万事窮す

　気温の急激な低下に順応できなくて、昨今の事とて風邪熱を出さないよう用心のため屋内でもスエットの上にジャンパーを羽織った。
　きのう将棋竜王戦第２局を初めてABEMAテレビで見たら、解説者の予想手だけで本筋は１手も指されなかった。昼御飯が共に桜御膳だったことしか分からなかった。止めて今朝の新聞を見たら、１時間51分の長考と書いてあった。さすがに主催者だけあって、指す手が分からずに、とは書いていない。昨日時点で勝敗確率が50％：50％だったのが、けさの50手目辺りでは７対３の割合で挑戦者藤井聡汰３冠が豊島將之竜王より優位に立っているらしい。
　寒い。ひたすら寒い。雨が夜中も降り続いた。駐車中の車の下で凌ぐしかなかった。横風が冷たい。流れてくる雨水が足を濡らした。ひもじい。きょうは何も有り付けなかった。おととい手持ちのえさを呉れた爺さんは、周りの人に叱られて、来なくなった。無責任にエサを与えるな、の注意書きを読まされていた。濡れた体を拭うタオルがない。早く晴れて、ぐっしょりの毛が乾いてほしい。晴れても、食い物は降ってこないだろう。残暑など当てにならないものだった。万事窮したかな。今の世の中、こんな人も少なくないに違いない。

命すら
人の障りか
野良窮す
母の乳の味
知らず来にけり

望月

　散歩していると、車のナンバーが『１２３４」というのが目に付き、面白いと思っていると次は『５６７８』というのにぶつかった。興味が湧いて探していると、『・・９９』も出てきた。これでお終いと浮かれて歩いていると、『１００１』まで現れ、思わず「ビンゴ」と声が出た。車ども、いつまで引っ張っていく気だと、そろそろ飽き始めたころ、空を見上げると見事な満月だった。そうか、今夜は25年ぶりの優勝を懸けてプロ野球パ・リーグのオリックスが宮城大弥投手を立てて、西武の今井達也投手と好投手対決をする。何か起きそうな予感がしてきた。

ひふみよと
車のナンバー
読み上ぐと
東の空に
上る望月

報道責任不在

　すわ、中国不動産の恒大集団の株取引が香港で再開！、か。政府保証で購入者保護のため事業を継続し、そのうち大化けするかもしれない。買いたい。どこで注文したらよいのだろう。
　小室圭さんの後ろ髪を切ったのが美容師法違反とかの記事が流れているようだけれど、取り組むべき重要なテーマを脇に置いて、よくそんな意味のないことが書けるものである。先に正体不明のジャーナリストが詐欺罪で小室さん母を刑事告発したとかの記事もあったようだけれど、今回も記事内容に責任を持てるなら、この筆者が美容師法違反で刑事告発して、小遣い稼ぎの続報を書き継いでいけばいいだろう。よほど生活に困っているのか、貧すれば鈍すとはこのことだろう。
　祝福されるべきご結婚が異様に騒ぎ立てられ、阻止を目的としているかのような報道合戦の原因となっているのは、当人でないフィアンセ母に関わる金銭トラブルというものであろう。ならばなぜ、マスコミ、メディアはその真偽を追究しないのか、報道責任に対して不審でならない。
　きょう新聞広告に載っている諸雑誌は眞子さまご結婚に言及しているのに、金銭トラブルの主である資金提供者の言い分が影も形もないのは羊頭狗肉であろう。これだけ議論を巻き起こした人物が「Ｘ氏」としか、これまでに言及がないのはどういうことなのか。実在するのかも疑問である。その幻影に躍って実態のない記事を垂れ流すのは、すなわち虚報と言ってよい。マスコミ、メディアの無責任は重大である。快くお二人を海外ニューヨーク生活に送り出してあげるのには、結婚予定日の26日までに新聞、テレビ、諸雑誌、海外報道記者らによる記者会見に正体不明Ｘ氏を招いて真実を明らかにするのが報道責任であろう。

脱皮並み

　ショパン国際ピアノコンクールで反田恭平さんが２位獲得！、かあ。５年ごとの開催にタイミングを合わせてベストを出せることは並大抵の研鑽でなく、また一段と名声が上がるに違いない。そもそも日本人の優勝者はなく、最高の２位受賞は1970年の内田光子さん以来51年ぶりというから、日本のピアノ界で歴史的な壮挙と言える。よく知られる中村紘子さんも、小山実稚恵さんも４位で、３位は横山幸雄さんだけだったから、男性では唯一、日本人最高の実績を上げたことになる。コロナが収束しつつあるから、受賞記念コンサートツアーが各地で開催されたら覗いてみたい気もする。
　月末31日投開票の衆院選の序盤情勢について報道各社は、与党過半数或いは自民党単独過半数は微妙などと、与党・自民党後退の危機感を煽る調査結果を並べ、引き締めを図っている。まるで、自民党の息が掛かったツイッターアカウント「Dappi」並みの、世論工作が行われているみたいである。激甚災害とか不況の深刻化など国民生活が困窮すればするほど、お願え致しますだ、何でも我慢いたしますから助けて下さいまし、とお上にすがる国民性向から、コロナ感染不安が大きかった方が自民党・与党に有利だっただろうけれど、中国の軍事拡張脅威とか、北朝鮮の弾道ミサイル威嚇がある上、党首を始めとした野党の存在感の無さから、自民・与党の圧勝は間違いないだろう。国民の民度は予想を裏切らないはずである。

 

悉皆、掌

核・核の火

　北朝鮮が19日、弾道ミサイルを日本海に向け２発発射した。潜水艦発射型（ＳＬＢＭ）と見られている。再三にわたり当ブログで政府に警告していた北の日本海沿岸原発攻撃の軍事訓練と見て間違いないだろう。いざとなった時期の到来を待って、核ミサイル搭載の潜水艦を若狭湾に侵入させ、再稼働中の美浜、大飯、高浜原発を標的にし、核爆弾による原発破壊で核・核ダブル爆発の相乗効果を狙っている可能性が高く、日本防衛当局は厳重な警戒の必要性に迫られている。
　先に北朝鮮艦艇が地対空ミサイルを装備して日本海を遊弋していたことが日本政府により確認されており、同３地域原発への照準精密化が進められていると見られる。総選挙の公示日にＳＬＢＭを発射したことは、31日の投開票日に岸田文雄首相・自民党総裁が当選者名簿に薔薇を張り付け、大勝を祝って浮かれている隙に再度発射させ、混乱に乗じて日本海沿岸に工作員を潜行上陸させる可能性にも注意が必要である。
　中国が台湾海峡で軍事作戦を開始した時には、それに呼応して北の核ミサイルによる若狭湾原発攻撃が現実化するのに備える必要が日本防衛当局には大いにありそうだ。