚けをここへはっきりと書いてございます。
七日後に返済できぬ場合は新薬のすべてを譲り渡すと!」まるでヤ○ザでございます^^;
「はかったか、この強欲爺め~」
「欲にくらんで よくよく確かめなかったのはそちらの落ち度!
さぁ!400両か、新薬か、どちらかお渡し願いますか!」
窮地に陥った仁たち
廊下で立ち聞きしている恭太郎
呆然としている咲
わなわなと怒り沸騰の龍馬
「こん取り決めを交わしたのは 暮れ六つじゃ~ まだ七日はたちょらん。」
ふんと鼻で笑う取立屋の中条
恭太郎は走って 浅草の田之助の所へと
「田之助頼みがある。」
「金は借りられたと聞きましたよ。」
「借り手に裏をかかれ 南方先生は薬のすべてを手放せとせまられておるのじゃ~」
「そりゃ~一大事でございますなぁ~」
「あの薬は みなの血と肉で出来ておる!あの薬のために皆がすべてを投げ打って戦ってきた!
あれはそうやって出来た宝なのだ!頼む!400両貸してくれ~!」
「この間も言ったと思うけど・・」
「私がおぬしに身を売る!」
キラリ目が光る田之助
「身を斬った金を借りるのじゃ
こちらも身を斬ろう 煮るなり焼くなり、どうとでもするがいい!!」
「じゃ~ひとつ。見世物でもしてもらおうか。」
不敵笑みを見せる田之助でございました。
暮れ六つの鐘が鳴り
玉屋では
取立てや中条「そろそろでございますなあ~」
「では先生、お返事を。」
どうしようもない皆
思いつめた咲が
「玉屋の親父様!わたくしが、ここでご奉公しますので 400両お貸しねがえませぬか!」
「少々 トウが立っておりまするが、旗本の娘という物珍しさもございましょうし」
「何を言ってるんですか咲さん。」
「私に出来ることはこれしかございませぬ。」
と、其の時
廊下の障子が開けれれ
入ってきたのは 田之助
「おっと、そんな大切なものを売り渡しちゃ~いけねぇ~よ。」
「せんせ、あの薬はあんたらの血肉を刻んだ命だってはなしじゃねぇ~か」
「そう~となりゃ~話は別さ。」
「この田之助!命では、命で答えるさぁ~」
見得を切って ばしゃ~~んと畳に投げ打つのでした・・・・小判^^
「おととい来やがれ!」
取立屋中条 捨て台詞よろしく「役者風情で」 立ち去りました。
「せんせ、あの金は返さなくてもいいからね。貸すなんてせこい真似嫌いなんだよ~」
あっけに取られた仁「ありがとうございます・・・」
「けんど~どういてこん事を知ったがじゃ~」
「わたしに、身売りをした男がいたのさぁ~」
吉原をとぼとぼ恭太郎の前には
見栄をきる田之助
吉原ではこの出来事をしる皆が拍手喝さい。
そんな田之助たちを見つめる恭太郎・・・・・・
実は
公衆の面前で田之助に土下座して頼む事を やるように田之助いい
それをやってのけた必死な恭太郎がいたのでした。(涙)
「お金を貸してください!お頼み申す。田之助殿!金を貸してください!お頼み申す!」
なんども何度も 頭を下げ頼み込む恭太郎
それを 高みの見物といった田之助
そんな田之助が描いた大芝居でありました。。
田之助も可愛そうな人です。
それまでどんなに蔑まれ我慢して生きていたのか
でも恭太郎の心意気 仁たちの心意気に胸を打たれたのでしょう~
路上にいた恭太郎を笑顔で迎えにいった咲 癒しな咲さんでした。。
野風の部屋に通された恭太郎 仁 龍馬
「お話とは~」
「ありがとうございました、恭太郎さん。
お侍さんが役者に頭を下げるというのは もの凄く優希のいることですよね。」
「それしか 出来なかっただけでございます。
ボンクラの旗本には それぐらいしかできなかった・・・」
「おまんの何処が、ボンクラじゃ~
ええかぃ、おまんは、ペニシリンを守ったがじゃ~
こん薬を守るちゅうことは~吉原の~女郎たちを守った、ちゅうことじゃ。
こん国の医術を守ったがじゃ!
おまんは~こん国を守った様なもんじゃ~」
「おまんは どだい凄いことをやったがぜよ~」
「私は、貴方が嫌いでした。」
「き・ら・い??」
「勝先生は 私には護衛を、貴方には海軍を造る手伝いをさせる。
どちらも大切な役目だとはわかっていても
世を動かすような仕事をしている貴方を 妬まずにはいられなかった。
けれど・・・こうして側にいると器の違いがいやというほどわかる。
今もまた、そう感じずにはいられず 私は・・・」
「何でそんなこというのですか?
恭太郎さんほどの護衛はどこにもいないのに。
恭太郎さん、初めて会った時 私を守って斬られてくれたじゃないですか
身元も知らない私を居候させてくれて
今日はも~私のすべてを身を切って守ってくれたじゃないですか。
恭太郎さんがいなければ 私はここで生きていくことができなかったですよ。
恭太郎さんがいなければ 私はここで薬を作ることはできませんでしたよ。
だから・・ 恭太郎さんは私にとって最高の護衛なんです!」
「男子たるものは 人前では決してて泣いてはならぬと・・・今日は少しだけ・・・」
・・・・・・・・・・・・・涙です・・・・・泣いてます私・・・
仁 龍馬 方を抱き 恭太郎の胸中を思いやるのでした。。
廊下にいた咲と野風もしかり
「咲さま ゆくゆくは~先生とご一緒に?」
「え?」
「お慕いしているのでありんしょ~?」
「先生には心に決めた方があられるようです。」
「けんど~ご記憶がありんせんと・・・・」
「その方のことだけは 覚えておられるようです。」
「お辛くはありんせんか?咲さまは」
「わたくしには 先生の医術がありますから」
ここにも 涙をこらえて 思慕をこらえているふたりが・・・・・
酔いつぶれて仁におんぶされた恭太郎たち一行は 帰途に
そんな時仁の心の声
ようやく分かった気がするんだ~
江戸の夜道は暗くって~助け合わねばとても歩いてはいけない
誰もが誰かを支え 誰かに支えながら生きている
少なくとも俺は きっと一人では何も出来ない
それでも 進んで生きたいと願うのなら・・・・
またもや 不審なやからが狙って後をついてくる
無事に帰ったようで次の朝 濱口邸で
「私は 本当に器の小さな人間であると痛感しました。
皆に支えられてやってくれたのだと 改めてわかりました。
濱口様、だからこそ!私をご援助願えませんでしょうか。
ちっぽけな私が受けた恩を返すのは 医術より他はありません!お願いします!」
「正直で己を大きく見せることはしない。
けれど、自分のなすことに対してはあらん限りの努力をする。
あなたの器はきっと そう~大きくはない。
しかし、とても美しいんでしょう~なぁ~
それが故に周りの人間は助けたい、守りたい、
と 思うそれが≪南方仁という器≫なのでしょう~」
こうしてまた一つ恩が貯まっていく。
俺という小さな器の中に・・・
大切にこぼさぬ様に歩いていこうと思う
医学の時計の針を 前にへと進ませるためにも・・・
と、町を歩きながら仁の心は語りました。。
そんな時に龍馬が雄たけび 越後屋と和泉屋のあたりで^^
「こりゃ~わんりゃ~武士やったら~こそこそせんと~名乗りをあげんかや~~」
「又先生に刺客が?」
「いぇや~ ありゃ~わしについたもののようじゃ~」
「龍馬さんにどうして?」
「わからんけんど~わしゃコロコロ考えをかえるけぃねや~おもろないやつも こじゃんとおるろう~」
いやな予感がした・・・・・
俺が医学の時計の針を進めることで
維新への時計の針も進めることはないのだろうか
龍馬暗殺の瞬間は・・俺が知るよりもっと早くに・・・・
「龍馬さん 気をつけてください。ほんとうに」
「お!前とはあべこべじゃ~ へへへ~」
「笑い事じゃないです。」
「けんど~先生がおるがじゃろう~わしゃ斬られても助かるがじゃろう~
南方仁がおれば 坂本龍馬は死なん!!ほうじゃろう~」
たとえ歴史の時計が早く進んだとしても・・・・・
「助けますよ。俺が。この手で。」
そして 時はその流れを変え始めたのだ・・・
私には先生の医術がありますから・・・
わちきには何もありんせんよ・・・・・せんせ。
そして写真を見て驚く仁
極めて残酷な未来へと・・・・・・ つづく でした。。
ふ~~~息つけませんねぇ~
次から次へと事件がおこり
これからもっと大変なことが待ち受けているのですね~
今回は美しい器
そしてそれに引き寄せられる皆がいて
その皆は 美しい器に近づくと 持っていた美しい心を呼び覚まされ
その皆も美しくなっていく
そんなお話でありんした^^
今回の新しい町は
芝居小屋守田座 浅草 猿若町
怪しい取立屋医師の 日本橋葦屋町
そして はっきり出ました 勝海舟の赤坂
さらに歌舞伎役者の名前
澤村田之助
中村歌左衛門
尾上梅五郎
こういうところが このドラマをリアルに感じて面白い所でございます^^
澤村って言うと
あの長門裕之さんや津川雅彦さん兄弟のお父さんが≪澤村≫って名だったと記憶しますが。
そんなこんなで いろいろ膨らんでみれる「JIN-仁-」でございました。。
三代目澤村田之助Wikipedia
澤村宗十郎Wikipedia
七代目 澤村宗十郎Wikipedia
五代目 尾上菊五郎Wikipedia
四代目 中村 歌右衛門Wikipedia
江戸三座( 猿若町について)Wikipedia
守田座Wikipedia
とりあえず出来たての最強ペニシリンを持って初音のところへ駆けつける仁
隣の部屋で待機している野風がおもむろに
「≪めがね≫~喜んでいたそうでありんすよ。
こんな心遣いをして下さる客は初めてであったと。」
「私も初めてでありました。『小さな盃もよき物でありんすよ』」
「あのように心を軽うしてくれた女子は・・・・」
そんな労わりあいの空気の中で
「世が開けるぜよ・・・」 ぽつっと 言う竜馬も労わりの心
夜が明けた吉原
初音が気がつき 皆がほっとしたのでした。。
「もぉ~会えるがかい?」
「すこしなら大丈夫です どうぞ中へ 恭太郎さん」仁
「やめておきます。初音が困る顔は見たくありませぬゆえ。」
初音 咲 佐分利 次の間の龍馬 野風 仁みな・・・・・
「あの声は?」
「橘恭太郎、私の兄でございますが。」 枕元のめがねを見ながら
「あの・・・わちきは正体ない時に 何か申しておりんしてか?」
「田之助さんの名を・・・・ずっとお呼びで・・・」
「申し訳ござりせん。わちきは 人でなしでありんす。
あんなにお優しい方を傷つけ。女郎のくせに嘘さえ突き通すことも出来ず」
「己の気持ちに嘘はつけませぬ。
せん無いものかと存じますよ~・・・・」
やさしい咲の言葉に 皆が癒されるのでございました。。。(ほろり涙)
7日後 今日も 護衛の恭太郎 吉原の玉屋の前で^^; ひとりぽつんと・・・
そこへ人相悪い 中条の医者が
「あれから今日で丁度7日!約束のものを受け取りにまいった!」
「約束のもの?????」
「またお惚けをここへはっきりと書いてございます。
七日後に返済できぬ場合は新薬のすべてを譲り渡すと!」まるでヤ○ザでございます^^;
「はかったか、この強欲爺め~」
「欲にくらんで よくよく確かめなかったのはそちらの落ち度!
さぁ!400両か、新薬か、どちらかお渡し願いますか!」
窮地に陥った仁たち
廊下で立ち聞きしている恭太郎
呆然としている咲
わなわなと怒り沸騰の龍馬
「こん取り決めを交わしたのは 暮れ六つじゃ~ まだ七日はたちょらん。」
ふんと鼻で笑う取立屋の中条
恭太郎は走って 浅草の田之助の所へと
「田之助頼みがある。」
「金は借りられたと聞きましたよ。」
「借り手に裏をかかれ 南方先生は薬のすべてを手放せとせまられておるのじゃ~」
「そりゃ~一大事でございますなぁ~」
「あの薬は みなの血と肉で出来ておる!あの薬のために皆がすべてを投げ打って戦ってきた!
あれはそうやって出来た宝なのだ!頼む!400両貸してくれ~!」
「この間も言ったと思うけど・・」
「私がおぬしに身を売る!」
キラリ目が光る田之助
「身を斬った金を借りるのじゃ
こちらも身を斬ろう 煮るなり焼くなり、どうとでもするがいい!!」
「じゃ~ひとつ。見世物でもしてもらおうか。」
不敵笑みを見せる田之助でございました。
暮れ六つの鐘が鳴り
玉屋では
取立てや中条「そろそろでございますなあ~」
「では先生、お返事を。」
どうしようもない皆
思いつめた咲が
「玉屋の親父様!わたくしが、ここでご奉公しますので 400両お貸しねがえませぬか!」
「少々 トウが立っておりまするが、旗本の娘という物珍しさもございましょうし」
「何を言ってるんですか咲さん。」
「私に出来ることはこれしかございませぬ。」
と、其の時
廊下の障子が開けれれ
入ってきたのは 田之助
「おっと、そんな大切なものを売り渡しちゃ~いけねぇ~よ。」
「せんせ、あの薬はあんたらの血肉を刻んだ命だってはなしじゃねぇ~か」
「そう~となりゃ~話は別さ。」
「この田之助!命では、命で答えるさぁ~」
見得を切って ばしゃ~~んと畳に投げ打つのでした・・・・小判^^
「おととい来やがれ!」
取立屋中条 捨て台詞よろしく「役者風情で」 立ち去りました。
「せんせ、あの金は返さなくてもいいからね。貸すなんてせこい真似嫌いなんだよ~」
あっけに取られた仁「ありがとうございます・・・」
「けんど~どういてこん事を知ったがじゃ~」
「わたしに、身売りをした男がいたのさぁ~」
吉原をとぼとぼ恭太郎の前には
見栄をきる田之助
吉原ではこの出来事をしる皆が拍手喝さい。
そんな田之助たちを見つめる恭太郎・・・・・・
実は
公衆の面前で田之助に土下座して頼む事を やるように田之助いい
それをやってのけた必死な恭太郎がいたのでした。(涙)
「お金を貸してください!お頼み申す。田之助殿!金を貸してください!お頼み申す!」
なんども何度も 頭を下げ頼み込む恭太郎
それを 高みの見物といった田之助
そんな田之助が描いた大芝居でありました。。
田之助も可愛そうな人です。
それまでどんなに蔑まれ我慢して生きていたのか
でも恭太郎の心意気 仁たちの心意気に胸を打たれたのでしょう~
路上にいた恭太郎を笑顔で迎えにいった咲 癒しな咲さんでした。。
野風の部屋に通された恭太郎 仁 龍馬
「お話とは~」
「ありがとうございました、恭太郎さん。
お侍さんが役者に頭を下げるというのは もの凄く優希のいることですよね。」
「それしか 出来なかっただけでございます。
ボンクラの旗本には それぐらいしかできなかった・・・」
「おまんの何処が、ボンクラじゃ~
ええかぃ、おまんは、ペニシリンを守ったがじゃ~
こん薬を守るちゅうことは~吉原の~女郎たちを守った、ちゅうことじゃ。
こん国の医術を守ったがじゃ!
おまんは~こん国を守った様なもんじゃ~」
「おまんは どだい凄いことをやったがぜよ~」
「私は、貴方が嫌いでした。」
「き・ら・い??」
「勝先生は 私には護衛を、貴方には海軍を造る手伝いをさせる。
どちらも大切な役目だとはわかっていても
世を動かすような仕事をしている貴方を 妬まずにはいられなかった。
けれど・・・こうして側にいると器の違いがいやというほどわかる。
今もまた、そう感じずにはいられず 私は・・・」
「何でそんなこというのですか?
恭太郎さんほどの護衛はどこにもいないのに。
恭太郎さん、初めて会った時 私を守って斬られてくれたじゃないですか
身元も知らない私を居候させてくれて
今日はも~私のすべてを身を切って守ってくれたじゃないですか。
恭太郎さんがいなければ 私はここで生きていくことができなかったですよ。
恭太郎さんがいなければ 私はここで薬を作ることはできませんでしたよ。
だから・・ 恭太郎さんは私にとって最高の護衛なんです!」
「男子たるものは 人前では決してて泣いてはならぬと・・・今日は少しだけ・・・」
・・・・・・・・・・・・・涙です・・・・・泣いてます私・・・
仁 龍馬 方を抱き 恭太郎の胸中を思いやるのでした。。
廊下にいた咲と野風もしかり
「咲さま ゆくゆくは~先生とご一緒に?」
「え?」
「お慕いしているのでありんしょ~?」
「先生には心に決めた方があられるようです。」
「けんど~ご記憶がありんせんと・・・・」
「その方のことだけは 覚えておられるようです。」
「お辛くはありんせんか?咲さまは」
「わたくしには 先生の医術がありますから」
ここにも 涙をこらえて 思慕をこらえているふたりが・・・・・
酔いつぶれて仁におんぶされた恭太郎たち一行は 帰途に
そんな時仁の心の声
ようやく分かった気がするんだ~
江戸の夜道は暗くって~助け合わねばとても歩いてはいけない
誰もが誰かを支え 誰かに支えながら生きている
少なくとも俺は きっと一人では何も出来ない
それでも 進んで生きたいと願うのなら・・・・
またもや 不審なやからが狙って後をついてくる
無事に帰ったようで次の朝 濱口邸で
「私は 本当に器の小さな人間であると痛感しました。
皆に支えられてやってくれたのだと 改めてわかりました。
濱口様、だからこそ!私をご援助願えませんでしょうか。
ちっぽけな私が受けた恩を返すのは 医術より他はありません!お願いします!」
「正直で己を大きく見せることはしない。
けれど、自分のなすことに対してはあらん限りの努力をする。
あなたの器はきっと そう~大きくはない。
しかし、とても美しいんでしょう~なぁ~
それが故に周りの人間は助けたい、守りたい、
と 思うそれが≪南方仁という器≫なのでしょう~」
こうしてまた一つ恩が貯まっていく。
俺という小さな器の中に・・・
大切にこぼさぬ様に歩いていこうと思う
医学の時計の針を 前にへと進ませるためにも・・・
と、町を歩きながら仁の心は語りました。。
そんな時に龍馬が雄たけび 越後屋と和泉屋のあたりで^^
「こりゃ~わんりゃ~武士やったら~こそこそせんと~名乗りをあげんかや~~」
「又先生に刺客が?」
「いぇや~ ありゃ~わしについたもののようじゃ~」
「龍馬さんにどうして?」
「わからんけんど~わしゃコロコロ考えをかえるけぃねや~おもろないやつも こじゃんとおるろう~」
いやな予感がした・・・・・
俺が医学の時計の針を進めることで
維新への時計の針も進めることはないのだろうか
龍馬暗殺の瞬間は・・俺が知るよりもっと早くに・・・・
「龍馬さん 気をつけてください。ほんとうに」
「お!前とはあべこべじゃ~ へへへ~」
「笑い事じゃないです。」
「けんど~先生がおるがじゃろう~わしゃ斬られても助かるがじゃろう~
南方仁がおれば 坂本龍馬は死なん!!ほうじゃろう~」
たとえ歴史の時計が早く進んだとしても・・・・・
「助けますよ。俺が。この手で。」
そして 時はその流れを変え始めたのだ・・・
私には先生の医術がありますから・・・
わちきには何もありんせんよ・・・・・せんせ。
そして写真を見て驚く仁
極めて残酷な未来へと・・・・・・ つづく でした。。
ふ~~~息つけませんねぇ~
次から次へと事件がおこり
これからもっと大変なことが待ち受けているのですね~
今回は美しい器
そしてそれに引き寄せられる皆がいて
その皆は 美しい器に近づくと 持っていた美しい心を呼び覚まされ
その皆も美しくなっていく
そんなお話でありんした^^
今回の新しい町は
芝居小屋守田座 浅草 猿若町
怪しい取立屋医師の 日本橋葦屋町
そして はっきり出ました 勝海舟の赤坂
さらに歌舞伎役者の名前
澤村田之助
中村歌左衛門
尾上梅五郎
こういうところが このドラマをリアルに感じて面白い所でございます^^
澤村って言うと
あの長門裕之さんや津川雅彦さん兄弟のお父さんが≪澤村≫って名だったと記憶しますが。
そんなこんなで いろいろ膨らんでみれる「JIN-仁-」でございました。。
三代目澤村田之助Wikipedia
澤村宗十郎Wikipedia
七代目 澤村宗十郎Wikipedia
五代目 尾上菊五郎Wikipedia
四代目 中村 歌右衛門Wikipedia
江戸三座( 猿若町について)Wikipedia
守田座Wikipedia