天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

冬景

2019-12-23 18:00:53 | 日記
 この期に及んでまだ年賀状を書く気がしない。一昨年末に近い親族を除き、年賀状廃止のお知らせを送ったので、だらけている。だいたい、「明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願いします」だけの知らせに対し、近況や新年の抱負などをまじめに書くのが馬鹿々々しくなって止めた。文面まで年賀状ソフトに任せているのには腹が立った。今年こそ一杯やりましょうと添えてあっても、やった試しがない。悪貨が良貨を駆逐して、中には懐かしい便りもあったのまで途絶したのは惜しいけれど、懐旧に浸るほど老後は生易しくない。明日か明後日までに出せば元日に届くのだろう。そもそも窓口にハガキを買いに行かなければならないのが面倒くさい。かんぽのように、「お前は寄生虫か!」と怒鳴るくらいなら、自販機販売で合理化を図る方が先決ではないのか。
 それより株式、FXの最終商いはいつやったかな。世界情勢を読んで資産組み換えをしなければならないけれど、そういう根気が薄れてきたなあ。トランプ大統領の罷免が無くて、再選のために株式市場をにらんで米中貿易摩擦が緩和し、FRBにも緩和圧力を掛け、ダウは高原状態を維持すると見て、基本は輸出関連売りの内需関連買いだけれど、半導体関連、中国関連はリスクテイクで行くか。ドル円の上昇は押さえ付けられるやろ。
 来年の相場を考えていると、つい愛宕柿を2個買ってしまった。右上がりに推移して夏場にガクンと来て、再上昇の上、年末に急落のチャートの姿になる。
 来年こそ年間を通じて真面目にやらなければならないのが英会話勉強である。東京オリンピック客をいろいろ案内する必要が生じるかもしれない。と、散歩の途中、思い付いてラジオ英会話1月号を買った。何か見たことがあると変な気がして、帰ったら2冊目だった。娘がこの前、亭主の実家に年賀状を止めたと挨拶状が来たのに、新年に年賀状も届いたので、お宅のお父さんは認知症が来てるのではないかと笑い者にされたと怒っていた。少し来ているかもしれない。
 なぜか最近は、葉が散った寒々とした木の姿が好ましく思えるようになった。実も落ち、葉も散り、尾羽打ち枯れた惨めな鳥のようではある。寒さに震えながら眺める先は花も実もない、ただ静寂の世界である。貧富賢愚が相互に競い罵り合って、疲れ果てて行き着く先は、大概こんなものだろう。ブレーキとアクセルを踏み間違えて数多殺傷しても上級国民の特権然と偉そうにしている者も居るけれど、押し並べて老境とはかくの如きものではないのか。そのまま立ち枯れるものもあるし、春にまた芽を出す魂胆を持つものもある。だが暫くは、鬱陶しいから、年寄りはみんな大人しく眠っていてほしい。

ぼけが来て
周り困るも
我のみは
笑ひ飛ばして
凹まぬ憎し









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