天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

絞り出し

2022-01-05 16:29:01 | 日記

 知らなかった言葉を覚えるのは楽しいことである。今年の初収穫は、絞り出せ、である。箱根駅伝は例年テレビをつけてはいても、見流していた。だから、選手にはっぱを掛ける声がこんなえぐいとは知らなかった。汗も、涙も、血も、最後は体液も出し切れという気合いだろうか。督励される側にとっては、相当インパクトがありそうである。普通の競技ならファイト―とか、行けえとか、それッとか、ガッツとか、まだまだとか、バドミントンならイッポンとか、聞き流せるけれど、絞り出せと言われると、今や禁止されているビンタや拳骨に匹敵するくらい、昭和のスパルタを想起させる強烈な気がする。ご意見番の張本さんなら、女だてらに絞り出せなんて言わない方が良い、と正論を吐いても、世論の反発を食らいそうである。その張本さんがサンデーモーニングを女だてら発言ごときで降板したとは後味が悪い。別に可愛いとも何とも思わなかっただろうけれど、一応乙女ぶりを立てて、荒々しい振る舞いはやまと手弱女には似合わないのじゃないのと、おだてたつもりだったと思う。本音を言えば、嫁入り前であろうとなかろうと、パンチで顔が潰れても本人が好きでやっている事なので、こっちは知ったことでないと、見る方は誰でも思っている。それを慰労して優しい言葉を掛けたのに、狭量とバカが罷り通る世間に押し流されてしまった。日大ラグビーと言えば、違法タックルのイメージだけれど、当時の監督がやれという指示を出していなかったというのが捜査結果であったけれど、名誉回復されないまま、失職だけでなく、失意しているらしい。薄っぺらな風潮が世を惑わし、歪んだ方向に社会を引きずってゆくのは勘弁してほしい。
 大沢、張本と続いたから後任は、落合、上原ら野球界か、あるいは他の競技の大物の名が挙がっているようであるけれど、野球が断トツ人気スポーツと言えなくなった今日、野球以外のスポーツ全般に広く目配りして、あっぱれ、喝を言い出せる人材は見当たらない。怪しげではあっても、スキー、スケートなどの冬季スポーツに、相撲など、幅広く張本さんは勉強していたと思う。落合氏がロシアフィギュアのワリエワの演技にコメントしたり、マラソンの瀬古氏が大谷翔平を評論しても、聴視者は聞く耳を持たないと想像できる。女だてら発言で失敗しそうにない橋本聖子会長でも、こっちでなく政治に戻ってくださいと言う声が多いだろう。世界の王に頼むわけにいかないし、結局適材は居ない。あり得なくても強いて挙げるなら、その道の達人が社会の達人たり得るのか、バリバリ意見を発してほしいイチローなら、喝もあっぱれも響くと思われる。



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