天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

竜胆

2020-11-15 10:34:44 | 日記

秋の心地よいそよ風は人を山野に導いてくれる。目に錦、木に山鳥のさえずり、口に歌が自然と流れてくる。紫に可憐に咲く山野草が殊に秋の涼味をかきたててくれる。このからりとした空気が、コロナ菌を四方八方に撒き散らさなければもっとも良いのに。

強い者はいつも強い。千賀から3点も奪って6回まで2点をリードしながら、松永久秀以上の下剋上の勝ち組と言われるロッテがソフトバンクに逆転負けした。上には上が居ることは戦国ドラマをTVで見なくても分かっている。体重だけ増やしても強くは成れないと北の富士さんがいくら解説しても、小兵ながら鋭い立ち回りの炎鵬が勝てなくなってしまった。やっぱり織田信長や豊臣秀吉、徳川家康には、下剋中に力を使い果たした巧者も歯が立たないのが世の習いとなっている。世の中の仕組みが、判官贔屓を喜ばせるほど愉快にできていない。
政治はかつて"まつりごと"と呼ばれた。古来、腹を満たし、歌い踊っていられる鼓腹撃壌の姿が最高の善政とされた。遠き世のローマ帝国時代には、「もっとパンを、もっとサーカスを」施して民を喜ばせた。反乱騒擾など起きようのない治国平天下である。
近き世には、新型肺炎が猖獗する中、大集会を催し、気炎を上げ、連日10万を超す肺炎患者を産み、遂には1日18万人に達しても、大統領は余人を以て替え難いと大勢が信奉する奇特な国がある。
前の世には、あごあし付きで支援者を招いて桜を見る会を催し、友人知己には学校設立の面倒を公費で見てやり、オリンピックを盛大に開催するためには濃厚放射性物質も新型コロナウイルスも全く飛散していないと言い張り、感染状況を悪化させた首相がいても、健康が回復すれば捲土重来を乞い願う有志がいっぱい居る国もあった。
行き着くところまで行かない限り目が覚めないから、相乗的に地球上で勢いが余って、戦争が絶えた験しがない。人生の運不運は、この時節サイクルのどの位置に生まれてきたかに左右されるのだろう。意外と世の中の成り立ちは、分かってしまうと、しようもないものである。
 
秋の野の
むらさき星は
ききやうやも
林の道べ
りんだうならし










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